受講生の声 - 渡辺 杏奈 さん

渡辺 杏奈 さん
工学部 環境システム学科 3年(2023年度)
3年前期 人工知能実践プロジェクト
”課題解決能力を身に付けることができた”
授業を受ける前の印象と授業を受けるにあたって準備したこと
副専攻(AI活用エキスパートコース)のコース履修にあたり、修得してきた科目の知識の総まとめとして授業を受けました。卒業時に、人工知能を仕事で活用できる人材になっていることを目標にして授業を受けました。授業を受ける前は自分で人工知能を活用したプロジェクトを行うのはとても難しそうだと感じていました。授業を受けるにあたって、京王プラザホテルで行われていた圓崎先生のAR美術館の展示を見学しに行き、自分のプロジェクトの構想に役立てました。
授業を受けてみようと思ったきっかけ
人工知能実践プロジェクトでは、自身でプロジェクトを企画・作成し実行します。この授業を通して、これまでの副専攻の授業で修得してきた情報分析の知識やプログラミングのスキルを活かしたプロジェクトを行ってみたいと思い受講しました。プログラミング基礎やプログラミング発展の授業ではWEBアプリを作る楽しさを体験しており、人工知能実践プロジェクトでは自分でWEBアプリを作成したいと思っていました。
授業で体験したこと
授業ではこれまで副専攻で学んだ知識やスキルを活かして、自身が考える課題を解決する為のプロジェクトを作成し、実行しました。私は武蔵野大学のオープンキャンパスのWEBでは高校生に大学の様子が伝わりにくいという課題を解決する為に、オープンキャンパスで使えるARアプリの開発を行いました。圓崎先生と武藤先生に毎週個別で指導していただき、プロジェクトを進めていきました。実際に大学へ行きどのようなアプリを作るかを考えたり、360度カメラで撮影を360度画像の作成を行ったりととてもアクティブに学ぶことができました。アプリの作成に取り組む中で、これまでに学んできたプログラミングの知識を活かし、自己の能力を向上させることができました。

アプリの概要

実際に制作した3Dアプリ
「プレゼン能力を高めることができた」
成果発表会において、実践プロジェクトの内容が優秀者に選ばれ、全体で発表する機会をいただけたことが一番驚いたことです。お世話になった先生方や企業の方々、また、一緒に副専攻を頑張ってきた学生の前でプロジェクトの発表を行えた点が良かった点です。私は入学当初は発表経験もなく、パワーポイントの作り方から分からなかったのですが、副専攻の授業ではどの授業も発表をする機会が多く、沢山の経験を積み、プレゼン能力を高めることができました。印象に残ったのは成果発表会において企業の方から直接発表についてのコメントを頂けたことです。プロジェクトを進める上でのアドバイスや、今後の発展のさせ方についてお話をしていただき、深い学びになりました。
「学びの多い授業」
授業を受けてみて一番苦労した点は、実践プロジェクトを授業時間外に自主的に進める必要があるため、その過程でぶつかる課題をその都度解決していかなければならない点です。しかし、週に1度先生とお話して課題を解決する為の時間をいただき、プロジェクトを個別にサポートして頂けたため、スムーズに進行し学びの多い授業となりました。先生方も本気で指導して下さるので、授業においてやりたいことができずに困ることが無かったです。授業を受けてみて一番努力したことは、実際に自分の手を動かして体験型の学習にしたことです。実践プロジェクトは自由度の高い授業ですので、パソコンの前でプログラミングを行う座学だけでなく、キャンパスのAR情報アプリを開発する為のキャンパスへの偵察や360度カメラでの撮影、アプリの評価アンケートを行うなど、実際に手を動かして副専攻での学びをより深く体系的に行うことができました。
「課題解決能力を身に付けることができた」
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったことは、シータを利用した360度カメラの使用方法やプレイキャンバスで得たプログラミングスキルなどです。また、課題を発見し計画を立てて課題を解決する能力なども身に付きました。実践プロジェクトでは自身の関心のある課題について考え、それを解決する為のプロジェクトを副専攻の技術を用いて進めます。そのため、プロジェクトを進める中で使用するツールの使い方など分からないことが沢山出てきます。その疑問点を一つ一つ学び解決していくため、課題解決能力を身に付けることができました。
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
授業で学んだことを環境システム学科での学びに活かせると思います。例えば、本授業では360度カメラでの撮影について学びました。このカメラは360度動画撮影をすることも可能です。その場所全体の様子を記録することができるため、定点カメラとして使うことで場所全体の環境の移り変わりを記録し、環境分析に役立てることができます。武蔵野大学有明キャンパスの屋上には屋上菜園があり、1年間を通して様々な種類の農作物や草木が栽培されています。人工知能実践プロジェクトでの学びを活かして、屋上菜園に360度カメラを設置し、365日いつでも屋上の様子を360度確認できるアプリなどを開発すると、環境教育の推進に役立てられると考えています。
これから授業を受ける方へ
この授業は自ら物事に興味を持って楽しく学べる人に向いていると思います。自分のやりたいことが見つかると、人工知能実践プロジェクトの担当の先生方は、それぞれの学生に的確なアドバイスと指導をして下さいます。プロジェクトの内容によって学べる知識や修得できるスキルも様々です。この授業を受けるまでに、副専攻の基礎科目や発展科目の復習をして学びの土台を作ってから授業に参加すると、副専攻での学びを実際に発揮できる場として、楽しく授業に参加できると思います。