3つの特長
「福祉」を超える幅広い分野を学び、 社会の問題を深く広くグローバルに考える力を身に付ける
現代社会が抱える問題は原因が一つではなくさまざまな要因が絡み合っています。ソーシャルワーカー(社会福祉士)は、心理学、医学、社会学などの複合的な知識から問題の背景を捉えると同時に、物事の本質を鋭く見極めてアプローチしていくことが求められます。武蔵野大学では「児童」「障がい者」「高齢者」「医療」「貧困・低所得」「地域」などの枠にとどまらない幅広い分野の教員陣からグローバルな視点で学び、専門性を深めることができるのが特徴です。社会の不平等や不正義、人の悲しみや生きづらさの中にある“声なき声”に耳を傾け続け、人がその人らしく生きることに本気で向き合うソーシャルワーカーを私たちは本気で育てます。
実践力を養う充実した実習指導
課題に挑戦する積極性と深い洞察力、高い創造力を身に付けたソーシャルワーカーの育成を目指し、実習指導が充実しているのも、本学科の大きな強みです。最前線の学びが経験できるとともに、実習での学びをより強固に身に付けるために、実際に機関・施設で働いている方を招いた授業も積極的に開講し、基礎学修と事前準備に多くの時間をかけています。また実習後は、報告書の記入や評価、発表を行うことによって、実習での経験を振り返り、次の学びにつなげています。
本学独自の社会福祉士国家試験受験対策で徹底サポート
2023 年度の社会福祉士国家試験の新卒合格率は90 . 7%( 全国平均76 . 8%)。教員は1 年次より専門科目の教育に熱心に取り組み、少人数の学修グループを作るなど受験意欲を高める指導を進めています。教員による徹底したサポート体制、学生と教員が一丸となって受験に臨む本学独自の受験対策で、一人ひとりに合った学習法で社会福祉士の合格を目指します。
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先輩たちの就職・進学先
就職
公務員系
地方公務員(東京都・神奈川県・横浜市・川崎市・中野区・調布市・船橋市 他)/川口市社会福祉事業団/青梅市社会福祉事業団/全国健康保健協会
福祉系
調布市社会福祉協議会/北里大学病院/慈恵医大病院/新東京病院/柏厚生総合病院/(福)東京都共同募金会/(福)横浜市福祉サービス協会/(福)至誠学舎立川/(福)武蔵野 他
企業系
SOMPO ケア/明日葉/ベネッセスタイルケア/東京ガスネットワーク/トヨタモビリティ/パーソルテンプスタッフ 他
学科長メッセージ
ソーシャルワークを学び、世界の幸せをカタチにする
渡邉 浩文 教授
日本社会事業大学 社会福祉学研究科
博士後期課程修了[博士(社会福祉学)]
研究領域:高齢者福祉、ケアマネジメント
人は誰しも、幸せに生きることを願っています。しかしながら、私たちが暮らすこの社会には、「病気や障害があり、暮らしが大変」「居場所がない、孤独でさみしい」「収入がなくなり、住む家がない」などの生きづらさを感じながら生活をせざるをえない人がいます。また、その一人ひとりの生きづらさは、無知や無関心、差別、不平等などの社会の課題から生み出され続けていることがあります。
社会福祉学科では、その人の望む暮らしを実現していけるように、そして、その生きづらさを生み出しつづける社会を変えるためにソーシャルワークを学びます。私たちは、そして私たちの社会は、自身の暮らしや社会をよりよくしてくための多くの可能性をもっています。社会福祉学科の学びは、教室の中だけなく、実社会と関わりながら行われます。その中で、自分自身の可能性や、関係する人々、地域がもつ可能性に気づくことができるでしょう。そして、これらの学びの中で試行錯誤を繰り返し、高度な実践力を備えたソーシャルワーカーとしても、それ以外の職業においても、地域社会の一員としても、誰もが幸せに暮らせる社会の実現に貢献していけるという成長実感を得ることができるでしょう。社会福祉学科の教員、スタッフは皆さんのその学びの過程を全力で応援していきます。
教員メッセージ
小さくても、具体的に社会を変えていく実践のための学問です
清水 潤子 助教
ケースウエスタンリザーブ大学マンデル応用社会科学大学院(米国)
ソーシャルワーク修士・非営利組織管理修士
研究領域:市民セクター論、ソーシャルワーク、評価学
「福祉/ソーシャルワーク」は、社会的に弱い立場いるひとを「助ける」学問であり、実践であるという印象が持たれることがよくあります。しかし、「福祉」の本質的な意味には、「しあわせ」という意味があります。「しあわせ=尊厳が守られ、よりよく生きる」ための学問だと考えると、その対象は属性や特徴を超えて、全てのひとに当てはまり、地球市民として社会を構成する、私たちたちひとりひとりの学問であるとも言えます。
武蔵野大学社会福祉学科は、価値観も多様化し社会課題も複雑化していく中で、知識や技術、そして倫理観をもって専門職として対象の人々に関わることや、ソーシャルワークのマインドを他分野に媒介することを通じて、小さくても、具体的に社会を変えていく実践家を育てていきます。「あたりまえ」を問い、答えのない問いに向き合う。決して簡単なことではありませんが、これからの社会に不可欠な視点と力をはぐくみ、解決方法を協同・創造的に編みだしていくことに関心がある皆さんと学べることを楽しみにしています。