受講生の声 - 日原 史遠 さん

日原 史遠 さん
経済学部 経済学科 1年(2021年度)
1年後期 情報技法基礎
”論理的に考える経験ができた”
「受講のきっかけ」
経済学科では、統計学の勉強をしています。最近はディズニーランドの入場者数の変化などをグラフ化して分析しました。他にも、国内でも海外の人と一緒に働く機会もあると思い、英語の勉強に力を入れています。
「情報技法基礎」という科目名を見た時に、情報をうまく処理・分析するといった将来必要になる知識を、基礎から身に付けられそうと思ったからです。また、あまり使い慣れていないPCやExcelの操作も上達するのではと思ったことも受講理由の一つです。
「一つの物事に対して論理的に考える経験ができた」
今までは、一つの物事に対して「仮説を立てる」→「検証する」といった段階を踏んで考えることがあまりありませんでしたが、この授業では論理的に考える経験ができました。授業では実在する文房具専門店の販売データを、Excelのピボットテーブル機能を用いて分析したのですが、売り上げを世代別・商品別・メーカー別で分析した際、分析する前に持っていた仮説とは全く異なる結果になったことに驚き、もっと知りたいと思いました。
最終課題では、文房具をプレゼントする立場となり、プレゼント対象者のペルソナ※からプレゼントする商品を決めるところまで、グループで検討しました。自分の提案に対して、ペルソナを深く知った上で再度検討することで、より良い情報分析ができましたが、ペルソナが持つ価値観も考慮すると、プレゼントに最適な商品を決めるのが大変でした。
グループメンバーからはさまざまな意見やアイデアが出たのですが、一つの方向からではなく、多角的に検討することの大切さに気付き、自分の発言にも取り入れていきました。メンバー全員で試行錯誤して最終的な提案を絞りこむことができた時に、達成感や、やりがいを感じました。
通常の課題だけでなく、チャレンジ課題にもできるだけ挑戦するように努力しました。また、Excelのピボットテーブル機能を使った課題は、課題の答えとなる値の出し方が分かっても、その情報を上手くピボットテーブルを使って示すことが難しく、苦労しました。
私は販売データを提供していただいた店舗についても、この授業で初めて知りました。授業を受けなければ知る機会のなかった、驚くような情報をたくさん知ることができました。ただなんとなく検討するのではなく、年齢や職業などを具体的にペルソナとして決めて、相手を知ろうとすることは、重要だと思いました。
「将来役立つと思ったこと」
ピポットテーブルを使った分析経験は今後も役立つと思います。今回のように、例えば販売業者が取扱商品の中で最も売上の多かった商品や、年代ごとのヒット商品などを分析することで、課題や改善点を見つけられるからです。
「授業に向いている人」
Excelが全くできない人や、情報技法基礎と言われても何もわからない人でも、しっかり授業についていくことができ、やりがいを感じられると思います。選択科目ですがぜひ授業を受けてみてください。
※ペルソナ 製品やサービスを検討する際に設定するユーザ像のこと。対象となるユーザ層について、典型的なユーザを想定して選択基準に関わる世代性別、生活スタイル、価値観などを具体的に細かく定めたもので、ペルソナを照合することで、ユーザ層に適した製品やサービスの検討が可能になる。