予備自衛官として日本の平和を護る！

私は2020年12月から陸上自衛隊で予備自衛官補として教育訓練を受けています。予備自衛官補制度は５日間の教育訓練を３年間で９回、計45日間受け、修了後に予備自衛官に任用される制度です。予備自衛官任用後は普段社会人や学生としてそれぞれの本分に従事しながら、有事の際に防衛招集や災害招集に応じて自衛官として活動します。

小学５年生の時に自衛隊の航空祭イベントで自衛隊の戦闘機を見て、国を護る仕事はかっこいいなと思ったのが自衛隊に興味を持つことになった最初のきっかけです。憧れていた戦闘機パイロットの採用試験には落ちてしまいましたが、日本の平和と独立や国民の命を護りたいという思いは変わらず、予備自衛官補に志願しました。

2022年８月の教育訓練では89式小銃の分解・結合や戦闘訓練を行いました。戦闘訓練では銃を用いて訓練しましたが銃は想像以上に重く、思い通りに取り回しができず、自身の体力不足を痛感しました。訓練以外でもしっかりと体力錬成しようとあらためて思いました。

教育訓練は体力的にきつい訓練も多いですが、全てが新鮮で、きつくても今ここでしか経験できないことなので頑張ろう、挑戦しようという意欲のほうが強いです。訓練期間中は自衛隊の隊舎で同じ予備自衛官補の仲間と共同生活していくので仲間との絆が深まります。初めての教育訓練も直前まではとても不安でしたが、区隊長や区隊付、班長の方々にとても熱心に指導していただき、仲間と助け合いながら乗り越えることができました。

普段の私は大学で企業会計を学んでいます。大学入学時、戦闘機パイロット以外の夢を考えた際に、幼少期より貯金や金勘定が得意だったことや、趣味で株式投資をやっている事から会計分野が性に合っていると思い、現在の道に進みました。また、勉強する中で新しい夢として、現在は公認会計士になりたいと思い、訓練と並行して勉学にも励んでいます。

将来就職しても、予備自衛官の活動を続けることで有事の際に招集を受けて日本の平和に貢献できるだけでなく、一定の練度を保つことにより有事を未然に防ぐ抑止力になると思います。また、私が予備自衛官になる事で身近な人に日本の平和や安全保障について少しでも考えてもらえるきっかけになればいいなと思っています。学生生活を送りながら教育訓練召集に応じることは大変ですが、日本を護る自衛官として必要な技術や知識を身に付けられるよう、修学心を持ってこれからの訓練にも臨みたいです。