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受講生の声 - 高橋 知大 さん

高橋 知大 さん

法学部 法律学科 2年(2023年度)
2年後期 データサイエンス活用1
”最後まで妥協せずにプロジェクトに挑戦することが質の高いアウトプットに繋がる”

この授業を受けてみようと思った動機と事前に準備したこと

私は「自分と自分が大切に思う人々の人生を豊かにする」という人生のモットーを掲げており、これを達成するためには知的好奇心をもって様々なことをインプットし、多面的に物事を考えることが重要だと考えています。この授業では「過去や現在のデータを可視化したり分析したりすることを通して、未来を予測する」手法を学べることをシラバスで知り、この授業を受講することでより広く深い観点から物事を考えられるようになり、モットーの実現に繋がると感じたことが動機です。
私はAI副専攻に関係なくデータサイエンスについて独学で理解を進めていました。この科目について、内容は非常に興味深いものの、専門性が高くすべてを独学でインプットすることが難しいという印象を持っていました。授業を受けるにあたって、AI副専攻で学んできた手法および独学で理解を進めた部分を復習しました。

授業では、どのような課題に取り組みましたか

「赤ワインの品質予測とそれに基づく分析」「飛行機の満足度データの分析と考察」など、データを可視化したり分析したりする課題に取り組みました。この取り組みにより、データの活用方法やデータに基づく課題解決の提案方法を身につけることができました。
最終発表では、データサイエンスのプロジェクトを進める際の手順を把握したうえで、天候や料理カテゴリー等の要素をもとに、販売マネージャーとして、とある駅における1週間の最適なお弁当の献立の提案をするという課題に取り組みました。具体的には、まず、出店する駅の特徴といった情報をもとにターゲットを設定して気象庁やインターネット等から天候や駅情報といったお弁当の売上に関する「データの収集と準備」を行い、次に、そのデータをAIに読み込ませて「モデルの作成」をして「モデルの評価と解釈」をし、データの整理や要素の追加により予測精度を高めたうえで予測結果からお弁当の献立を提案しました。

授業を受けてみて苦労したことや努力したことは何ですか

苦労・努力したこととしては、お弁当の売上には天候が影響しているという仮説を立ててモデルを作成したものの、提案する週は毎日似たような天気であったため、モデルの妥当性を確認するために天気予報があたった場合を想定した「実データ」と天気予報が外れた場合を想定した「理想データ」の二種類を作成して比較検討を行ったことです。苦労した理由としては、比較検討するためのデータを作成したため他のグループの倍活動したこともありますが、情報量が増えたことで考察や判断基準がより難解になったからです。しかし、大量のデータを使用して比較検討を行うことでよりデータサイエンスの観点から実現可能性の高い提案をすることができ、やりがいを感じたため最終発表の内容について全体的に印象に残っています。

赤ワイン授業画像
エアライン授業画像

将来これは役に立ちそうだと思ったこと

データサイエンスのプロジェクトを進める際の「①データの収集と準備」「②モデルの作成」「③モデルの評価と解釈」「④モデルの実運用化」「⑤現場における課題解決」というプロセスのインプットとそのアウトプット経験が役に立ちそうだと思いました。理由としては、将来、データサイエンスのプロジェクトを進める際に役立つためというのもありますが、個人的にはこのプロセスを把握することで解決すべき課題を発見し、解決に向けた道筋を立て、時には変化に対応して道筋を変更しつつ、グループで協力して課題を解決することができるため、私の理想像に一歩近づくことができると考えるからです。

授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか

法律学科では「ルール創り教育」というテーマを掲げており、誰がいつどのような不利益を被っており、どのようなルール(法律)を創ることで解決できるのかという観点から法律を学んでいます。解決すべき課題を発見し、解決に向けた道筋を立て、時には変化に対応して道筋を変更しつつ、グループで協力して課題を解決するという授業で学んだ課題発見から解決までの一連のプロセスを「ルール創り教育」に活かそうと考えています。

この授業を受ける方へのメッセージ

データを収集して使える状態にする、何度もデータをAIに読み込ませてモデルの精度を高めるなど作業が多いため、作業をすることに抵抗感がない人は向いていると思います。もっとも、向き不向きかどうかは、実際にやってみるまでは分からないため、データサイエンスに興味がある人や課題発見から解決までできる人材になりたいと強く思う人ぜひ受講してみることをおすすめします。最後まで妥協せずにプロジェクトに挑戦することが質の高いアウトプットに繋がると考えていますので、よりやりがいや達成感を得るためにも、全力で取り組んでみてください。