9月27日から10月5日まで、群馬県前橋市の広瀬川河畔緑地で開催された広瀬川文化交流「ストリートファニチャーエキシビジョン2025」に、工学部建築デザイン学科「あわいdeカタチプロジェクト」(指導教員:太田 裕通講師)の学生が出展しました。本展は、前橋市中心市街地の活性化を目的に、地域の自然や素材を生かしたストリートファニチャーを展示するイベントです。学生やデザイナーによる40点を超える作品が並び、まちの公共空間に新しい使い方の可能性を提案しました。イベント期間中は、地域住民や来場者とともに街を盛り上げる交流の場ともなりました。

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4チームが出展、1チームが地元店舗より表彰
建築デザイン学科「あわいdeカタチプロジェクト」からは、2、3年生の学生からなる4チームが出展しました。7月には全員で現地調査を行い、それぞれが前橋のまちなかや広瀬川の風景を丁寧に読み取り、地域の自然・素材・人との関わり方をテーマにストリートファニチャーを制作しました。構想から設計、制作までをチームで協働し、1/1スケールで形をつくる難しさと楽しさを実感する機会にもなりました。いずれの作品も、まちに開かれたデザインのあり方を模索するものであり、そのうちの一作品である、軽やかな布が心地よい川沿いの風景を演出する《やわらかなさかい》が、地元店舗「ルルルなビール」より特別賞を授与されました。
作品紹介
「風景を編む」

清宮 悠さん、渡辺 白楽さん、坂井 絢美さん
作品概要:力強くあり続ける木や川の風景の中に、1つの居場所を作る。前橋のイメージに合う黄色のロープを三つ編みにし、緑のネットと繋げて作り上げたこの椅子は、人と風景を柔らかく結び合わせる場となる。
「Brick Block」

森川 颯汰朗さん、松尾 亮太さん、中島 誓海さん、首藤 碧生さん
作品概要:前橋市のデザインコード「レンガ」を用いて、記憶を紡ぎ温かみを感じるストリートファニチャーを考えました。形の異なる3つの椅子は形を変え、程よい距離を作り出す。1人でゆっくり、みんなでゆっくり。街を彩りたまり場となることを期待します。
「やわらかなさかい」(特別賞受賞)

井冨 花音さん、島田 渉吾さん、吉田 光燿さん、荒木 愛彩さん
作品概要:広瀬川の川沿いに、風に舞う色とりどりのカーテン。その隙間から見えるのは、いつもとは違う色彩に満ちた世界。見慣れた日常を特別なものに変える。
「流れる居場所」

栗生 拓海さん、中村 丈人さん、佐々木 寛太さん、北山 美詩さん
作品概要:本作品は、川の流れ、人の流れ、まちの流れ、「流れ」をイメージしている。広瀬川周辺に人々を惹きつけ、滞留を生む居場所を形成した。フェンスを越して、川の流れるような曲線を取り入れることで、境界線が曖昧になるようなストリートファニチャーを作ることができた。広瀬川に新たな流れをつくるきっかけになりたい。
関連リンク
- 工学部建築デザイン学科
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/architecture/ - 工学部建築デザイン学科 特設サイト
https://www.musashino-u.ac.jp/environment/design/ - 太田裕通研究室
https://otalab.info/ - あわいdeカタチプロジェクト
https://www.instagram.com/mu_awai/ - 前橋ストリートファニチャーエキシビジョン
https://www.instagram.com/street_furniture_exhibition/