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「届け、私たちの音」-地域イベントで伝える和太鼓の魅力

No.036

人間科学部
社会福祉学科3年

清水 理功 さん

※所属・内容は取材当時(2025年11月)のものです。

仲間と作る「音作り」と地域への発信

私は和太鼓サークル「隼」の部長として、現在17名の部員とともに日々演奏の練習に励んでいます。和太鼓による楽曲は大太鼓・長胴太鼓・締太鼓など、さまざまなパートから構成されているのですが、楽譜のないものも多く、動画の演奏を参考に覚えたり、自分たちで曲の構成を考えたりしながら練習を進めています。部員のうち9割が未経験者なので、基礎練習を特に重視し、正しい打ち方やリズム、音の出し方を丁寧に身に付けていきます。さらに、合奏ならではの統一感を出すため、手の上げ方などパフォーマンスとしての「魅せ方」も重要なポイントで、その練習も欠かせません。

また、私たちのサークルでは地域とのつながりを大切にしています。大学祭だけでなく、地域イベントの出演依頼も受けており、年間約10回は演奏を行っています。小学校から依頼をいただいた際には「和太鼓体験」を実施し、子どもたちが和太鼓に触れられる機会の提供もしています。

「心が震える音」が導いた和太鼓の道

和太鼓を始めたきっかけは、小学生の頃に見た高校の文化祭での演奏です。ステージ全体に響き渡る力強い音と、息をそろえて打ち込む高校生の姿が強く心に残り、親のすすめもあって挑戦してみることにしました。実際に始めてみると、仲間と気持ちを1つにしながら1つの曲を完成させることに強い達成感があり、小・中・高と自然に続けていくうちに、自分にとって和太鼓は欠かせない存在になっていきました。

その後、武蔵野大学入学後の新入生向け演奏会で見た、和太鼓サークル「隼」の演奏は、これまでの経験を超える圧倒的な迫力でした。太鼓の音が体に伝わるような臨場感と一体感を持った演奏に、「自分もこんな太鼓がやりたい」と思い入部を決めました。

現在は和太鼓の魅力をより多くの人に届けるため、日々の練習に加えて部長として地域のイベントや依頼先の方々とのやり取りを行っています。

苦労を乗り越えた先の「観客の拍手」が嬉しい

入部当初は、私が高校生まで習っていた打ち方と和太鼓サークル「隼」の太鼓の打ち方が異なるため、慣れない間の基礎練習はとても苦労しました。しかし、先輩方の丁寧な指導によって乗り越えることができました。

活動を通して嬉しいことは、観客の方々から大きな拍手をいただく瞬間です。演奏の場では緊張することもありますが、多くの人に観ていただき、喜ぶ姿を見た時には胸がいっぱいになります。摩耶祭の演奏では、演奏後に友人から「演奏すごかったよ。」と声をかけてもらえたため、特に嬉しいと感じる舞台でした。日々の練習で課題を克服し、最終的に完成した曲を観客の方々の前で披露したときの達成感が、私の大きな力になっています。

仲間と挑戦を続け「感動を届けたい」

私たちの今後の目標は、新しい楽曲に挑戦していくことです。和太鼓サークル「隼」は、3年前の私の入部時には8名だった部員が17名まで増えたことで、様々な演奏に挑戦することができるようになってきました。現在は先輩の指導のもと、普段は用いない楽譜を読みながら、仲間全員で新たな楽曲の練習に取り組んでいます。

大学生から和太鼓を始めた人が多いサークルですが、全員で助け合いながら切磋琢磨している今のこの雰囲気を大切に、仲間達と新しい経験をし続けたいです。そして、この活動を通して、より多くの人に普段触れる機会が少ない和太鼓の魅力を知ってもらい、私たちが披露する和太鼓の生演奏で、震えるような迫力のある音を通して感動を届けられたらと思います。

大学祭
市民文化学祭

国際交流祭り
大学祭

取材を終えて

今回の取材では、和太鼓サークル「隼」が活動を通じて和太鼓の魅力を多くの人に伝えようとしている姿が、強く印象に残りました。私も実際に演奏されている様子を拝見し、迫力のある音と部員の方々の高い熱量から、音で想いを届ける和太鼓の魅力を感じました。特に、未経験者が多い中でも、全員でひとつの音を追求する姿勢からは、地道な努力の積み重ねと強い団結力が伝わってきました。また、地域活動の一環として小学校で和太鼓体験を行っているというお話も伺い、和太鼓の魅力が次世代へと受け継がれていく姿が想像できました。(清水)

今回の取材を通して、和太鼓サークル「隼」の仲間意識の強さに感銘を受けました。一体感のあるパフォーマンスにするための基礎練習や、新しい楽曲にも力を合わせて積極的に挑戦していくサークルの雰囲気は、入部当時の清水さんを優しく指導なさった先輩方から受け継がれているのだと感じました。 清水さんの熱い想いが、和太鼓サークル「隼」の魅力をより一層引き出していると思います。今後も、皆様が一丸となり、和太鼓を通じて多くの人に感動を届けられるようなご活躍を、心から楽しみにしています。(宮良)

取材・執筆:薬学科 5年 清水 涼夏
      日本文学文化学科 2年 宮良 凜音

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