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受講生の声 - 小谷 菜摘 さん

小谷 菜摘 さん

経営学部 会計ガバナンス学科 2年(2022年度)
2年後期 メディアデザイン
”プログラミングを活かして自分が作れるものの幅を広げたい”

受講のきっかけ「プログラミングを活かして自分が作れるものの幅を広げたい」

元々プログラミングが好きで、プログラミングを活かして自分が作り出せるものの幅を広げたいと思っていたので、関係のある授業は受けたいと考えていました。この授業を知った時、Webアプリを作れるようになるところが非常に面白そうと思いました。加えて、これまでの副専攻コースで学んできたプログラミングの知識をさらに発展させ、Webアプリを自分の手で作り上げるスキルが身につけられそうだと感じたので、Webアプリが作れるスキルや、関連する能力も同時に身につけられるこの授業を、受けない手はありませんでした。
授業を受ける前は、3Dデータを扱える「PLAYCANVAS」というアプリ開発ツールを使えるように準備しましたが、その他は特に何もしていません。これまでにプログラミングを学べる授業を受けてきたので、そこで身につけた知識を活かして今回の授業に取り組みました。基本的なプログラミング知識を復習しておくと、授業内容がより分かりやすくなると思います。

授業の内容「自分が作りたいアプリを3D空間上で形にする」

2Dや3Dデータをプログラムやカメラを使って表現する方法を学びました。実際にPLAYCANVASを用いて3D空間上に様々な物やカメラを配置してプログラムを組み込み、物体を移動するアニメーションを表現しました。これらを通じて知識とスキルを増やした上で、最終課題では1つのアプリを完成させるミニプロジェクトに取り組みました。自身で調べたり先生にアドバイスをもらったりしながら、自分が作りたいアプリを形にしていき、最終的には迷路クイズゲームを制作しました。フィールド上を移動してクイズに挑戦し、選択に応じて開いた道を進んで、ゴールを目指します。立体感を活かしてライトや物を配置するなど、出来上がっていく過程を楽しみながら取り組むことができました。完成したアプリを紹介した後はフィードバックを得られ、別の視点からのアイディアや実装の仕方を学びました。オンライン授業ですが、先生や受講生とは自由に交流できたので、自分のタイミングで先生方に質問をしたり、友人に相談したりしながら楽しく取り組めました。

図:迷路クイズゲームをプレイする様子

図:迷路クイズゲームの開発画面

授業での学び「完成形が見えてくる嬉しさ」

考えたアイデアを表現するために必要なプログラムを考え、正常に動くよう実装することに努力しました。プレイヤーがフィールド上を移動して楽しむので、全体のプログラムや障害物が正しく動くことが重要になると意識していました。物体にプログラムを実装することで様々な動きを表現できるのですが、イメージ通りに動かすことが難しく、重力や摩擦の値や物体の大きさなどを試行錯誤して調整し、完成させました。なかでも一番苦労したのは、何を作りたいか明確な形にすることです。わざわざ3Dにしなくても良いアイデアを考えてしまいがちでしたが、好奇心をもって面白そうと思えるアイデアを思いついてからは早かったです。
授業を受けてみて、PLAYCANVASを使って、しっかりと動く一つのアプリを作れたことに、正直驚いています。授業を受ける前は一つのアプリを完成させられるか心配でしたが、受講する中で作ってみたいものが生まれ、それを表現するために試行錯誤して技術を吸収し、できることが増え、段々と完成形が見えてくることに、嬉しさや楽しさを感じました。そして完成したものを自分で動かしていくのも、楽しさや達成感がありました。また、他の学生が制作した作品を見ると、私にはない発想が詰まっていて「こういう表現もできるのか」と、驚きや刺激を受けました。 
作り上げたアプリについて、内容を説明したり実際にデモンストレーションしたりしながら紹介した経験は、今後も役立つと思いました。分かりやすさや過不足なく説明することも大事ですが、今回はアプリを制作したので、使ってもらえてこそ紹介が成功したと言えると思います。初めての経験で決して上手くできたわけではありませんが、聞き手が使ってみたいと思えるように紹介する経験が、将来商品開発をする場面などで役立つと思います。
 私が所属する会計ガバナンス学科での学びと、今回の授業で学んだことは、分野としては離れていると思います。しかし、会計という分野は会計ソフトなどを用いて効率良く進める場合があるので、利用するソフトがどのようなプログラムで動いているのか、仕組みを理解できていることは大きなアドバンテージになると考えます。アプリを制作し紹介する経験は、新たな会計ソフトのプログラムを考えたり、一見すると分かりにくい会計データを分かりやすく伝えたりすることにも活かせると思います。

これから授業を受ける方へ「何かを作ってみたい方におすすめ」

この授業では、自分自身の興味が一番の原動力になると思います。「これを作ってみたい」「これが実装出来たら面白そう」といった自分が形にしたいアイデアを自身の力で作り上げる経験ができる、良い機会です。先生方のサポートも厚く、質問しやすい環境があります。今の実力では作れない可能性が高いと感じていても、授業内で段階を踏んで学べるので、一部のプログラミング言語がある程度読めれば全く問題なく挑戦できます。「Webアプリはどうやって作るんだろう」「何か作ってみたいかも」という気持ちが少しでもあれば、この授業に向いていると思います。