受講生の声 - 白石 歩夢さん
白石 歩夢さん
文学部 日本文学文化学科 2年(2025年度)
2年前期 情報技法発展A
”AI副専攻を受けるか迷っている人にも自信をもっておすすめできる”
授業を受けてみようと思ったきっかけ、授業前に準備したこと
1年生の頃受講した、AI副専攻の「プログラミング基礎」と「情報技法基礎」の2つの授業のうち、情報分析の手法とその活用事例についてもっと深く学びたいと思い受講しました。
受講前、この科目はただ情報を分析し、特徴を抽出して終わりかと思っていました。また学ぶ知識についても新しい情報ツールの使い方という印象を持っていました。
この授業を受けるにあたっては、BIツールのTableauをパソコンにダウンロードしました。またパソコンの動作が重くならないように、パソコン内の不要な写真やWordなどのデータを削除、USBに移動させ、授業に挑みました。
授業で取り組んだ課題について
「情報技法発展A」の授業に協力している企業である「銀座伊東屋」の2024年度の売り上げデータを使って、BIツールであるTableauの基本操作方法について学びました。基本操作として、Tableauに売り上げ結果のExcelファイルをインポートし、そこから情報可視化による情報分析を行いました。その例として、全体売り上げを性別、年代に分け、文房具をクラス毎にグラフ化しました。その後、どのような特徴があるかデータを解釈しました。またtableauの基本操作以外にも、ペルソナという自分の提案するサービスの受け手が、どのような人物であるかを具体的にするための手法についても学ぶことができました。


授業を受けてみて驚いたこと、苦労したこと
この授業を受け、伊東屋といった銀座を中心に展開している企業が武蔵野大学の授業に協力していることに一番驚きました。大学の授業に企業が協力しているということが意外で、社会に出た後を意識した授業となりました。そして学生が提案する最終課題である、ミニプロジェクトに批評してくださったことにも驚きました。そのことについては、初回の授業でも説明されていたので、最終課題であるミニプロジェクトは恥のないように、何度もtableauを使って分析をし、どんな提案を企業は望み、欲しているかを考えるのに苦労しました。
授業を通じて「将来これは役に立ちそうだ」と思ったこと
「情報技法発展A」の授業を通じて学んだ、自分たちの提案を受ける相手がどのような人間であるかを想定するための手法であるペルソナが、最も「将来これは役に立ちそうだ」と思っています。ペルソナはその人物のプロフィール、自分たちの提案内容に関する価値観、性格を具体的に決めるものです。作成したペルソナを基にプロジェクトを考案していくため、相手がどのようなイベントを求めているのかを分析しやすい点が役立つと感じました。また、tableauによるグラフ化は、数値を一回見ただけではあまり理解できませんが、グラフ化することで全体の傾向を直感的に理解することができるので、こちらも役に立ちそうだと思いました。
授業で学んだことを所属学科での学びにどのように活かすか
雑誌を日本文学文化学科の授業やゼミで作成する際、購入する人や読者がどのような存在かを、根拠、具体性、リアリティ、代表性、簡潔性をもってペルソナを作成すれば、より良い雑誌の完成に繋がると思いました。またこの授業で培った分析力は、文学作品の研究の際、どこを注目するかを決める指針として役に立つと思っています。
これから授業を受ける方へ
この授業が向いているのは、一つのことに粘り強く取り組める人だと私は思います。この授業で行う分析は、一度出した結果から「何か他に大事なことはないか、注目すべき特徴は何か」などを何度も繰り返し考えるので、粘り強さを持っている人物におすすめです。また他にも、自分以外の人の視線で物事を見ることができるかどうかも大事だと思います。提案する内容で一番必要なのは、運営側からの視線ではなく顧客側が何を欲しているのかを理解する力です。この授業ではその考え方を学ぶだけでなく、幅広い学部の生徒とも交流でき、分からないところはSAさんや先生が丁寧に教えてくれるので、AI副専攻を受けるか迷っている人でも自信をもっておすすめできる授業だと思います。