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受講生の声 - 高橋 知大 さん

高橋 知大 さん

法学部 法律学科 2年(2023年度)
2年後期 人工知能技術と社会
”人間の苦手な部分をAIが、AIの苦手な部分を人間が補う相補的な存在である”

受講のきっかけや動機

私は「自分と自分が大切に思う人々の人生を豊かにする」という人生のモットーを掲げており、これを達成するためにはこれからの世の中を風靡すると考えられるAI・DXについて身に付けることが重要だと考えています。この授業では「最新のAIツールの利用とAIメディアを用いた調査を通じて、AIやデータサイエンスを活用した様々な事例に触れることで、データ駆動社会、Society5.0と呼ばれるこれからの社会を展望」し、「人工知能技術の最前線で活躍する第一人者による知見に触れることで、人工知能やデータを活用した新しいビジネスモデルのあり方について、理解を深める」を目標としていることをシラバスで知り、この授業を受講することでよりモットーの実現に繋がると感じたことが動機です。
この科目で学ぶ知識やスキルについて、非常に興味深く感じるともに、DX化が進む現代において非常に有用であるという印象を持っていました。授業を受けるにあたって、副専攻で学んできた手法および実社会のAI・DX導入事例について学習しました。

授業での学び

授業の前半では、生成AIの可能性や実社会におけるAI導入事例について書籍やインターネット等の調査をするとともに、実際に人工知能技術を活用したビジネスに従事している講師による仕事の紹介とそれに伴う質疑応答を通して、インターネット等の調査ではわからないAI活用の現実について簡潔に要点を抑えてまとめる課題に取り組みました。後半では、私が注目している企業の現在の仕事の進め方における課題を発見し、AIを適切に導入することにより課題を解決するための業務改善提案に取り組みました。具体的には、現在はお問い合わせ対応およびプレゼント確認はすべて職員が手動で対応しているため多くの人員が割かれているという課題があり、それぞれにAIチャットボット・画像認識AIを導入して自動化・半自動化することで人員を削減し、新規事業の検討および他事業の人員増強を図る業務改善の提案をしました。

課題で作成した業務改善提案

授業を受けて驚いたことや努力したこと

驚いたこととしては、自然言語処理による自動化や画像認識による作業代替などAIが可能にすることは明確であっても、実際にAI導入を提案する際には実現可能性や費用対効果等が重要となるため、なかなか導入は難しいということです。理由としては、AIに業務を改善して企業をより成長させる可能性があるのならば、リスクマネジメントは重要ではあるものの、導入は前向きに検討すると考えていたからです。もっとも、導入が困難であっても、きちんとリスクヘッジや実現可能性・費用対効果に着目して実際に導入できると相手が感じられるほど隙のない提案をすることができるよう努力しました。

授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと

書籍やインターネット、実際に人工知能技術を活用したビジネスに従事している講師の説明を通して理解を深めた生成AIの可能性や実社会におけるAI導入事例に関する知識、およびそれに基づくAI導入の提案手法が役に立ちそうだと思いました。理由としては、私はAIに対して「人間の苦手な部分をAIが、AIの苦手な部分を人間が補う相補的な存在である」という考えを持っており、AIとともに共創していくことができる人を理想の一つに掲げているため、知識や手法をインプットすることで理想像に一歩近づくことができるからです。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか

法律学科では「ルール創り教育」というテーマを掲げており、誰がいつどのような不利益を被っており、どのようなルール(法律)を創ることで解決できるのかという観点から法律を学んでいます。「第四次産業革命」「Society5.0」と呼ばれて日々AI・DXが進む現代において、授業で学んだ知識をもとにAI・DXの進行により生じる課題を先見し、発見した課題に対して授業で学んだ提案の手法を活用しようと考えています。

これから授業を受ける方へ

向き不向きは実際にやってみるまでは分からないため、AIそのものやAIの導入事例に興味がある人、AIとともに生きる未来を考えている人はぜひ受講してみることをおすすめします。この授業に限られませんが、知的好奇心をもって様々なことをインプットしてみると物事に対する視点や考え方が変わってより質の高いアウトプットに繋がると思いますので、無理せず楽しみつつ取り組んでみてください。