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建築デザイン学科の学生が鎌倉市の「シェアビレッジ鎌倉西御門」でデザイン制作を開始

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工学部建築デザイン学科の太田 裕通講師と学生29名(4年生3名、3年生3名、2年生12名、1年生11名)のプロジェクト「あわいdeカタチ」は、神奈川県鎌倉市の「シェアビレッジ鎌倉西御門」のコミュニティスペースのデザインを開始しました。

10月1日、現地にてキックオフと観察調査を実施し(写真3)、ガーデンキッチンとゴミスペースを題材としたデザイン案の検討を3学期中に行いました。 11月15日には住民の方々を招いた講評会を行い(写真1・2)、学生が提案した複数のデザイン案から、ビレッジの意匠に相応しい、デザイン性だけでなくコストや利便性などを総合的に判断した2つのデザイン案の制作が決定しました(写真4・5)。制作は11月末~来春にかけて行います。

写真1:鎌倉にて実施された講評会の様子

建築デザイン学科の授業の一つである「プロジェクト」では、担当教員毎に異なるテーマを扱い、学年横断的に取り組みます。太田講師が担当する『あわいdeカタチ・プロジェクト』は「社会のあわいで建築する」をモットーに※、学外でのデザイン実践に取り組んでいます。今年度の前期は、埼玉県入間郡毛呂山町のマンゴー農家「さいたマンゴー」の直売所をデザインしました。
※あわいとは、向かい合うもののあいだや相互関係を表す大和言葉です。

今回は神奈川県鎌倉市の「シェアビレッジ鎌倉西御門」のコミュニティスペースのデザインを行います。「シェアビレッジ鎌倉西御門」とは、西御門エリアの山裾に広がるおよそ3,000㎡の土地をコーポラティブ形式で長い時間をかけて徐々に開発している現代的な村であり、現在は長屋や戸建て数軒が中庭を囲むように配置されています。今後はさらに複数の棟の建設も計画されています。 2023年4月に太田講師の研究室で茅ヶ崎サザンビーチ沿いのビル屋上を使った実験をした際、そこで使ったパレット家具を本ビレッジで引き取って活用いただいた経緯があり、この回、あわいdeカタチ・プロジェクトで新しいデザインを行うことになりました。

11月15日には鎌倉市で住民の方々を招いた講評会を行い、学生が考案したデザインを発表しました。今回デザインする場所はガーデンキッチンと、ゴミスペースやシェア畑などのエントランス空間です。今後は、選ばれた2つのデザイン(写真4・5)の制作を進めていきます。

写真2:住民を招いた講評会の様子
写真3:現地キックオフの様子
写真4:ガーデンキッチンのデザイン案
写真5:ゴミスペースのデザイン案

【コメント】

■工学部 建築デザイン学科 太田 裕通講師
このプロジェクトは、ビレッジという集住環境における屋外共有空間(コモンズ)のデザインです。ガーデンキッチンでは不定期で開催される住民交流のご飯会やBBQなど繋がりのきっかけの場であり、ゴミステーションはほぼ毎日使う場所であると同時に隣のシェア畑とも連動したささやかな居場所です。学生たちには集まって住む、コモンズを考える機会としてとても貴重な課題であると思います。これから制作が始まりますのでますます気が抜けません。

■佐野 瑠美さん(3年生、プロジェクトリーダー)
私達は、シェアビレッジ鎌倉西尾門にてゴミ集積BOXとガーデンキッチンテーブルの2つを設計・施工し、設置までを行います。使いやすさやデザイン性、耐久性に考慮しながら、グループ毎に案を出し合い、提案しました。現地の方々にも気に入って頂ける且つ、より生活が豊かになるような、形にも心にも残る作品を造りたいと思います。

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