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お知らせ

【地域・ビジネスプロジェクト】地域に身を置き「より良く生きる」を学ぶ―日本がキャンパス―4つの地域で紡いだウェルビーイングの探究【後編】

学部・大学院
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ウェルビーイング学部では、ウェルビーイングの多様なあり方を体感的に学ぶことを目的に、3年次の必修科目として「地域・ビジネスプロジェクト」を開講しています。本プロジェクトでは、学生が各地域の生活や産業の現場に身を置き、地域に根ざした産業や文化活動、福祉、地域共生などさまざまな営みに参加しながら、人々の暮らしや価値観、社会をより良くする仕組みとしてのビジネスについて実践的に学びます。

本プロジェクトは6月中旬から3週間にわたり、和歌山県みなべ町、千葉県浦安市、岐阜県郡上市、埼玉県熊谷市の計4地域で実施しました。7月22日に学内で行われた成果発表会では、学生たちがそれぞれの実習で得た学びや気づきを発表しました。

前編では和歌山県みなべ町と千葉県浦安市の取り組みを紹介しました。後編では、岐阜県郡上市と埼玉県熊谷市の取り組みと発表内容を紹介します。

【岐阜県郡上市】大自然と伝統文化のなかで感性をひらく、自己変容と「生き方」の探究

郡上市実習における気づきと体験を発表中

郡上市の小川・小白・大和の3地域に分かれ、3週間の実習を行いました。前髪が濡れるのも忘れ何時間も夢中になった川遊びや、狭い拝殿で下駄を打ち鳴らす拝殿踊り、源流・農体験、地元中学生や大人たちとの交流など、地域の自然・文化・人に深く触れる活動を行いました。また地域に対しては、ビラ配りを通して汲み取った住民の期待をもとに、廃校を活用した「七夕お楽しみ会」や地域住民向けイベントを企画・運営したほか、地域の日常を切り取った写真展の開催、環境保全活動や伝統文化の継承に関わる取り組みなどを通して、地域の魅力発信や多世代が集える場づくりに貢献しました。

実習では、すぐに成果やビジネス提案を追うのではなく、自然の中で感性を開き、美味しい食事や焚き火を囲む対話を通して自己理解を深めた上で、社会への働きかけを模索するプロセスを大切にしました。

成果発表会では、学生たちが卒業後の未来の自分を演じながら当時を振り返る「変化の物語」という構成で、実習での感情の動きや自身の「本質」への気づきを語りました。 実習前の段階で、正解探しに終始したり自分の殻に閉じこもって情熱を抑え込んだりしていたという学生たちは、地域の人々の「大切なものを愚直に大切にする生き方」や生き生きと挑戦する姿に触れることで、外側に答えを求めるのではなく自分らしい答えを自ら育てる姿勢や、誠実な行動によって信頼を築く大切さ、そして「共に悩む時間や思い」という目に見えない価値に目を向ける視点を身に着けました。
学生たちは、自身の中に眠っていた純粋な情熱や探究心を再び灯し、周囲への感謝と自らの言動への責任を胸に、挑戦し続ける「新しい自分」として確かな一歩を踏み出した姿を発表しました。

【埼玉県熊谷市】地域の生業と暮らしに触れ、自他ともに豊かな未来を構想するまちづくり提案

熊谷実習における気づきと体験を発表中

熊谷市妻沼地域を中心に、聖天通り商店街、農家・牧場、福祉施設、グライダー訓練所など多様な事業者の現場に入り、地域に根ざした生業(ビジネス)や暮らしの営みを体験的に学びました。単なる体験や教えてもらうことにとどまらず、地域の歴史や文化、現場・地域で働く人々の想いや直面する現実に深く触れる中で、「自他ともに豊かになるウェルビーイングとは何か」を問い直し、最終日に行った熊谷市長らへの政策提言に繋がる多岐にわたる実習を行いました。

その他にも、6月25日のバスツアーでは「あじさい寺」や荒川の氾濫を逆手にとった治水システムの「中条堤」、日本初の女性医師・荻野吟子の記念館を巡り、人の歩みから地域の魅力を再発見しました。7月1日には熊谷市観光協会ガイドの依田氏の案内で星川地区のシェア書店「太原堂」、花壇清掃ボランティア「花活」、交流拠点「I TO MA」などを体験しました。現地実習の最終日には「大福茶屋」にて受け入れ先のホストを招いた感謝会を学生自ら企画・運営し、料理や出し物で温かいおもてなしを披露したことで、参加したホストの方々からも大変喜ばれ笑顔あふれる交流の場となりました。

実習の成果発表として「熊谷市をさらにいい街にするための未来提言」というテーマで熊谷市長や熊谷市商工会議所会頭らにプレゼンテーションを行いました。感謝通貨「クマポ」の導入と拡充、商店街の空き家を生かした「ミューラルアート」、人と人が触れ合う「偶発性を起こりやすくするまちづくり」という3つの地域活性化策を提案しました。学生たちは提案内容の実現性と理想の間で衝突や葛藤を経験しながらも夜遅くまで試行錯誤を重ね、自分のこだわりや「やりたいこと」を社会・ビジネスへつなげる難しさと楽しさを実感しました。

成果発表会では、歴史や地域活動の現地調査を通じて地域資源やコミュニティへの深い理解を得るとともに、事業を成立させ地域を豊かにするためには、地域で働く方だけでなく地域で暮らす人々との温かい繋がりと協力体制が何より不可欠であるという学びを得ることができたと発表しました。

地域との関わりを通して問い続けた「より良く生きる」とは

郡上市の実習では、豊かな自然や人との交流を通して自分自身の生き方への考えを深めながら地域の場づくりに貢献し、熊谷市では地域資源を活かした社会への具体的なアプローチに取り組みました。4地域の活動はそれぞれ異なるテーマのもとで行われましたが、共通していたのは、地域の人々との関わりの中で自らの価値観や感情の変化に向き合い、「より良く生きるとは何か」を探究し続けたことです。

プロジェクトを通して学生たちは、教室での学修だけでは得られない実践的な経験を積み、地域社会との関わりの中で自らの価値観や将来のあり方を見つめ直す機会となりました。今後は各プロジェクトで得られた知見を整理し、地域のさらなる発展につながる提案として発信していく予定です。

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