農業ボランティアを通じて感じた「人とのつながり」の大切さ

No.005
教育学部 教育学科 3年
船崎 美穂さん
活動について
NPO法人グッド!の活動に参加しています。この団体は、国内外での宿泊型ボランティアや若者支援を行っています。
活動に参加したきっかけは、大学に入学し何の活動をしようか悩んでいた時にグッド!に所属していた友人に誘ってもらったことです。最初は3日間の「きっかけキャンプ」に参加し、自然の中で炊事をしたり、体育館で遊んだりしてメンバーと交流しました。近年、他者と交流できる機会が減っていた中でこのような活動に参加できたことは嬉しかったです。
この活動の一環として、2021年10月に長野の信州共働学舎で5日間ボランティアを行いました。集落の高齢の方やハンディキャップを抱えている方たちのために、脱穀や堆肥撒きなどの農作業に加え、山の上の集落までかやぶき屋根のかやを運びました。7kgあるかやを背負って2時間半歩くのは大変でしたが、メンバーと歌を歌って盛り上げ、励まし合いながら向かいました。かやを届け、感謝の言葉をいただいたときはとても嬉しかったです。
また、2022年4月~5月に広島で5日間のボランティアを行いました。ブエンカミーノ(農業を通じて若者支援を行う団体)が所有している畑に足を運び、農作物の出荷や畑の再生作業をお手伝いました。畑を耕して枝豆を植えたり、ブロッコリーの収穫、梱包をしたりなど、初めての作業に苦労しましたが、一緒に活動した他大学の学生や高校生、社会人の方、ハンディキャップを抱えている方などと仲を深めることができ、楽しく活動することができました。
今後の目標
グッド!での様々な出会いや経験は、私の世界を大きく広げてくれました。中学校の教員を目指していますが、この活動を通じて色々な世界を経験してから教師になることが大切だと考えるようになりました。また、不登校や引きこもりの学生と接する中で、一人ひとりの心に寄り添える社会人になりたいと思いました。今後はさらに様々な価値観や文化を持つ人たちと関わりたいので、海外のボランティアにも参加したいと考えています。
私たちは現代の大量情報化社会の中で、スマートフォンやパソコンと向き合い続ける日々を送りがちです。一度そこから離れて人と向き合ったり、誰かのために動いたり、自然の中で思いきり遊んだり、愛情いっぱいの作物に囲まれて過ごす日々を送ってみませんか?それはシンプルだけれど、とても幸せな生活です。誰かのためにと思って行っていたボランティア活動も、いつのまにか自分がもらう宝ものの方が多いことにも気づくでしょう。
何か始めたいけど何から始めたらいいかわからなかったり、新しいこと、新しいコミュニティに入るのが苦手だったりする人もいると思います。人は何かを始めるときにすごく勇気がいりますが、一歩踏み出すと様々な人と出会い、色々な価値観にも触れることができます。みなさんも勇気を出して何かにチャレンジしてみませんか。
関連URL
- 特定非営利活動法人 グッド
https://good.or.jp/ - 特定非営利活動法人 ブエンカミーノ
https://www.buencamino-hiroshima.com

7kgのかやは重い!

かやを無事に届けられた達成感

広大な畑で農作業を体験

ブロッコリーの出荷作業をお手伝い