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受講生の声 - 林 利咲 さん

林 利咲 さん

工学部 環境システム学科 2年(2023年度)
2年前期 情報技法発展A
"この授業で大切なことは「やる気」!”

授業を受ける前のイメージ

私は授業を受ける前、この科目で学ぶ内容に対して苦手意識と少しとっつきにくいイメージがありました。近年急速なAIの進化についてのニュースを耳にすることが多く、「もう少し詳しくなりたい。」「私も使いこなせるようになりたい。」という気持ちがありました。また、未来ではAIの活躍範囲はさらに広がり、その活用力がさらに必要なスキルになると感じていました。しかし、もともと私はパソコンや機械の操作があまり得意ではなく、一年時のデータサイエンスやプログラミングなどの講義で大変だったことからAI副専攻科目に対する強い苦手意識がありました。そのため、履修登録をしたものの、ついていけるか、強い不安な気持ちと共に初回の授業に臨みました。

授業を受けるきっかけ「苦手を克服するなら今しかない」

私がこの授業を受けてみようと思ったきっかけは、苦手を克服するなら今しかないと思ったためです。今は「パソコンが苦手だから〜」と簡単に逃げることはできます。しかし、将来はAIの活動の幅が広がりそれでは済まない日が来るかもしれません。それだけでなく、自分の得意スキルとしてAI活用技術を持っていたならば、それを活用した自分にしかない視点で活躍できる日が来るかもしれません。「将来AIという言葉を聞くたびに、苦手意識で嫌な気持ちになったり、周りに取り残されたりするくらいであれば、少し大変でも今克服するしかない!」「今学べるチャンスが目の前にあるのに逃したらきっと後悔する。」と思い受講を決めました。また、情報技法発展Aの講義ではAIを作る、仕組みの理解というよりは実際のデータを用いてAIを活用することに重きを置かれていたため、特に一年時のプログラミング基礎で「AIを作り仕組みの理解する」ということが難しかった私にもできるのではないかと感じました。このように「AIを活用できるようになる」という点において魅力を感じたのもこの授業を受講する決め手になりました。

授業で体験したこと「『分析・活用・提案』の3つを学べた」

授業では、実在する企業の売り上げデータをBIツール「Tableau」を用いて分析しました。また、その分析結果に自分で収集した独自のデータも交えながら販売戦略を作成し、最後の授業では実際に売り上げデータを提供してくださった企業の方にクラスの代表者数名が販売戦略を提案するプレゼンテーションを行いました。実際の課題では、いただいた売り上げデータと自分で収集した歩数のデータとを組み合わせて、近隣施設と提携したお散歩のモデルコースを作成し、そこに組み込むことで来店者数を増やし売上を向上させる提案をしました。これらを通じて私は「分析・活用・提案」の3つを学ぶことができたと感じました。どこか一部分ではなく、この3つの一連の流れ全てを一つの講義で学べたため、実際に活用できる形でスキルを得ることができたと感じています。さらにこの講義では、一度課題を作成して終わりではなくグループで発表しアドバイスをし合い、フィードバックをもとに自分の課題をブラッシュアップする時間が設けられているため、一緒に学ぶ仲間と交流しながらお互いを高めあうことができました。

「物事を客観視することができるようになり、視野が広がった」

授業を受けてみて、一番印象に残ったことは今まで自分が知らなかった視点があるということです。分析を通して私が良いと思った商品は意外と売れていないことや、お店の回り方や目に付くブースの場所は年代や性別によって全く異なるなど、今までは自分の主観でしか見ることができていませんでした。しかし、この授業で実際の生のデータに触れ、自分自身の手で分析することで、物事を客観視することができるようになり、今までに気が付かなかった物の見方を知り、視野が広がったように感じます。方法を学び、スキルを手に入れることでこんなにも違った世界が見えるのだと驚きました。

Z世代の需要と店舗に関する嗜好との関係

スタンプラリーで巡る観光のモデルコースを提案

授業を受けて苦労したことや努力したこと

授業を受けてみて一番苦労したことは作成した販売戦略に独自性を出すということです。授業で配られるデータは全員同じであるため、より良い販売戦略にするためには何が必要でどうすれば良いのか、既に配られているデータの分析を行った上でさらに自分にしかできない提案にすることに力を入れて取り組みました。この授業はteamsによる同時双方向授業とオンデマンド授業が一体になっているという講義形式であるため毎週の課題の量が多く、短い期間内で良いクオリティのものを作成することに苦労しました。また、私は途中で体調を崩してしまい課題の提出や授業への参加が難しくなってしまった時期がありました。しかし、担当の先生の柔軟な対応や授業時間外に設けられているオンライン質問制度のおかげでなんとか乗り切ることができました。このように大変なことがあっても落ちこぼれないようにサポートが手厚いのもこの授業の魅力だと感じています。

授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと

この授業では「分析・活用・提案」の3つの課程全ての一連の流れを実際に経験することができた点です。特に、「提案」においては実際にデータ提供してくださった企業の方に私自身が作成した販売戦略のプレゼンテーションをさせていただきました。自分が努力し作成した課題を直接評価していただけたことで自信を持つことができました。このように、受動的に知識を学ぶだけでなく課題に取り組むことで実際に販売戦略を作成し、能動的に学び成功体験を得ることで、「次もできそうだ。」「ぜひまたやってみたい。」、授業が終わっても学び続け、将来活用していきたいと思うことができました。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか

私は環境システム学科に所属し、環境問題やそれに対する取り組みについて学んでいます。そのため、今世の中の人は環境への取り組みに対してどのように思っているのか、現状の意識調査などを行う際にこの授業で学んだ分析スキルを活かしたいと考えています。また、私の学科の特徴として環境プロジェクト(新カリキュラムではサステナビリティプロジェクト)という自分達で課題解決のためのプロジェクトを立ち上げ行動を起こす授業があるため、私たちが起こしたアクションの前後ではどのような変化があったのか、この授業で学んだことを活かし活動を振り返ることで今後どのよう改善していけば良いのか、どのようにしたらより良いプロジェクトになるのかなど、よりスムーズに考えることができると考えます。

これから授業を受ける方へ

この授業で大切なことは「やる気」です。たとえ私のようにパソコンや機械の操作があまり得意ではない人でも、手厚いサポート体制が整っているため、やる気さえあれば最後まで乗り切ることができます。また、グループワークでは積極的に班のメンバーとコミュニケーションをとることをお勧めします。より的確なフィードバックができ、お互いを高めあうことができる上、課題などでわからないことやうまくいかなかった際に助け合い、必ず力になってくれます。そしてわからないことがあったらそのままにせず、周りを頼ってください。先生や先輩、周りの友達に聞くなど自分から積極的にアクションを起こすことでわからないことが積み重なって嫌になってしまう前に解消することができます。この授業は課題も多く決して楽な授業とは言えませんが、最後まで乗り切ることができれば達成感を得ることができます。また、確実にスキルを使える形で身につけることができます。ですから是非是非受講してみてください!応援しています!