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「ハワイを学生にももっと身近に!」原体験から生まれた"行ける仕組み"と優勝アイデアが形になるまで

No.051

アントレプレナーシップ学部アントレプレナーシップ学科4年(休学中)

石山 蓮華 さん

※所属・内容は取材当時(2025年12月)のものです。

ハワイアイデアコンテスト優勝――評価された「学生の視点」

私は、JAL・JCB・JTBの3社が共催する「ハワイアイデアコンテスト」に挑戦し、最優秀賞を受賞しました。コンテストのテーマは「ハワイをもっと身近に感じてもらう旅」です。多くの学生にとってハワイは、「憧れはあるが、高くて遠い場所」というイメージがあります。そこで私は、学生の視点から、どうすればハワイを“実際に行ける場所”として捉えてもらえるのかを考え、学生が卒業旅行にハワイを選びたくなるアイデアをプレゼンしました。
応募総数1000組以上の中から最優秀賞に選ばれ、賞金100万円とハワイ旅行、さらに3社と共同で次のハワイ旅を企画する※権利をいただきました。これまでの海外経験や学生生活をもとに考えたアイデアが具体的な形となり、大きな達成感を感じました。
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アイデアの中身――学生の行動を"旅につなぐ"仕組み

私が提案したのは、学生の社会貢献活動や挑戦を「マイル」という形で可視化し、ハワイ旅行や現地での体験と交換できる仕組みです。ボランティアや学生活動は、評価されにくく、本人の中で完結してしまうことも少なくありません。そこで私は、学生の行動そのものに価値を与え、それが次の挑戦や海外渡航につながる仕組みを作りたいと考えました。
具体的には、専用のアプリ上で学生が活動内容を報告し、その内容に応じてマイルを獲得できる仕組みを想定しています。獲得したマイルは、ハワイでの宿泊やアクティビティ、体験型プログラムなどと交換でき、卒業旅行の選択肢としてハワイをより現実的なものにします。
また、AIを活用して個々の希望に応じた旅程を提案することで、学生一人ひとりに合った旅を実現できる点も特徴です。学生、企業、地域それぞれにとってメリットのある仕組みを意識し、持続可能なモデルを構想しました。

プレゼン資料

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発想の原点はカンボジア滞在とセブ留学――海外経験が変えた価値観

このアイデアの背景には、大学2年時に参加した学部内の海外ゼミでのカンボジア滞在があります。幼少期に海外を訪れたことはあるものの、私にとって実感を伴った初めての海外経験がカンボジアでした。現地で目にしたのは、物乞いをする子どもや厳しい生活環境です。何かしたいと思いながらも、目の前の現実に何もできず、「彼女たちが持っているフルーツを買ってあげることしかできない自分」に強い無力感と悔しさを感じました。この経験は、私の価値観を大きく揺さぶる転機となりました。

帰国後、この経験を一度きりのものにしたくないという思いから、ゼミの仲間と共に外国人観光客向けのウォーキングツアーを企画しました。渋谷や原宿を舞台に、学生ならではの視点で日本の魅力を伝える取り組みは、参加者からも好評を得ることができました。その後、セブ島留学を経験する中で、SNS広告をきっかけに海外へ挑戦する同世代が多いことを実感し、こうした仕組みはハワイにも応用できるのではないかと考えるようになりました。この気づきが、「学生が海外に行く仕組み」を形にしたいという今回のアイデアの土台となりました。

海外で開催した食のワークショップに関するまとめ資料

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優勝の先に見据える未来――自分の飲食店を持ち「食」で人を幸せに!

私の活動の根幹にあるのは、「食を通じて人を幸せにしたい」という想いです。幼少期から、美味しいものを食べたり、身近な大切な人に料理を作って食べてもらったりする中で、食を通じて人が笑顔になる瞬間に自分も幸せを感じてきたことから、食は自分自身と深く結びついているものだと考えるようになりました。休学中には以前カンボジアで、目の当たりにした社会課題に対して向き合うために、クラウドファンディングに挑戦し、集まった支援を活用して、海外で孤児院やフリースクールなどを拠点に、炊き出しや食のワークショップを実施するなど、食を軸とした活動を継続してきました。

今回のビジネスコンテストでの優勝は、これまで積み重ねてきた経験や想いが一つの形として評価された出来事でしたが、私にとってはゴールではなく通過点です。将来は、日本と海外の両方で自分の飲食店を持ち、食を通じて人と人、文化と文化をつなぐ場を作ることが目標です。海外に出たことで視野が広がり、人生観が変わった自身の経験を、次は誰かが新たな一歩を踏み出すためのきっかけとして還元していきたいと思っています。

最優秀賞受賞の瞬間
商品化された旅行プランの掲載紙面
カンボジアでのビジネス研修の様子
石山さんとフィリピンの子どもたち

取材を終えて

今回の取材を通して、これまでの海外経験や学生生活の積み重ねが、ビジネスコンテストでの最優秀賞受賞につながっていることがよく伝わってきました。特に印象的だったのは、自身が感じた違和感をそのままにせず、「今の自分にできることは何か」を考え、すぐに行動へ移している姿勢です。現地での体験や学生としての視点をもとに具体的なアイデアとして形にしていく過程に、強い説得力を感じました。また、石山さんが語っていた「優勝はゴールではなく通過点」という言葉も強く心に残っています。構想や想いがこの先どのような形で実現していくのか、とても楽しみです。今後のご活躍を心から応援しています!

取材・執筆:日本語コミュニケーション学科 4年 菅原 愛実

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