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お知らせ

人とのつながりこそ最大の財産 ~ウクライナ避難民学生の大学院修了セレモニーを行いました~

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本学にとって初めて受け入れたウクライナからの避難民学生Liliia Morska(リリア モルスカ)さんが、3年間の教育・研究を経て大学院を修了したことをうけ、9月19日に有明キャンパスで修了セレモニーを執り行いました。

日本文化を学び、母国ウクライナでの日本語学校設立を目指す

三島由紀夫の作品を英語で読んだことをきっかけに日本文化に関心を持ち、キーウ国立大学で日本語を専攻していたリリアさんは、母国のウクライナで日本語学校を設立するという夢を抱き、本学で日本語及び日本の文化をさらに学びました。現在は自身が運営するオンライン日本語教室で、ウクライナ在住の日本語学習者や日本に避難して間もない方々を対象に授業を行っています。今後は、日本企業で広報関係の仕事をしながら、オンライン日本語教室の事業拡大を目指します。

学長コメント「リリアさんの活動は本学のブランドステートメントを体現したもの」

小西 聖子 学長

慣れない所に来て大変だったと思いますが、強い意志と努力でそれを乗り越えてこられました。ウクライナを紹介する小冊子の制作や有明こども園での園児との交流など、リリアさんの活動は本学のブランドステートメント「世界の幸せをカタチにする。」(Creating & Happiness for the World)をまさに体現したものだったと思います。今後は武蔵野大学での学びを礎に、ウクライナと日本の文化交流に貢献していただきたいと思います。

修了生コメント「人とのつながりこそ最大の財産」

リリア モルスカさん

この3年間、爆撃の音を聞かずに安心して勉強できたこと、日本で生活できたことは本当に幸運だと思います。3年間「自分とは何か」を問い続け、新しい自分を見つけようとしてきました。私自身、勉強も生活も一生懸命頑張りましたが、日本の皆さんの温かい支え、先生方のご指導がなければ、この場でスピーチをすることはできなかったでしょう。人とのつながりこそが最大の財産だと学びました。ウクライナには「вік живи — вік учись(生きる限り学び続けよ)」ということわざがあります。学びは教室だけでなく、人生のあらゆる経験を通して続いていくと思います。 人生は一瞬で変わるものです。戦争の前では自分は小さな存在でしかありません。日本の皆さんが二度と戦争を経験しないことを心から願っています。 改めて、このプログラムに関わってくださった全ての方々に感謝申し上げます。 これからは日本の会社で働きながら、日本語学校を作るという夢を実現するために、さまざまな経験を積んでいきたいと思います。

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