有明キャンパスの改善案を考えるワークショップ

7月15日、有明キャンパスの3号館学生ホールで「第2回キャンパスの居住性向上ワークショップ」を開催しました。
本ワークショップは昨年12月3日に5号館で開催した第1回の内容を発展させたもので、前回のワークショップで挙がった意見を踏まえ、キャンパス環境の具体的な改善案について議論を深めることを目的に実施しました。
今回は公募で集まった16名の学生が参加。学生部長で工学部建築デザイン学科 伊藤 泰彦教授の研究室に所属する学生9名がファシリテーターを務め、参加者は4つのグループに分かれて、有明キャンパスの図面を見ながらキャンパス環境改善に関する2つのテーマについて意見交換を行いました。
また、グループワークには、前回に続き、学外学修推進センター長でグローバル学部日本語コミュニケーション学科 神吉 宇一教授、新たに、社会響創センター長でデータサイエンス学部データサイエンス学科 石橋 直樹教授が参加したほか、2つ目のグループワークには国際センター長・ランゲージセンター長でグローバル学部グローバルコミュニケーション学科の欒 殿武教授も加わり、学生とともに意見を交わしました。

今回新たな取り組みとして、伊藤研究室の卒業生・村上 まゆきさんがグラフィックレコーディング(グラレコ)を使用し、会場全体に会議の様子が伝わるよう、サポートしてくれました。
「友人と一緒に学びあえる、交流できるスペースがもっと欲しい!」 空き時間の過ごし方から見えた学生の本音

冒頭、伊藤教授より、前回の振り返りや、他大学の事例が紹介されました。
前回のワークショップを踏まえ、「有明キャンパスの空き時間の過ごし方」について、4つのグループに分かれ、学生一人ひとりが空き時間の過ごし方を共有しました。
3号館や5号館の学生ホールで過ごすという学生がいるなか、データサイエンス学科の学生は学科専用スペース、会計ガバナンス学科の学生はパソコンルームを使用することが多いと話しました。
また、「交流できる場所が少なく、居場所がない」、「居場所がないため、空きコマを作らないよう工夫して授業を受けている。」といった声が聞かれ、学生の切実な思いに、全体進行を担当した伊藤教授は驚きを隠せませんでした。

学習場所について話し合う中では、図書館や空き教室で勉強できるものの、「話すことができないので、友人と一緒に勉強できない」という声が多く聞かれ、「図書館やCLS(クリエイティブ・ラーニングスクエア)など過ごせる場所はあるが、目的をもってその場に行っている。会話ができないので他学科との交流もほぼないし、自由に交流する場所ではない」という意見から、交流できる場所の必要性も明るみになりました。



教室にロフトを作る?!-学生目線で考えるキャンパス活用法-

2つ目のグループワークでは、具体的に「教室」、「学生ホール、CLS」、「国際交流スペース・イングリッシュスペース・アジアスペース」の3つの場所をどのように活用できるか?というテーマをグループで話し合いました。
「教室をロフトにして上は土足厳禁、下で食事がとれるようにする」「図書館にテレワークブースを設けたり、会話できる場所を作る」「廊下にソファーや椅子を設置したら、自然と集まれる」「国際交流に関心を持ってもらうためのイベントを常時実施する」などのアイデアが上がりました。
4つのグループに即時共有、グラレコで議論を"見える化"
グループワーク中の様子は伊藤研究室の学生、卒業生がグラレコを活用し、即時保存しました。会話の内容、話し合いの様子が学生ホール内のスクリーンに映し出され、スクリーンを見れば、他のグループがどのような話をしているのかが確認できます。他のグループの様子を見て、新たな視点に気づき、議論が活発になる様子も見受けられました。



完成したグラレコ



教員コメント
学生部長/工学部建築デザイン学科
伊藤 泰彦教授
「居場所がないから空き時間をつくらない」という現状に始まり、食事ができる、靴を脱いでくつろげる、学科を越えた仲間と会える、交流できる、そんな切実な願いを聞きました。リラックスとアクティブ、ショートステイとロングステイが共存する設えについて、具体的なアイデアの議論は期待を超えていました。また、参加いただいた欒先生から「交流は設備ではなく、人がつくる」「学生自身が主体的に交流の場をつくっていこうとする姿勢」について感想を寄せていただきました。居場所づくりに、学生当事者の参画はあらためて大切だと実感しました。
グローバル学部日本語コミュニケーション学科/学外学修推進センター長
神吉 宇一教授
有明の居場所を考えるワークで印象的だったのは「会いに行かなくても会える」というキャッチコピーです。授業が同じ学生以外とはほとんど会うことがない、授業が終わって連絡しても「もう帰った」とかそんなことばかり、だから会おうと思ったらわざわざ会うために連絡を取り合わないといけない。そうじゃない場ができたらいいと思っているという話があって、とても興味深かったです。
データサイエンス学部データサイエンス学科/社会響創センター長
石橋 直樹教授
参加してくれた学生達の間で、食事・休憩・交流・個室と様々な使い方を想定した空間設置について、多くの意見が交わされました。一人の学生としての経験から、大学全体のインフラをイメージするという作業は、学生にとって楽しいと同時に、挑戦的だったように見受けられました。学生達が積極的かつ率直に意見を出してくれたので、状況がかなり理解でき、大変参考になりました。
グローバル学部グローバルコミュニケーション学科/国際センター長・ランゲージセンター長
欒 殿武教授
今回のディスカッションを通じて、学生たちが単なる「部屋」ではなく、人が集まり交流が生まれる「場」としてスペースを捉えていることが印象的でした。設備や内装だけでなく、「入りやすさ」や「居心地の良さ」「継続的な活動」の重要性が指摘され、学生自身が主体的に交流の場をつくろうとする姿勢が感じられました。また、国際交流スペースは完成して終わりではなく、学生や教職員が日常的に関わり、活動を積み重ねることで魅力ある空間へと育っていくものだと改めて認識しました。今後も学生のアイデアを取り入れながら、利用状況を見て柔軟に改善していくことが重要だと考えています。
関連リンク
- 工学部建築デザイン学科
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/engineering/architecture/ - グローバル学部グローバルコミュニケーション学科
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/global_studies/global_communication/ - グローバル学部日本語コミュニケーション学科
https://www.musashino-u.ac.jp/academics/faculty/global_studies/japanese_communication/ - 第1回居住性向上ワークショップ(2026年1月21日掲載)
https://www.musashino-u.ac.jp/news/detail/20260121-7719.html - 学校法人武蔵野大学第二期中期計画
https://ef.musashino-u.ac.jp/about/vision/