HOME教育言語聴覚士養成課程(専攻科)専攻科紹介

専攻科紹介

教育理念

職能教育と学問の両立

アドミッションポリシー(AP)

言語聴覚士を目指す動機が明確であり、幅広いリベラルアーツを身につけている者。

ディプロマポリシー(DP)

研究マインドを持った臨床家、臨床マインドを持った研究者をめざすべく、必要な知識・技術・人間理解力・対人態度を身につけていること。

カリキュラムポリシー(CP)

言語聴覚障害学を人間学の上に位置づけ、国家試験合格をゴールとするのではなく、国家資格取得後を見据えた教育を行う。

大学院・専攻科相談会

【事前予約制】相談会では、本学の学びの特色や授業・実習内容、入試について教員が直接説明を行います。個別で相談をすることもできますので、ぜひこの機会をご利用ください。

言語聴覚士(ST)とは

言語聴覚士(ST)は、理学療法士・作業療法士などと並ぶリハビリテーションの専門職種の一つで、言語・コミュニケーション及び摂食嚥下機能に関するエキスパートです。成人から小児までを対象に失語症・高次脳機能障害・認知症・発達障害・構音障害・吃音・聴覚障害や摂食嚥下障害をお持ちの方に対して、医療・介護・福祉・教育など様々な立場からリハビリテーション・サービスの提供を行います。
高齢化社会が進む現代社会では、これらの障害を抱えリハビリを必要とする方は全国で約600万人いるといわれているなか、言語聴覚士の有資格者は2020年3月末時点で約34,000名。今後ますます言語聴覚士のニーズが高まり、活躍の場が求められます。

専攻科DATA

人数

収容定員数
入学定員
学生数
(2023年5月1日現在)

60名
30名
17名

修業年限とキャンパス


1年2年

 

武蔵野キャンパス

 

言語聴覚士国家試験

 受験者数合格者数合格率
専攻科言語聴覚士養成課程 14名 14名100%
大学院人間社会研究科
人間学専攻言語聴覚コース
1名 1名100%
 ※ 第25回言語聴覚士国家試験(2023年2月18日実施) 全国平均67.40%
専攻科および大学院人間社会研究科人間学専攻言語聴覚コースにおいて言語聴覚士国家試験は上記の結果となりました。本学では、国家試験合格をゴールとするのではなく、合格後の長い専門家人生を見据えて学生を全面的にサポートしています。

目指す進路

医療…病院(リハビリテーション科、耳鼻咽喉科、小児科、形成外科、口腔外科など)
介護…老人保健施設、デイケア施設など
福祉…障害者福祉センター、小児療育センター、難聴幼児通園施設、児童発達支援事業・放課後等デイサービスなど
学校…通級指導教室、特別支援学校(聴覚障害、知的障害、肢体不自由など)
保健…保健所など
進学・研究…大学院、研究機関など

開講科目

カリキュラム概要

専門基礎分野
医学・心理学・言語学・社会福祉学など、言語聴覚士になるために必要な基礎知識を学びます。
専門分野
「失語・高次脳機能障害学」「言語発達障害学」「発声発語障害学」「摂食嚥下障害学」「聴覚障害学」など、個々の障害を理解し、支援に必要となる評価・検査・訓練の手順について習得します。

カリキュラム

カリキュラムおよび学科科目は下記の「履修要覧」よりご確認ください。

本学で学べる「複数」のコース

本学では以下の専攻・コースがあり、それぞれの希望に合わせて学ぶことができます。

専攻科複数コース

※現職者向けコースはオンラインでの履修も可能です。
大学院 言語聴覚コースについてはこちらから

サポート体制

日本学生支援機構奨学金

学外奨学金として、日本学生支援機構奨学金があります。経済的理由等により修学困難な方に学資の貸与を行い、教育の機会均等を図る制度です。「第一種奨学金(無利息貸与)」「第二種奨学金(利息付貸与)」があり、本学では手続きサポートを行っています。
日本学生支援機構奨学金(JASSO)

教育訓練給付制度

2023年度現在、厚生労働大臣指定の教育訓練給付制度を利用することができます。次年度以降の扱いについては、入学後にご案内します。

専攻科長インタビュー

国家試験合格をゴールとするのではなく…

「職能教育と学門の両立」を理念に掲げ、平成26年度に開設された本学の言語聴覚士の養成も10年目を迎えます。大学であれ専門学校であれ、資格職の養成課程では、国家試験合格をゴール(ディプロマポリシー)とし、それに向けてカリキュラムポリシーを策定しているのが通常であると思われます。しかし、本学では、専攻科(言語聴覚士養成課程)・大学院人間社会研究科人間学専攻言語聴覚コース双方とも、入学時点から、資格取得後を見据えた教育を実践します。具体的には、必ずしも国家試験の出題傾向と解答を最優先せず、一見回り道であっても言語聴覚士にとって普遍的に重要と思われる事項を徹底して学び、また、自分自身の身体を実際に使って当事者や子ども達と相対するプロセスを通して、当然国家試験にも全員が合格できるカリキュラムを目指しています。また、今、言語聴覚士にもっとも求められる資質はリベラルアーツ(一般教養)と他者と響きあう感性であるとの考えに立ち、言語聴覚士の養成を人間科学部の上に位置付けていることも大きな特色です。他者を援助するためには他者を通して私たち自身を探求する学びも必要なのです。「国家試験までのST」ではなく「国家試験後のST」を目指す方、そしてクラスメイトや私たちと響きあい、学び合い、自身の成長を目指す方の出願を歓迎します。
専攻科長 北 義子 教授(言語聴覚士・リハビリテーション学修士)
筑波大学社会人大学院博士前期課程修了。岡山大学法文学部哲学科心理学履修コース卒業。国立身体障害者リハビリテーションセンター学院聴能言語職員養成課程修了。帝京大学病院耳鼻咽喉科言語室、埼玉県立小児医療センター保健発達部、国立障害者リハビリテーションセンター学院言語聴覚学科主任教官を経て2019年より武蔵野大学准教授、2023年教授、現在に至る。埼玉県難聴児親の会顧問。日本言語聴覚士協会認定言語聴覚士(聴覚領域)実行委員長。

アクティブラーニング―学内臨床見学

本学には付属の医療機関はありませんが、研究棟の臨床デモ室において教員や当コース修了生による地域の方のための臨床を見学する機会を随時設けています。教員の横で実際の臨床を体験することで、座学で学んだ知識を実践と結びつけていきます。さらに、臨床の技法のみならず、患者様やご家族に接する態度・言葉遣い・心のケアといった、座学では伝えきれない臨床の機微を感じ取ってもらっています。
また、学内の保育園や幼稚園と連携によって、普段から子どもとの関わりがとれることも大きなメリットです。小児の言語発達の観察にとどまらない、いきいきとした生活や、個としてまた集団としての発達なども体験の中で学ぶことができます。

アクティブラーニング―学内臨床見学

修了生インタビュー

勉強に専念できる充実した学習環境

武蔵野大学の専攻科を修了後、杏林大学医学部付属病院に就職し、現在は言語聴覚士として嚥下障害や高次脳機能障害・構音障害等の患者様に対し、訓練・指導等の援助を行なっています。言語聴覚士を目指した理由は、看護師をしている母から勧められたことがきっかけで、誰かの人生にかかわり、その人がより良く生きていくための支えになれる言語聴覚士の仕事に魅力を感じたからです。在学中は、各分野で活躍されている先生方に直接ご指導をいただけたことに加え、先生が行う臨床の様子を間近で見学することができたため、技術面だけでなく患者様への接し方・言葉のかけ方についても学ぶことができました。言語聴覚士になった今、それを実際に現場で活かすことができ、大きな財産になっています。国家試験の勉強については、夜間や休日にも教室を開放してくれるなど勉強に専念できる環境が整っているほか、武蔵野大学は歴史ある総合大学であるため、図書館には言語学や心理学、看護学などの多様な分野の資料が所蔵されており、これらの豊富な資料を自由に閲覧できたことは非常に幅広い知識が求められる言語聴覚士の資格取得にあたって、とても助けられました。年代もそれまでの経歴も異なる仲間たちが教室に集まり、それぞれが得意なことを教え合いながら一緒に学ぶなど、充実した試験勉強ができたのも良い思い出です。将来は、病気や障害などで通院が困難な方に対して行う「訪問リハビリテーション」に関わりたいと思っています。そのため、リスク管理や様々な疾患に対応できる力を身に付けることができるよう、今後も言語聴覚士として日々患者様と向き合っていきたいと思います。
諸田 真実 さん
明治学院大学 文学部 出身
専攻科 言語聴覚士養成課程 2016年3月修了
杏林大学医学部付属病院 勤務

学術的な関心を追求しながら資格の取得が目指せる

学生時代に哲学を専攻しながら演劇を行っていたことから、心とからだ、声やことばについて関心がありました。そして、演劇活動の一環で特別支援学級の子どもたちと交流した際に、障害のある方々をもっと理解したいと思ったことが言語聴覚士をめざすきっかけとなりました。資格取得のために進学するにあたり、修士号も取得できる大学院を選択しました。在学中は、仲間たちと励まし合いながら勉強に打ち込む充実した毎日を送ることができ、特に2年間の集大成となる修士論文が完成したときの達成感は忘れられません。研究テーマとして取り上げたのは、会話中に無意識に生じている手やからだの動きです。学生時代の経験などをもとに、活きたコミュニケーションの現場で、心とからだ、あるいはことばがどのようにかかわり合っているのかを明らかにすることで、失語症をお持ちの方やことばが未発達な子どもたちへの理解をより深められればと考えたからです。 現在は、言語聴覚士として摂食・嚥下に困難を抱える入院患者様のリハビリテーションと、ことばの遅れや発音の誤りなどで来院されたお子様に対する言語訓練を行っています。在学中、研究や演習、国家試験の勉強などを通して必要な情報を能動的に収集し、活用する力を身に付けることが出来ました。そのため、日々現場で課題や疑問に直面することがありますが、在学中に身に付けた力が解決するための礎になっていると感じています。現在行っている業務は、超高齢化社会や発達障害という大きな社会問題に密接に関わっているため、これらの難問に言語聴覚士としてどのように向き合っていけば良いのか、深く考え、行動できる言語聴覚士を目指していきます。
伊藤 敬市 さん
東京大学 文学部 出身
大学院 人間社会研究科 人間学専攻 言語聴覚コース 2016年3月修了
武蔵野徳洲会病院 勤務 東京学芸大学大学院 連合学校教育学研究科(博士課程) 在学中

STの専門的な知識をもち、研究ができる教員になりたい

大学院入学前は、山梨県立ろう学校で教員をしていました。その中で難聴の早期発見と早期療育の開始の大切さを痛感し,教育と医療の連携の大切さを実感するようになりました。また、自立活動をはじめとした授業実践を行っていく際、教育分野の知識だけでなく医療、言語聴覚士の知識、技能も持ち合わせ、個々に合わせた指導ができる様になりたいと思い、休職して大学院に入学しました。私達、7期生はコロナ禍と入学が重なり、オンラインでの大学院生活スタートとなりましたが、先生方の工夫で実技や研究は対面で集まることができました。年代もそれまでの経歴も異なる仲間たちが、時に議論をしたり、誕生日会やミニ卒業式を企画したりと、制限のある中でも楽しく充実した日々を過ごすことができました。
研究では、難聴生徒の障害認識と情報保障の在り方をテーマとしました。難聴生徒が在籍する中学校で道徳授業をしたり、難聴生徒への面談を行なったりと、私の経歴に合わせた教育現場での実践を行わせて頂けました。被験者の応募からデーターの分析まで、指導教員や学科の先生をはじめ心理学や統計学等の幅広い専門分野の講師の先生方からもご意見を頂くことができました。研究は、ゼロからのスタートでしたが、修士論文を完成させ学会発表も経験でき、仕事での幅を広げることができました。
現在は、言語聴覚士の資格を取得して所属校にもどり、教員を続けています。教育現場に戻ると、今まで気が付かなかった事にも目が向く様になりました。言葉や学習の躓きが単に難聴からくるものだけなのか、その他の要因があるのか、大学院で学んだ評価法を取り入れてみたり、失語や嚥下分野との関連を考えたりと、多角的に捉えようとする習慣がつき、改めてSTとしての考え方や知識は教育にも必要だと強く実感しています。今後も、教育の中で言語聴覚士の知識を活かした実践ができるよう、そして、地域、社会に少しでも貢献できるよう、2年間切磋琢磨した仲間と互いの成長を共有しながら頑張っていきたいと思っています。
藤田 芝圭美 さん
信州大学 教育学部 出身
大学院 人間社会研究科 人間学専攻 言語聴覚コース 2022年3月修了
山梨県立ろう学校  勤務

note

専攻科noteロゴ

本コースの取り組みや学校生活を発信しています。

これまでの就職実績

言語聴覚士としての主な就職先
・ 大学病院  ・ 総合病院  ・ 小児施設  ・ リハビリ専門病院  ・ 保健センター  ・ 介護老人保健施設  ・ 障がい者福祉センター  ・ 教育施設  など
主な就職先
杏林大学医学部付属病院公立昭和病院
独立行政法人国立病院 機構村山医療センター地方独立行政法人静岡県立病院機構
南東北グループ 医療法人財団健貢会 総合東京病院医療法人 沖縄徳州会 武蔵野徳洲会病院
医療法人社団大成会 武南病院医療法人社団 綱島会 厚生病院
医療法人社団 松和会 池上総合病院医療法人社団 明芳会 横浜新都市脳神経外科病院
医療法人社団 誠馨会 千葉中央メディカルセンター一般財団法人 竹田健康財団 竹田綜合病院
一般社団法人巨樹の会 原宿リハビリテーション病院社会福祉法人聖テレジア会 鎌倉リハビリテーション聖テレジア病院
社会福祉法人墨田区社会福祉事業団 すみだ福祉保健センター山梨県 あけぼの医療福祉センター
流山市 幼児ことばの相談室茨城県厚生農業協同組合連合会
有限会社ウェルネス前田東京女子医科大学病院
医療法人社団 明世会 成城内科社会福祉法人浴風会 浴風会病院
医療法人社団創建会松江記念病院 IMSグループ
河北リハビリステーション病院株式会社ツクイ
医療法人 康明会 康明会病院社会医療法人財団大和会 武蔵村山病院
特定非営利活動法人EPOぶりんぐあっぷ ちば子ども発達センターアンダンテ株式会社 toiro
川崎市教育委員会親和会富山西リハビリテーション病院
医療社団法人青葉会小平中央リハビリテーション病院市川市リハビリテーション病院
明芳会 横浜新都市脳神経外科病院一般社団法人巨樹の会 江東リハビリテーション病院
医療法人社団光生会 平川病院小金井市児童発達支援センター
独立行政法人地域医療機能推進機構 東京城東病院 NPO法人ふるーる 篠崎育成室
順天堂大学医学部附属練馬病院永寿総合病院
社会福祉法人 青い鳥医療法人KNI
葛飾区発達支援センター株式会社レヴアクト このこのビレッジ青梅教室
イムス板橋リハビリテーション病院立川相互病院
川口市立医療センター医療法人正信会 ほうゆう病院
公益社団法人 地域医療振興協会 東京北医療センター社会医療法人河北医療財団多摩事業部 天本病院
社会福祉法人恩賜財団済生会(医)社団心和会
埼玉県立循環器呼吸器病センター筑波大学附属病院
 ※ 一部大学院修了者の就職実績を含む
(2023年3月現在)

主な実習先

杏林大学医学部附属病院都立駒込病院
武蔵野徳洲会病院武蔵野陽和会病院
君津中央病院永生病院
新上三川病院新八千代病院
JR東京総合病院南多摩病院
足利赤十字病院土浦共同病院
宮城厚生協会泉病院江戸川病院
佐倉厚生園病院三宿病院
星が浦病院赤羽リハビリテーション病院
イムス板橋リハビリテーション病院蒲田リハビリテーション病院
小金井リハビリテーション病院小平中央リハビリテーション病院
さがみリハビリテーション病院みどり野リハビリテーション病院
埼玉みさと総合リハビリテーション病院千葉みなとリハビリテーション病院
松戸リハビリテーション病院八千代リハビリテーション病院
北原リハビリテーション病院明生リハビリテーション病院
リハビリテーション天草病院千葉県救急医療センター
JAとりで総合医療センター千葉中央メディカルセンター
東京医療センター耳鼻科のぞみ発達クリニック
千葉市療育センター療育相談所エコー療育園
青梅市立総合病院日本歯科大学口腔リハビリテーション多摩クリニック
河北リハビリテーション病院江東リハビリテーション病院
旭川リハビリテーション病院埼玉医科大学国際医療センター
大久野病院高山赤十字病院
ねりま健育会病院島田療育センターはちおうじ
366リハビリテーション病院聖隷横浜病院
東所沢病院埼玉県立小児医療センター
湘南藤沢徳州会病院多摩北部医療センター
富士見台聴こえとことばの教室港区立児童発達支援センター「ぱお」
医療法人社団永生会 みなみ野病院千葉県がんセンター
(2023年3月現在)

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