西会津のお米で持続可能な地域づくりを目指す

No.023
アントレプレナーシップ学部 アントレプレナーシップ学科 4年
柳田 宙輝 さん(左) / 山口 奈々 さん(右)
※所属・内容は取材当時(2024年12月)のものです。活動について
私たちは、福島県西会津町の魅力を広め、持続可能な地域づくりを目指して活動しています。この取り組みは、大学1年生の時に学部の先生からお誘いいただき、社会創発塾主催の新米試食会に参加したことが始まりでした。そこで味わった福島県西会津町奥川地区のお米の美味しさと、主催者の方々の「お米で奥川を盛り上げよう」という熱意に触発され、地域の稲作文化に深く関わるようになりました。その後、田植えや稲刈りを手伝う中で、地域の方々との交流を重ねてきました。
西会津町のお米は、食味分析鑑定コンクールでグランプリを獲得するほどの高品質米ですが、知名度や販促の課題があり、その魅力が十分に広まっていないのが現状です。この課題を解決し、地域経済を活性化させるため、私たちは3年生の時におむすび屋「結(むすび)」を東京で立ち上げました。これまで、日本橋のバー「THE FLYING PENGUINS」などで週1回の営業を中心に活動し、累計約1,500人のお客様に西会津町産のお米を使ったおむすびを提供してきました。また、地域の物語を発信する場としても役割を果たしています。おむすびを通じて西会津町のお米の美味しさを広めるとともに、人口減少や高齢化による後継者不足といった課題に向き合い、次世代の農家を育成する仕組みづくりを目指しています。活動を通じて、西会津町の稲作文化や田園風景を未来に残し、持続可能な地域づくりをさらに推進していきたいと考えています。
今後の目標
この取り組みを通じて、西会津町の方々とは年齢を超えた友人のような関係を築き、地域に根付いた稲作文化の奥深さを改めて実感しています。また、おむすび屋「結」を立ち上げてから約1年が経過し、お客様や共創先とのつながりも広がり続けています。今年は常連のお客様とともに西会津を訪れ、田植えから稲刈りまでの過程を共に体験する機会を持つなど、都市部と地域を結ぶ新たな形が生まれています。
さらに、この一年を通じてNHK様に密着取材していただき、先日その様子が全国で放映されました。多くの方から応援の声をいただくとともに、西会津町の魅力をより多くの方々に届けることができたことは、私たちにとって大きな励みとなりました。 今後は、活動をさらに発展させるために、お米を活用した新商品の開発や海外進出といった新たな挑戦にも取り組みたいと考えています。また、西会津町の景観や歴史を未来に残すための取り組みを継続し、大学卒業後も都市と地域をつなぐ架け橋として、西会津町に貢献しながら挑戦を続けていきます。
関連URL
- 福島 「関係人口」が支える限界集落の米作り(NHK福島WEB特集)
https://www.nhk.or.jp/fukushima/lreport/articles/300/154/05/ - おむすび屋「結」note
https://note.com/musubi_jpn - おむすび屋「結」instagram
https://www.instagram.com/_musubi_jpn?igsh=MTZ0N3VnMDdydjY3OA%3D%3D&utm_source=qr

活動の様子①

活動の様子②

おむすび屋「結」のメンバー