HOME

プロフィール1

No.015
経営学部
経営学科 3年
長谷川 大和さん

非営利の英語教室を通じて子どもたちの教育格差をなくす!

※所属・内容は取材当時(2023年6月)のものです。

について

私は2022年10月に「プラスワン」という団体を立ち上げ、経済的に塾へ通うことが難しい小学生を対象とした非営利の英語教室を運営しています。市の交流館の会議室を利用して、小学3年生と5年生の計4名に隔週で英語を教えています。

団体を立ち上げたきっかけは、塾講師のアルバイトをする中で塾に通いたくても経済的理由で通えない子どもたちがいることを知ったからです。母校の小学校で教員補助をした際も、塾へ通っている子とそうでない子の学力の差を感じました。経済格差が教育格差を生み出す一因となっていることを実感し、何かできないかなと考えました。
 
塾講師の経験から、英語は特に学力に差が付きやすい教科だと感じています。小学校の英語(英会話)に比べて中学校から学ぶ英語(英文法)は難易度が上がり、苦手意識を持つ子も多くいます。そのため、私は小学生が1年間で「中1英語の理解」を目指すプログラムを考えました。隔週の対面授業に加えて、学習動画の配信、英単語テストなどを活用し、子どもたちの英語力向上に努めています。

今後の

英語教室を始めるにあたり、市役所への申請が大変でした。「非営利団体」として活動するためには、市役所に活動が非営利である根拠を明記した書類を提出する必要があります。標記の仕方に何度か指摘を受け、書類の修正に苦戦しました。認可が下りた後も、開講3日前に再び指摘があり、活動をストップされてしまった時はとても焦りました。すぐに修正し、再度認可を得ることができたため無事に活動をスタートすることができました。

立ち上げ当初は生徒の募集にも苦戦しました。活動を知ってもらうため、小学校や交流館、地元スーパーなどにポスターの掲示を依頼しましたが、許可を得ることができませんでした。小学校には校長先生宛に手紙を出して依頼をしました。ポスターの掲示はできませんでしたが、お話する機会をいただき、上記の教員補助を受け入れてくださいました。この機会を自分の活動に結び付けるため、私は先生方や子どもたちに自分の顔を覚えてもらうことを意識しました。その結果、校門前でのビラ配りを許可していただき、ビラを通じて親御さんにも活動を知ってもらい、生徒を集めることができました。

現在は子どもたちが楽しんで教室に通ってくれているのがとても嬉しいです。初日はよそよそしかった子も今では私を慕ってくれていて、子どもたち同士も仲がいいです。「プラスワン」という団体名の通り、英語教室が学校でも家庭でもない子どもたちの居場所として機能していると嬉しく思います。学力の向上も感じていますし、保護者の方やこの活動を知っている小学校の先生、市役所の方々にも賛同の声をいただけるようになりました。

今の課題は自分一人で活動をしているため、今後の活動継続が確約できていないことです。近隣大学のボランティアサークルや地域のボランティア団体に声をかけていますが、協力者を集めることが難しい現状です。子どもたちの英語学習への抵抗を少しでもなくし、学力アップのお手伝いができるように、これからも活動を広めていきたいです。

URL


 最近の記事

大学案内
入試情報
教育
学部
大学院(研究科)
研究科(一覧)
研究
研究所・研究室・センター
学生生活・就職

大学案内

入試情報

教育