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受講生の声 - 松村 夏希 さん

松村 夏希 さん

経営学部 経営学科 3年(2021年度)
1年後期 メディアリテラシー
”授業で学んだ批判的思考は、経営学科でも活かせる”

授業を受けるきっかけ「メディアを正しく理解するために」

現在、メディアは、私たちの生活上で欠かせないですが、私自身がそのメディアについて正しい情報で理解ができているとは思えませんでした。加えて、メディアは使い方を間違えれば、人生を一瞬で変えるものでもあることは分かっていたので、正しく理解するべきだと思っていました。そのため、シラバスに記載されていた「現代を生き抜くために必要な自己防衛スキル,社会的・情緒的スキルを(中略)学ぶ」という説明を読んで,メディアを通じた社会発信には、正しい使い方と間違っている使い方があるのだと考え,より詳しく知りたいと思いました。授業にあたり、現時点で自分が使っているSNS等の使い方などを再度確認しました。

「情報利用の実態に驚き」

授業で学んだことのなかで一番驚いたことは、私が利用している会員サービス(ネットショッピング,ポイントカード,メール,ライン連携,ゲーム,SNS,ファンクラブサイトなど)における情報の使われ方についてです。例えば、ポイントカードは、どこで何時に使ったなどのデータだけではなく、ポイントを使って買った物の情報や、ポイントが付いたときに買った物の情報までも全てデータとして利用され、利用者の好みまでも特定されてしまうとは思ってもいませんでした。ここまで情報が使われていると思わなかったので、むやみに何でもかんでも登録するべきではないなと感じました。利用規約に書いてはいるものの、ほとんどの人が見ずにスクロールしてしまうと思います。どれほど大事なのかを授業を通して実感しました。

「印象に残ったこと」

授業では何度かグループワークがありましたが、どのグループでも精力的に活動・発言をする受講生が多かったことが印象に残っています。私は授業や就職活動において、オンラインでグループワークをする機会が多かったのですが、オンラインだとどうしても学生の中で積極的な人とそうでない人に分かれてくるなと感じていました。この授業のグループワークは積極的に参加する方が多く、とても驚きました。

図1 授業の課題として作成した資料 (一部を伏せ字にしています)

授業での学び「他者の視点から分かりやすさを考え抜いた最終課題」

最終課題では、授業で学んだことを他の人に共有するための体験的な教材を作成しました。この課題の作成では、他者が理解できるのか常に意識しながら、グループのメンバーと試行錯誤を繰り返しました。教材の形式から取り上げる題材までも、全て自分たちで考えたので、苦労しました。形式も色々工夫しました。「PowerPointなどのスライドをひたすら読むより、クイズ形式の方が学ぶ人も楽しいのでは」「クイズも正解するまで問題に再度挑戦する形にしたら、定着しやすいのでは」など、相当な力を注ぎました。皆さんにも私たちの作った教材を体験していただきたいです。

「授業で学んだ批判的思考は、経営学科でも活かせる」

私は経営学科に所属しており、様々な企業の経営について分析することが多いのですが、この授業で学んだ批判的思考が活かせそうです。批判と聞くとネガティブなイメージがあると思いますが、正しい情報にたどり着くためには何事にも疑問に持つことが大切という思考です。例えば、なぜその結論になるのかの根拠に疑問を持ったり、因果関係を考えたときに、指摘されている原因が本当に結果を引き起こしているのかという疑問を持ったりすることが必要です。

「これから授業を受ける方へ」

授業を受けて、今までとメディアの見方が変わりました。今使っているインターネットのツールやSNSなどに少しでも疑問がある人や、自分は大丈夫だと信じ切っている人はぜひ受けてもらいたいです。きっと思っていたこととは違うものを知る機会になると思います。授業を受けるまでに自分がSNSなどのメディアをどう使っているか確認しておくと、自分が行っていた行動は正しかったのか、間違っていたのか、授業を通して学べます。良い機会ですのでぜひ受講してみてください。