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武蔵野INITIAL ポリシー

ディプロマ・ポリシー

「武蔵野INITIAL」は、武蔵野大学に入学した全ての学生が、大学での学びの基礎として共通に学ぶべき科目群です。武蔵野大学の建学の精神を理解すること、所属する学部・学科での学修の土台となる学力・見識を養うこと、社会で活躍するための幅広い教養を身につけることを到達目標とします。

1 知識・専門性 【学びの基礎力を基盤とした専門能力】

a. 自らすすんで知識を修得し、幅広い教養を身につけようとする意欲を持続させることができる。【教養・基礎力】
b. さまざまな情報源から必要とされる情報を収集することができる。【教養・基礎力】
c. 所属する学部・学科で学ぶべき知識・技能を、社会的な広い文脈に位置づけることができる。【教養・基礎力】

2 関心・態度・人格 【他者と自己を理解し、自発的に踏み出す力】

a. 四弘誓願にあらわされる仏教精神を深く理解し、つねに自らの人格を高めようとする態度が身についている。【人格形成・使命感】
b. 広く社会の問題に関心を持ち、自ら取り組むべき課題を発見することができる。【課題発見力】
c. 異なる文化や価値観を理解し、尊重することができる。【自己認識力・他者理解力】

3 思考力・判断力 【課題を多角的に捉え、創造的に考える力】

a. 信頼しうる確かな情報についての判断力を備えている。【分析力・判断力】
b. 得られた情報について自ら思考する力を備えている。【論理的思考力・判断力】
c. 課題となることがらについて、自ら問いを立てることができる。【分析力・思考力・創造性】

4 交感力・発信力 【多様な人々のなかで、自らの考えを表現・発信する力】

a. 異なる文化や価値観を背景とする人々との対話に積極的意義を認めることができる。【コミュニケーション力】
b. 社会のなかに生きる自分の立場について思考できる。【コミュニケーション力】
c. コミュニケーションにおいて求められる理解力と表現力を備えている。【コミュニケーション力・語学力】

カリキュラム・ポリシー

武蔵野大学では「武蔵野INITIAL」のディプロマ・ポリシーに示された要件が達成できるよう、以下の方針に基づき教育課程を体系的に編成・実施します。

1 知識・専門性 【学びの基礎力を基盤とした専門能力】

【建学】「仏教基礎」においては、学祖高楠順次郎の生涯とその教育理念について基礎的な知識を修得します。また仏教の開祖釈尊の生涯とその思想について基礎的な知識を修得します。「仏教発展」においては、仏教思想が、現代社会が直面する諸課題の解決に資する可能性について検討し、仏教思想の持つ現代的意義について多角的に考察する機会を提供します。
【スポーツ・身体】自ら身体を動かすことによって、身体の動きが理解できるようにするとともに、より良い心身の状態や動きを創る方法を考えることができるようにします。身体科学においては、人体の筋力アップの仕組みを知り、ヨガ、座禅では、運動に欠かせない呼吸の方法や姿勢および身体の使い方など、専門的な身体の仕組みを知る機会を設けます。スポーツ科学では、スポーツの持つ特性を知ることで、より高度な動きが修得出来るようにします。あわせてスポーツ文化への理解が深まるようにします。
【情報】①最先端の情報技術(IT)の動向と社会の変化を知る機会を提供し、その理解と活用に必要とされるデータサイエンスや人工知能の本質的な知識が学べるようにします。②実社会で使われている最先端の分析ツールやAIライブラリなどを、各自のBYOD環境を使い自ら活用する機会を設けます。③先端技術に関する第一級の情報ソースを利用しつつ、学内外のAI活用の先駆者の声などを聞くことで、急速に進化する技術の現状についての知識を身につけられるようにします。
【教養日本語】(日本語)留学生として、所属する学部・学科での学修を進める上で必須となる日本語力を総合的に身につけられるようにします。日本語での情報収集のしかた、レポート執筆の方策といった、より発展的な日本語運用能力が獲得できるようにします。(日本語リテラシー)所属する学部・学科での学修を進めるにあたっての基礎として、自らが関心を持つ身近な社会問題についてのレポートを執筆する力が初年次で身につくようにします。
【外国語】いずれの外国語を学ぶにせよ、外国語学習の基本は、各種の文法知識を正しく理解し活用できる力を見つけ、できるだけネイティブに近い発音を習得することです。専門性を深めていく過程で、語彙をより豊かにし、目と耳をフルに活用して情報を摂取し、その情報の意味を正しく理解する力や、話すスピードをあげる技術などを身につける必要があります。これらを体得するために、適切な教材によって、各人の到達状況に応じた無理のない学修の機会を提供します。
【CHP(SDGs)】①2015年9月の国連サミットで採択された、2016~2030年の15年間での達成を目指すSustainable Development Goals(SDGs)を構成する17の目標について、その169のターゲットの概要理解も含め、高校レベルよりもより進んだ理解ができるようにします。②SDGsの教科書も含め、授業で提示される資料以外の、英語文献を含む様々な情報源から信頼性の高い情報を収集する方法が身につくようにします。
【フィールド・スタディーズ】①学外学修活動における地域の人々やグループとの交流及び連携を通じて、必要な情報を収集していける力が身につくようにします。②様々な社会の課題に目を向け、自らの専門分野と紐づけながら問題提起し解決を図る力が身につくようにします。
【全学教養ゼミナール】①担当教員が有する高度な専門知識の背景に触れ、大学レベルの専門的知識と学問的追求のおもしろさを体感することで、学問的探究を行っていく原動力が養えるようにします。②自らの所属する学部・学科で専門的に学ぶ内容について、越境的・横断的な視座から先進的、学際的な研究課題に取り組むための基礎が育めるようにします。③専門分野と現代社会の諸問題を関連づける視野が獲得できるようにします。
【キャリア科目】自らの将来の可能性を拓いていくために必要な情報を収集する力を養います。特に「キャリアデザインA」(成果に基づく認定科目)では、企業の調べ方や、企業情報収集時の視点が学べるようにします。どのようなキャリアに進もうとも、社会人として職業に従事すれば、何らかの形で企業と関わることになります。企業について知ることを通じて社会を理解し、所属する学部・学科で学ぶべき知識・技能との関係をキャリアの観点から位置づけられるようにします。

2 関心・態度・人格 【他者と自己を理解し、自発的に踏み出す力】

【建学】仏教の慈悲を学び、慈悲について理解を深めることは、単に知識として慈悲を知るだけでなく、自分自身が慈悲をそなえた人間になっていくことでもあります。すなわち、学ぶことで学んだものになっていく(近づいていく)というのが理想です。「仏教基礎」においては、このような仏教を学ぶ基本的な態度が修得できるようにし、「仏教発展」においては、慈悲が社会の現実の場面でどのように活きてくるのかについて学修する機会を提供します。
【スポーツ・身体】身体活動によって「心の豊かさ」「集中力」「根気」「寛容」「協調」など精神面・心理面が錬養されることが理解できるようにします。また、身体活動に伴う自他の距離が理解できるようにします。身体科学では、自己の身体に対し興味が持てるようにし、運動を行う上での自己理解が深まるようにします。スポーツ科学では、体力向上だけでなく、スキル(技術)獲得のためにチャレンジする精神や取り組む姿勢が身につくようにします。
【情報】①誰のどんな課題をどのように解決すべきかを、ユーザ体験(UX)の変革という視点から捉え、もっとも適切な分析手法や技術の適用方法を選択できるようにします。②共通の関心を持つコミュニティを形成し、各自で検討した解決手段についての議論と相互評価を通じて、他者の捉え方の違いを理解し、より良い解に向けて切磋琢磨する環境を提供します。③各自でテーマを設定し、プロジェクト活動を通じてまとめた提案を学内外の有識者に発表し、フィードバックを得ることで視野を広げられるようにします。
【教養日本語】(日本語)さまざまな背景をもつ留学生が集まるクラスでの学修の中で、留学生として身につけるべき適切な言語行動のありかた、大学での学修にあたって必要な問題意識のもちかたが学べるようにします。(日本語リテラシー)大学生として、社会や自身のあるべき姿について深く考察する能力を育むとともに、社会や自身の改善に向けた方策を提示できる洞察力と、互いの価値観の違いを認め合う姿勢が身につくようにします。
【外国語】外国語を学ぶとは、単なる記号の羅列を学ぶことではありません。それぞれの言語が形成される背景には長い歴史があり、語学学習を通して、その言語を使用している人々の善悪、美醜、好悪などの価値観と直接的に向き合うことになります。言語が社会生活の現場において必須のツールであることは言うまでもありませんが、それにとどまらず相手の文化背景に敬意と関心を持ち、同時に自分の所属する集団の文化に対する理解を深められるようにします。
【CHP(SDGs)】①「自らの幸せだけでなく他者の幸せをも真摯に希求する」という建学の精神、および「世界の幸せをカタチにする」という本学のブランド・ステートメントとの関連において、SDGsが対象とする社会問題とその解決法を理解できるようにします。②今後自らが学部の専門分野を学んだ上で取り組む諸問題、および社会人になってから取り組む多様な社会問題に取り組むための基盤・基礎が養えるようにします。
【フィールド・スタディーズ】学外学修に取り組むなかで、社会の仕組みやその運用のされ方を実際に自ら体験し、社会人として生きてゆく上での心構えを養う機会を設けます。社会的な常識や社会で通用しているルール等を身を以て学び、大学の学修においてもその準備が行えるよう配慮します。東京圏以外の地域や、海外等に滞在する機会を提供することで、異なる文化、異なる生活態度や価値観に触れることができるようにします。
【全学教養ゼミナール】①四弘誓願にあらわされる建学の精神、およびCreating Happiness for the Worldという本学の基本的な志が養える機会を提供します。②学部の専門分野を学ぶ上で意識することが求められる諸問題、および社会人になってから取り組むことになる多様な社会問題に、自ら取り組むための態度が身につくようにします。
【キャリア科目】広く社会の問題に関心を持つよう促し、その問題に実際に取り組む企業・組織について理解が深まるようにします。特に「キャリアデザインB」(成果に基づく認定科目)では、学外での仕事体験等の機会を活用することで、自発的に理解を深まるようにします。社会に存在する様々な仕事や、そこで取り組まれている社会的な課題について理解が深まるようにするとともに、単なる体験で終わらせず、その経験を自らのキャリアを考える際に関連づけて整理できるようにします。

3 思考力・判断力 【課題を多角的に捉え、創造的に考える力】

【建学】古典文献学の成果である仏教の知見を、現代社会が直面する諸課題の解決に援用するという知的営みは、多角的、創造的思考を伴うものです。このため「仏教基礎」においては、仏教学の分野の信頼しうる知見を正確に修得できるようにします。「仏教発展」においては、得られた情報を現実の課題に適用する応用力が養えるようにします。
【スポーツ・身体】自らに欠けている動作が何であるかを認識し、練習を通してそれが克服できるようにします。また、他者のすぐれた動作を見て、自らの動作の改良が出来るようにします。身体活動では「観る」ことが重要であり、それは分析力の錬磨に繋がります。動きの効率やその効果を自ら思考し、身体の動きを創造的に組み立てられるような、基礎的な力を養います。
【情報】①作り物ではないリアルで膨大なデータについて、学んだ基礎知識と分析ツールを使って自ら様々な観点から分析を行う機会を提供します。②分析の結果から仮説を立て、仮説の検証と見直しを繰り返すことによって、課題に対する最適解を創造的に導き出す力を養います。③考案したアイデアを実社会で通用するサービスの水準に高め、それを論理的かつ説得力のある提案として整理するまでの一連の手法が、体系的かつ実践的に習得できるようにします。
【教養日本語】(日本語)学部学科での学修内容に即した日本語での情報収集能力、論を組み立てる上での思考力が養えるようにするとともに、それらを文章表現・口頭表現に反映させる能力が身につくようにします。(日本語リテラシー)レポート執筆の作業を通して、信頼しうる情報とそうでない情報を見分ける能力を身につくようにします。得られた情報を適切に解釈・考察した上で、読み手に問題意識を伝えることのできるレポートの文章構成ができるようにします。
【外国語】テレビやインターネットを通して外国の情報を得ることは大事なことですが、外国語を学ぶことによって、自分の力で一次資料を手に入れ、他者の解釈を介さず自分でそれを理解する力を手にすることができます。そのような力が身につくようなカリキュラムを提供します。また、外国語学習を通して様々な人々と交流し、視野を広げ、自分とは異なる考え方に触れられるようにします。自分とは異なる考え方を安易に切り捨てず、なぜ外国人は異なる判断をするのかということを深く考えられるようにします。
【CHP(SDGs)】①指定教科書および授業を通じて、提示される資料を適切に理解する力と、真実の情報を見分ける力が身につくようにします。②収集したデータ・情報に基づき、対象となる問題を自ら分析し、その本質が見極められるような力を養います。③自ら取り組むことのできることがらを明確化し、具体的に取り組むための道筋がつけられる力を養います。
【フィールド・スタディーズ】①現地でのフィールド・ワークや地域の方への聞き取り調査等を通して、収集したデータ・情報を分析し、その本質が見抜けるような力を養います。
【全学教養ゼミナール】①多様な情報源の中から、信頼性の高い情報を見極める力が養えるようにします。②対象となる問題を多面的・総合的に分析する力と批判的思考力が養えるようにします。
【キャリア科目】社会的な課題に対し自ら問いを立て、具体的な対応策が考えられるようにします。特に「キャリアデザインC・D・E」(成果に基づく認定科目)では、学科や学年の異なるメンバーとともに、社会的課題に対し提言をとりまとめることを通じて、メンバーそれぞれが持つ知識をもとに、課題を多角的に捉えて思考・分析できるような力を育みます。取り組みの中で得られた新たな視点を、キャリアの選択肢を拡げることにつなげて、自ら将来の可能性を拓くことができるようにします。

4 交感力・発信力 【多様な人々のなかで、自らの考えを表現・発信する力】

【建学】仏教にかかわる表現・言説は古い漢語で伝承されてきたものが多く、それらの意味を現代の文脈の中にわかりやすく位置づけ、捉えなおすことは、それ自体で高い言語表現力やコミュニケーション力を養う営みとなります。また、異なる文化的背景を持つ人々を対象に仏教の言説を発信するためには、さらに高度な能力が求められます。「仏教基礎」「仏教発展」では、知識の修得のみならず、自分の言葉で発信する力をも鍛えてゆく機会を提供します。
【スポーツ・身体】正しい姿勢と呼吸法の習得、苦手な動作の克服、筋力の向上を通して、身体動作の最適化と身体活動のパフォーマンス向上を図る機会を設けます。加えて、スポーツのためのスキルの向上が図れるようにします。スポーツを通してコミュニケーション力が向上するように配慮します。
【情報】①分析結果を効果的に可視化したグラフやチャートを用いることで、説得力のある提案資料が作成できるよう、様々な関係者を巻き込んだプロジェクト活動が推進できるようにします。②提案の説明にとどまらず、実際に動くプログラムとしてサービスのプロトタイプを実現できる表現力が身につくようにします。③情報倫理上の問題点の理解を前提に、AIによる自動生成コンテンツや3Dコンテンツを含む、高度なメディア表現が身につくようにします。また、それらを学修成果のポートフォリオ等として発信できるようにします。
【教養日本語】(日本語)留学生として、さまざまな背景をもつ学生が集まるクラスの中で、コミュニケーションの共通言語となる日本語を使用して相互理解が可能な表現を産出する能力ならびに読解・聴解能力を育成します。(日本語リテラシー)一学期間をかけて一編のレポートを執筆することを通じ、クラスメートとの協働作業や教員との相互のフィードックなど、多様なコミュニケーションを経験する場を提供することで、よりよい文章表現の産出能力が習得できるようにします。
【外国語】他者の主張は、お互いに一定のルールを遵守した上で尊重すべきですが、これと同様に自身の主張もまた平等に尊重されるべきものです。継続的な研鑽を積むことを前提として、外国人に対し自分の主張を気後れすることなく発信できるような態度を養う機会を提供します。外国語で自分の主張を発信する際には高い語学力が必要となりますが、悔いが残らないような語学力、相手の意志を誤解しないような語学力を身につけようとする向上心を養います。
【CHP(SDGs)】①自国と異なる諸外国の事情や文化を理解し、自国やその文化を相対化できる視点が身につくようにします。②国や文化の違いを超えたコミュニケーション、発信ができるよう、物事を論理的に整理して論理的・説得的に説明できる力を養います。③国や文化の違いを超えた協力に必須となる、コミュニケーション力、プレゼンテーション力の基礎が身につくようにします。
【フィールド・スタディーズ】①海外の国・地域の事情や文化を理解し、自分自身が属する文化と他者の文化とを相対化する視点が身に着くようにします。②海外の国・地域との文化の違いを超えたコミュニケーションできるような、臨機応変かつ柔軟な態度が身につくようにします。
【全学教養ゼミナール】①自分とは異なる立場に立つ人々との有効なコミュニケーションができるような言語能力と想像力が身につくようにします。②異文化、異分野に生きる人々と対話を通じて新たな物事を創造してゆける力を養います。③国や文化の違いを超えた協力・共働に必須となるコミュニケーション力、プレゼンテーション力の基礎が、グループワークや討論などの能動的な学習を通して身につくようにします。
【キャリア科目】自らのキャリアが社会的な文脈に位置づけられていることが理解できるようにします。特に「インターンシップ」「企業協働プロジェクト」では、企業・団体での就業体験や課題解決に携わることで、他者との関わりの中で自らの考えを表現し、適切な対応が行えるようなコミュニケーション力を養います。コミュニケーションにおける社会的マナーが、他者を尊重していることを示すと共に、自らの考えに対して相手が耳を傾けてくれる要因となることが実感できるような機会を提供します。
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