世界の人と友達になりたい-ボールが生み出すウェルビーイング

No.041
ウェルビーイング学部
ウェルビーイング学科2年
飯野 昊 さん
※所属・内容は取材当時(2026年3月)のものです。仲間と創り上げる「部費ゼロ」にこだわるソサイチサークル
私は大学の公認団体「武蔵野大学ソサイチサークル」を立ち上げ、部長として活動しています。ソサイチとは、7人制で行うサッカーに似たスポーツで、サッカーよりも小さいコートと重いボールを用いることが特徴です。日本ではあまり知られていないため、目新しいスポーツとして興味を持ってもらえるのではないかと考え、ソサイチサークルを立ち上げることに決めました。
「武蔵野大学ソサイチサークル」は、経済的な負担なく競技を楽しめるように、「部費ゼロ」の運営を実施しています。サークルの活動資金を集めるために、ソサイチやサッカーに囚われない幅広い活動を展開しています。具体的には、武蔵野大学附属幼稚園のサッカー教室やチャリティサッカーイベントに参加しました。また、部費ゼロを実現するため、部長個人としては、サークル以外の活動で出会った方々へご支援のお願いを直接行っています。純粋に競技を楽しみたいという想いを真摯にお伝えすることで、私たちの活動に賛同してくださるスポンサーを募り、その支援金を活動費に充てています。
このように私たちのサークル活動は、多くの協力を得て成り立っています。学内外の私の活動に賛同くださる方々、ソサイチのみならず、サッカーやボランティアを通じて出会った仲間たちと共に創り上げています。
小学生の頃のように「ボールを蹴り合いたい」
幼少期をサッカー王国・静岡県で過ごした私にとって、サッカーはとても身近な存在で、友人たちと道路や無料で利用できるグラウンドでサッカーをすることが当たり前でした。しかし、大学入学で上京すると、施設使用代や登録費が必要だということに驚きました。このような費用をかけず、小学校の休み時間や放課後のようにボールを蹴りたいという気持ちが強くありました。
入学から1ヶ月経った2024年5月4日、より自由にサッカーを楽しむ場を作るため、同じウェルビーイング学部の友人とサークルを発足することを決めました。その後、会計にアントレプレナーシップ学部の友人を迎え、3人でサークル発足へ動き始めました。そのおよそ2ヶ月後には、初めてのソサイチサークルの活動が行われ、12人の仲間が集まりました。現在もサークルの主なメンバーである彼らと、日々楽しく活動しています。
ボールを通じて出会えた「仲間」という財産
私が活動の中で、嬉しいと思うことは、ボールを通じてたくさんの仲間に出会えることです。みんなで笑い合ってボールを蹴り合えるサークルのメンバー、ボランティア活動で一緒にサッカーをした子供達、私たちの活動に賛同して下さった数多くの方々、幅広い仲間と出会うことができました。
一方で、大変だったことは、サークルの立ち上げと申請です。大学の公認団体として活動するためには、学友会執行部への申請が必要です。しかし、学内のサークルが増えることで、大学側から支給される資金の兼ね合いもあり、公認団体として申請が許可されるまでにおよそ10ヶ月かかりました。また、活動当初は、練習の参加人数が集まらないこと、合宿や食事会を実施すべきかなど、サークルのあり方について悩む時期もありました。
しかし、支援してくださる方々、学生支援課や体育センター、サークルのメンバーと出会えたことで、私たちは活動できていると思います。
仲間との出会いとボールに込めたこれから
私たちはサークルの立ち上げと同時に、「ボールを通じて仲間と喜びを分かち合おう」という活動目的を定めました。ここには、世界の人と友達になりたいという想いが込められています。この目的に向かって、今後も多くの仲間に出会いたいです。そのために、ある旅行会社の協力のもと、私たちが主催するリーグ戦を作っています。そして関東の大学を中心に8〜10校が集まっていて、決勝戦を合宿で行うことが決定しています。現在は、この大会に関する企画書を学生支援課に提出し、実現に向けて活動を進めています。また、サッカー選手を招待した企画や様々なメディアに取り上げられることで、ソサイチの普及と私たちの活動を発信したいと考えています。
ソサイチやサッカーは、「年齢・所属・宗教・言語・出身・初対面」関係なく楽しむことのできる素晴らしいスポーツです。ここで生まれた縁と縁を繋いで、みんなで幸せな時間を共有したい、それが私のウェルビーイングです。
取材を終えて
今回の取材を通して、サッカーやソサイチに対する純粋な情熱と、そのために行動する姿が印象的でした。ボール一つでみんなと仲良くなれると信じ、世界の人々と分かち合いたいという無垢な夢に向かって、自らサークルを立ち上げ、運営にために個人でも精力的に活動する姿に胸を打たれました。また私自身も、飯野さんの考えるように、たくさんの人と関わり合うことで、ウェルビーイングを高めていきたいと思いました。今後のさらなるご活躍を、心から応援しています。
取材・執筆:日本文学文化学科 2年 宮良 凜音
関連リンク
- ウェルビーイング学部ウェルビーイング学科
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/well-being/well-being/