受講生の声 - 加藤 杏奈 さん

加藤 杏奈 さん
人間科学部 人間科学科 1年(2023年度)
1年後期 情報技法基礎
“たくさんのデータを集めて分析すると、関連性や傾向が浮かび上がってくるということを実感”
授業を受けようと思った動機
心理学を専攻している中で、全く分野の異なる講義を受けてみたいと思ったからです。前期でもデータを活用する授業は受けていましたが、更に踏み込んだ内容になると伺っていたためとても楽しみにしていました。授業を受けるにあたって特に準備したことはありませんでしたが、フルオンライン授業でしたので、受講前にWi-Fiなどネット環境の整備は必須かと思います。
授業で体験したこと
授業では、実際の店舗の売り上げデータを用いて分析を行うという貴重な経験をしました。データが示す傾向を参照しながら設定した架空の人物のニーズに合う商品を選択するという課題は、実際にマーケティングで行われている手法であり、将来的にマーケティング業界に関わりたいと考えている方には特に刺激的なものになるのではと思います。
授業を受けて印象に残ったこと
印象に残っているのは、条件を満たした商品を選んで資料を作りプレゼンするという授業の集大成としてのグループワークです。中でも私が担当したのが商品のポップ作りで、一目で見たときの分かりやすさ、配置、使う色など、さまざまなことを考えてデザインする作業は難しくもとても楽しい時間でした。グループメンバーも積極的に取り組んでくださったお陰で大変満足のいくプレゼンとなり、高評価を頂けたことも非常に嬉しかったです。

グループワーク資料抜粋1:商品候補の比較検討

グループワーク資料抜粋2:年間の売上数の評価について

グループワーク資料抜粋3:提案商品の選定結果

グループワーク資料抜粋4:制作した商品のPOP
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
授業では、対象のニーズをまず明確化し、その上でデータに基づいて最もニーズに合致するものを選択する方法を学びました。授業では主に「大切な人にプレゼントを選ぶ」という設定で行われましたが、この「大切な人」を「自分」や「顧客」などに置き換えてみると、あらゆる対象に応用が効くことが分かります。より広い視点で見れば「社会」とみなすこともできるかもしれません。
これから自分の将来を具体的に考えていくにあたり、自分が希望する分野や貢献したいと思う人たちのニーズは何なのか。そして、それに最も合致する「プレゼント」を贈るために、自分は大学生活でどのような資質を培っていくべきなのか。このように、将来設計にも活用できるのではと思いました。
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
たくさんのデータを集めて分析すると、関連性や傾向が浮かび上がってくるということを実感した授業でした。私の専攻は心理学ですので、まずは自分の心というデータを分析し、自分がこれまで気がついていなかった無意識領域の発見や自己啓発に活用していきたいと考えています。
これから授業を受ける方へ
これまでにもデータを扱う機会はありましたが、本授業ではリアルな売り上げデータに触れることで、自分が何気なく見ているデータの先には一人一人の人生があり、ドラマがあるということを考えさせられました。視点を変えれば、普段自分が行なっている消費活動もいちデータであり、紛れもなく社会に影響を与えていることが分かります。「自分が社会にできることなんて何も無い」「社会の出来事と自分は関係ない」と思っている方こそ、発見が多い授業ではと思います。
主にエクセルを使った授業になります。パソコンでの操作に不安があったり、数字を扱うというのが苦手な方でも、授業中はグループで相談する時間が確保されていたり、常に担当の先生によるサポートがありますので気軽に質問が可能です。ぜひチャレンジしてみてください。