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子ども食堂を通じて子どもたちに寄り添い続ける学生団体Bloomy

No.050

ウェルビーイング学部ウェルビーイング学科3年

中島 大翔 さん

※所属・内容は取材当時(2026年5月)のものです。

大学生だからこその関わりを生かして子どもたちに寄り添う

私は「Bloomy」という学生団体を立ち上げ、主に南大沢の子ども食堂「しょこら亭」で活動しています。保護者世代とは異なる、大学生のお兄さん・お姉さんだからこその距離感を生かして子どもたちに寄り添っています。単発のイベントで終わる関わりではなく子どもたちとの継続的なつながりを大切にしており、大学生活との両立にも励みながら、メンバー8人でシフトを組んで活動しています。現在「しょこら亭」には、平日は約10人、休日は約20人の小学校高学年の子どもたちが集まります。子どもたちと一緒に遊んだり、ご飯を食べたりする中で、シール交換や鬼ごっこなど、私たちが子どもの頃と変わらない遊びが今も親しまれていることを実感しました。シール交換を楽しむ子どもたちのために、自分たちもたくさんのシールを集めるなど、日々子どもたちとの交流を楽しんでいます。

子どもたちの「第3の居場所」を作りたい

ウェルビーイング学部の授業で、学校や家庭以外でも安心して地域とつながり、孤立しないように過ごせる場所を「第3の居場所」と呼ぶということを学びました。また、ウェルビーイング学部1期生として入学し、周りの学生が次々とプロジェクトを立ち上げていく中で、「自分も何か挑戦したい」と思っていたこともきっかけとなり、私は今年の1月中旬、学生団体「Bloomy」を立ち上げました。メンバー8人の中で1人ひとりが「咲ける」団体にしたいという思いを込めた名前です。ウェルビーイング学部以外の新しい視点も取り入れたいと考え、中学・高校時代の地元の友人に声をかけ、メンバーは武蔵野大学生以外で構成しましたが、団体を立ち上げる際には、学科の先生や友人など多くの方々に協力をしていただきました。

立ち上げ当初、「毎日活動できること」「子どもたちが遊べるスペースがあること」を条件に活動場所を探し始めましたが、なかなか見つからずに難航していた時に、Netflixで見ていたドラマのロケ地として「しょこら亭」が登場していました。その時に、運命的な出会いを感じ、気が付けば「しょこら亭」にメールを送っていました。はじめは、返事が返って来ず諦めかけましたが、先生から「行動力がまだ足りない」と喝を入れてもらい、アポなしで現地へ足を運んで「しょこら亭」に思いを直接伝えることができました。それが現在の活動の始まりです。

「今日は大学生来ないの?」子どもたちとの関わりと地域のつながりから体感した南大沢の温かさ

活動の中で大きな経験となったことがあります。それは、地域の子どもたちや住民が親しめる公園づくりの一環として、「しょこら亭」のある南大沢の溜池公園の壁画を改修する企画を実施したことです。溜池公園の壁画は、もともと地域の子どもたちによって描かれたものでしたが、経年劣化によるペンキの剥落が目立つようになっていました。そこで、子どもたちに思い出に残る経験を届けたいという思いから、銭湯絵師である祖父に相談し、市の協力をいただきながら、公園のシンボルとなる富士山を描くイベントを開催しました。当日は子どもたちや地域の方々約60名が集まり、約4時間かけて壁面の一部に富士山を描きました。子どもたちは祖父がペンキを混ぜる様子を興味深そうに見つめ、フリーハンドで下絵を描き上げるプロの技に感嘆の声を上げるなど会場は大いに盛り上がりました。子どもたちをはじめ地域の方々の思い出に残る貴重な経験を提供できたと感じています。

開催に至るまでの期間で、メンバー同士で何度も話し合いを重ね、「同じ熱量で取り組みたい」という思いで活動に向き合いましたが、自分たちの経験や知識の少なさを痛感する場面もありました。しかし、そのたびに、地域の方々に数々のご協力をいただき、イベントを形にすることができました。また、日頃の活動において、「しょこら亭」に行かなかった日には「今日は大学生来ないの?」と子どもたちが話していたというお話も伺いました。こうした経験を通して南大沢という街の温かさや地域のつながりの大切さを実感しています。私たちのような学生にも親身になって様々な活動に協力してくださる南大沢のみなさまのように、これからも地域との関わりを大切にしながら活動していきたいと考えています。

子どもたちの成長を見届けたい。仲間と描くBloomyのこれから

現在の8人で支え合いながら活動する雰囲気がとても心地よく、このメンバーで走り続けていきたいとも思っています。子ども食堂には小学5年生の子どもたちが多く通っており、私たちは大学3年生。そのため、子どもたちが小学校を卒業する時期と、私たちが大学を卒業する時期が重なります。学生団体としての活動の期間は現在検討中ですが、自分たちを待ってくれている子どもたちのためにも「第3の居場所」の成長を最後まで見届けていきたいと考えています。現在は子ども食堂での活動が中心ですが、メンバーの中からは、母校の高校を盛り上げる活動や、長期休みを活用したイベントの開催など、さまざまな「やりたいこと」が生まれています。「Bloomy」の名前の由来に1人ひとりが花咲くようにとあるように、今後はそうしたメンバーのそれぞれが持つ目標を形にしていきたいと考えています。これからも「やりたいことがあれば行動する」という学生団体を立ち上げた時の初心を忘れずに積極的に活動していきたいです。

子ども食堂の子どもと一緒に祭り準備をしている様子
学生団体Bloomy集合写真
富士山プロジェクトでの集合写真
富士山プロジェクトでの銭湯絵師×学生団体bloomy代表の写真

取材を終えて

取材の中で特に印象に残ったのは、「単発的なイベントで終わらせたくない」という言葉でした。多くの学生団体の活動がイベント単位で完結する中、限られた大学生活の4年間の中でも、継続的に子どもたちと関わり続けたいという思いの強さが伝わってきました。活動そのものを大切にし、形だけではない本当の「寄り添う」とは何かを考えながら実践している姿が印象的でした。また、Bloomyの活動は子どもたちを支えるだけでなく、学生自身の成長や地域との新たなつながりも生み出しているのだと感じました。これからも子どもたちに寄り添いながら挑戦を続けるBloomyの活躍を応援したいと思います。

取材・執筆:人間科学科 3年 清水 理子

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