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お知らせ

開発途上国の現状や国際協力の実情を見て・聞いて学ぶ-法学部政治学科中村ゼミがJICA地球ひろばを訪問-

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セネガル郷土料理と体験ゾーンを見学

10月30日、法学部政治学科中村 宏毅ゼミの3,4年生および2年生のプレゼミ生がJICA地球ひろばを訪問しました。到着後、まずは「食のゾーン」のJ’s Cafeでランチを食べました。訪問時、JICA地球ひろばでは「セネガルJICA海外協力隊派遣45周年」特別展示が行われており、J’s Cafeでもセネガル共和国大使館お墨付きメニューが提供されていました。セネガルの郷土料理であるヤッサ・プーレを食べた学生からは、「これまで経験したことのない味だが、とても美味しい。」という感想が寄せられました。

昼食後、「体験ゾーン」に移動し、ガイドの方から展示の概要について説明を受けた後、各自が自由に展示を見学しました。

JICAの国際協力と紛争地域支援の最前線を学ぶ

その後、会議室に移動し、政治・ガバナンス領域長兼平和構築と人道支援領域長である根岸 精一氏にご講演いただきました。根岸領域長からは、まず、JICAの業務全般に関して、JICAが紛争地域に住む約10億人に対する支援を特に重視している点等に関してご説明いただきました。また、JICA業務全般の中で対アフリカ支援が占めている割合や技術協力、有償資金協力、無償資金協力といったODA(政府開発援助)の種類に関してもご説明いただきました。
さらに、根岸領域長の最近の業務について、コートジボワールにおける活動に関して詳しくお話していただきました。コートジボワールで2010年に大統領選挙が行われた後、バグボ氏支持派とウワタラ氏支持派の間で内戦状態に陥り、内戦後の復興のためにJICAが行う支援を検討するため、ブアケにおける井戸施設や道路整備の状況を調査するなど、詳しくご説明いただきました。最後に、故 緒方 貞子氏の「もたもたしている暇はない」という言葉を引用され、JICAが3つのS(Speed-up、Scale-up、Spread-out)を標榜していることや、政治や経済を俯瞰する「鳥の目」及びコミュニティや人類学にも着目する「虫の目」の双方を重視していることに関してもお話しくださいました。

対話を通して深めたJICAの支援方針とODAへの理解

質疑応答では、3年生の吹上 はるひさんから「支援の対象はどのような視点で決めているのですか。」という質問がなされ、根岸領域長から「政府および民衆双方から話を聞いて、偏見を持たずに、ニーズを把握する視点を大切にしています。」とのご回答をいただきました。また、4年生の渡辺 聖也さんからは、「日本国内にいてできる支援は何ですか。」という趣旨の質問がなされました。根岸領域長からは、「NGO等支援団体の活動を自分で綿密に調べることが重要です。そして、それらの団体を通じて支援することができます。」との回答をいただきました。訪問を終えて、学生からは、「コートジボワールにおいて、紛争が間近に迫っているような状況で活動されているのを知って驚いた。」といった感想や「無償基金協力、有償資金協力および技術協力といったODAの種類が良く理解できました。」という感想が寄せられました。

国際政治を学ぶための実践機会を今後も拡充

中村ゼミでは、今後も、国際政治やアフリカを専門にされている実務家及び研究者の方々のお話を聞く機会や、さまざまな施設を訪問する機会を重視して活動していきます。

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