武蔵野大学の教育 新・全学共通基礎課程
武蔵野INITIAL
武蔵野INITIALとは
「アクティブな知」につながる学び
「武蔵野INITIAL(イニシアル)」では、学問の広大さ、私たちの非力さ、そして知が広がる躍動を体感し、疑問を掘り下げ、それを言葉で表現する苦労を体験します。それが専門課程での学びと「アクティブな知」へと、つながります。
専門の学びと結びつくことで「アクティブな知」につながるプログラム
武蔵野大学では、全学生が1年次に全学共通の基礎課程「武蔵野INITIAL」を履修します。INITIALとは「最初の」「はじめの」等の意味をあらわすことばです。これは、皆さんが社会の中核として活躍する2050年の未来を想定して、世界の諸課題を担い解決していける人材となるための学びです。社会に出たら課題とその答えが用意されているわけではありません。自分で気づき、自分で答えを探ることが求められます。自分で発見し、「なぜか」と問いを立て、情報を収集・分析して、最適だと思われる答えを提案する(カタチにする)。こうした行動を主体的に行うためには、自ら気づいて問題意識を持つために「視野を広げること」、情報を収集・分析するための「スキルを身に付けること」、答えをカタチにするための「行動力を持つこと」が必要であり、それを学ぶのが「武蔵野INITIAL」です。学科の専門課程の学びと融合することで、社会で活躍するための力となる「アクティブな知」へと結実するはずです。
武蔵野INITIAL科目群の概要
心とからだ | 建学 | 本学の建学の精神を学び、高い倫理観と慈悲の心を身に付けるとともに、自らの生き方を考える |
スポーツ・身体 | 正しい身体動作の方法と意義を、実技を通して学修し、生涯を通じた心身の健康増進のための「身体知」の導入を図る | |
学びを深める 力をたくわえる | 情報 | AI(人工知能)や最新のツールを自ら取り入れて活用する力を身に付ける |
教養日本語 | 伝えたいことを誤解を招くことなく伝える日本語の文章作成能力を修得し、文章を書くにあたっての倫理的心構えと作法を学ぶ | |
外国語 | 英語(必修)および中国語・韓国語・スペイン語・フランス語・ドイツ語(選択)等を学び世界に視野を開く | |
問いを深める 考えを伝える | Creating Happiness Program(CHP) | SDGsの理念を学び、自ら問題意識を持って主体的に学ぶ姿勢と実践力を身に付ける |
フィールド・スタディーズ | 社会を見て、体験し、自らの専門の学びの有用性を感じ、将来のキャリア選択のきっかけとする | |
発展フィールド・スタディーズ | SDGsの理念を実現するために、実社会の問題を体感し、解決策を提示していく | |
全学教養ゼミナール | 人文学、芸術学、社会科学、自然科学等様々な分野で行われている新しい研究の一端に触れることで、大学での学びにふさわしい広い知的視野を獲得する | |
インターンシップ | 就業体験を通して自らのキャリアや卒業後の進路について考えるきっかけにする |
PICK UP 情報
文理問わず全学生が、AI活用の基礎を必修科目として学びます。また、サブメジャー(副専攻)として「AI活用エキスパートコース」の選択履修が可能に。主専攻とAIを融合できる人材を育成します。
PICK UP Creating Happiness Program(CHP)
SDGsとは、Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)の略称です。2015年9月の国連サミットで採択されたもので、持続可能な社会をつくるため国連加盟193ヵ国が2016年~2030年の15年間で達成するべく掲げた国際社会共通の目標です。SDGsの掲げる「誰一人取り残さない」という基本理念は、武蔵野大学の建学の精神と共通します。そのため、SDGsに基づいた授業「CHP」で個々の学生が問題意識を持って、主体的な学びと実践の姿勢を身に付けられるようにします。
SDGs基礎 | 「世界は幸せか」を問うとともに、グループワークやチーム作りなど、学びの基礎力を身に付けます。 |
SDGs発展1・2・3 | SDGsの17目標(169ターゲット)に対応した授業で、それぞれのテーマを掘り下げます。世界の課題に気づき、世界と自己の関係を考え、自身の問題意識を醸成します。 |
SDGs特講 | 世界の幸せをカタチにしていくために、多様な学問の見方・考え方を学ぶとともに、実習やディスカッション、グループワークなどを交え、「しあわせ」についての理解と考察を深めます。 |
PICK UP フィールド・スタディーズ
国内外70以上のプログラムから自ら選択し、大学を飛び出して実践的に学びます。例えば、1ヵ月かけて地域活性化事業の企画を考えたり、特色ある自治体で就業体験をしたりと、武蔵野大学独自の学びの機会を提供しています。
PICK UP 発展フィールド・スタディーズ
大学と企業・自治体・団体が連携し、研究者と実務家が協働で産学連携・官学連携の新しいプログラムを開発。長期学外学修を含む演習形式の学部横断型授業(発展フィールド・スタディーズ)を展開しています。プログラムをいくつか紹介します。
メディア制作表現
受講者全員が監督となって映像作品を作り、世界に向けて発信します。自ら企画を立て、脚本・取材・撮影・演出・編集・広報・配信を実践。近隣の地域等と連携し、自治体の個性を活かしたドラマ・ドキュメンタリーなどのジャンルにとらわれないPR動画を制作する。担当するのは、海外映画祭等で入選経験のある、プロの映画監督です。
コピーライティング
広告・広報分野で働くコピーライターの技術やノウハウを軸に、情報の編集力、発信力を高めることを目指します。取材することで情報を集め、伝わる言葉で言語化、編集、発信する力を養います。インタビューを行って原稿にまとめたり、プロジェクトストーリー制作、スローガン開発、キャッチコピー開発など、さまざまな言葉づくり、文章作成を行います。よりよい言葉を生み出すために考え続ける、つらく楽しい作業を経験します。
仏教文化に親しむ
仏教美術、日本の伝統文化と仏教、現代社会における仏教など、さまざまな「仏教」を学んでいきます。また、鑑賞予定の仏教関係展覧会の事前学修等も予定しています。学外学修は複数の教員によるオムニバス形式で行われます。
信濃町活性化を通じて地域創生を考える
地方活性化に関して、日本各地の現状調査と比較考察を行います。長野県信濃町を題材として具体的な課題の発掘と地方活性化のための企画案作りを実施します。町役場でのプレゼンを視野に入れて活動します。