「楽しさ」で仲間をつなぐ、ソフトテニス部部長の挑戦

No.048
法学部政治学科3年
清水 聡真 さん
※所属・内容は取材当時(2025年12月)のものです。初心者と経験者、両者の壁を越えて
私はソフトテニス部の部長として、月、水、木の週3回の頻度で活動しています。部員は経験者が多くの割合を占めており、経験者と初心者の壁をなくして共に成長し合うことを意識しながら練習に取り組んでいます。誰でも始めやすいような基礎的な練習メニューを幅広く整えており、未経験者が気軽に始めてみようと思えるように、部活としてのハードルを高く設定していないところが強みです。また、部員の中には、資格などに向けた勉強で忙しく、毎回は来られないという学生もいます。そのような学生たちを置いていかないために、「一回完結型」の練習を心掛けています。一回の練習時間の中でその日のメニューを完結させて、継続型にはしない。そうすることで、毎回来られない部員にも「今日の練習楽しかった、また来たいな。」と思ってもらえるようにしています。結果にもこだわりますが、それ以上に部員に楽しんでもらえることが何より嬉しいです。
「もう一度やりたい」から始まった、「楽しませたい」想いの原点
私がソフトテニス部に入部したきっかけは、ソフトテニスに対する情熱が再燃したからです。私は小学校の4年生から6年生の3年間は硬式テニスを、中学の3年間はソフトテニスをやっており、中学生の頃は特に力を注いで取り組んでいました。しかし、高校入学後に体調を崩してしまい、テニスがやりたくてもできない、人と関わりたくても関われないという歯痒い想いを経験したことで、大学への進学と同時に、「テニスにもう一度打ち込みたい」「多くの人と関わりたい」と思いを強く抱くようになりました。一方で、高校時代のブランクもあり、再び部活動に所属することに不安を感じていました。しかし、大学の部活体験の際、優しく接してくださった先輩方や、和気あいあいとした雰囲気を実際に体感することで、不安なく入部を決意することができました。自分が温かく迎え入れてもらって楽しくテニスを再開できたという経験が、今の自分の「みんなに楽しんでもらいたい」というスタンスにもつながっています。
1人でも多くの人にソフトテニスの「楽しさ」を届けたい
私は活動において、楽しさと雰囲気を大切にしています。大会の成績や結果、勝ちたいという思いはもちろん大切ですが、それまでの過程で楽しく活動できるよう、部員のみんなに人気のメニューを普段から練習の最後に取り入れるなどの工夫をしています。 資格取得に向けた勉強などで忙しい部員にも、限られた練習時間を楽しんでもらいたいという思いから、まずはソフトテニスの楽しさを感じられる環境づくりを大切にしています。
また、ソフトテニスを上達させるためのコミュニケーションも意識的に行っています。特に、大会のため泊まりで遠征に行った際、部員のみんなが、夜遅くまで私のサーブのフォームについて話し合ってくれた事は今でも印象に残っており、嬉しく思っています。この時の学びが私を成長させてくれました。さらに、普段のコミュニケーションを円滑に行えるように年に数回、食事をはじめとした親睦会を開催しています。こうして創り上げる雰囲気の良さは私たちの部の強みだと感じています。新入生を勧誘する際には、この魅力を前面に伝え、ソフトテニスを楽しんでほしい、ひとりでも多くの人に関わってほしいという思いのもと勧誘をしています。
次の世代に思いを繋ぐ
今後の目標は新部長が円滑に部を運営できるようにサポートしていくことです。そのために、役職の引き継ぎや人員の役割分担をはじめ、やるべきことが多くあります。改善点として例を挙げると、以前部員間での連絡ミスが起きてしまい、1ヶ月大学のコートが取れないトラブルが発生しました。その後は担当者との連絡ややり取りを増やすように改善を行い、再発防止に努めました。新部長へのメッセージとして、高校までの部活動の運営とは異なり自分たちで行うことになるため、「報・連・相」が大切になると伝えたいです。また、何より楽しんでほしいと伝えたいです。そして、ソフトテニスをやっていてよかったと思ってもらえたら嬉しいです。もちろん私自身も1プレイヤーとして楽しみながら、勝利を収められるよう活動をしていきたいです。
取材を終えて
初めての取材でしたが、取材という形を通してその人のことを深く知ることができたことがすごく嬉しかったです。研修会の時にも言われたことですが、取材中は清水さんの人生に寄り添うことを意識し、ひとつの物語を紡ぐイメージでやってみました。今後も説得力のある且つ共感できる因果関係に基づいたような文章を書くことを意識しながら、おもしろくて楽しい内容の記事にも挑戦してみたいとも思いました。取材対象がどんな人でも、ひとりの同じ人として接しながらこれから執筆していきたいです。(林)
今回の取材を通して、ソフトテニス部の皆様が「楽しさ」と「勝利」を両立させるために、いかに雰囲気づくりを大切にされているかが伝わってきました。技術向上のための深い対話や、親睦会を通じた横のつながりの強化は、まさに部の強固な基盤となっているのだと感じました。また、自身の経験を糧にトラブルを改善し、次世代へ「報・連・相」の重要性を説く真摯な姿勢には、組織を支える責任感の強さが表れていると。新部長を支えつつ、プレイヤーとしてテニスを謳歌する姿勢が、今後も部の魅力をさらに高めていくと思いました。(水野)
取材・執筆:ウェルビーイング学科 3年 林 大希
データサイエンス学科 2年 水野 矢真人