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地域社会との相互作用の中で、チームで試行錯誤・切磋琢磨する「リアル」な学びを振り返って/人間科学部社会福祉学科 全員挑戦ソーシャルアクション!【第5回/全5回】

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人間科学部社会福祉学科では2年次に「発展ゼミナール」という必修授業を行っています。発展ゼミナールでは、学生全員が「ソーシャルアクション」に取り組みます。
ソーシャルアクションとは、人々の生きづらさを生み出す原因となっている社会構造そのものに働きかけを行うメゾ・マクロレベルのソーシャルワークの活動です。各クラスで3~4人の小グループを作り、夏休み前から準備をはじめて、身近な社会問題の解決、軽減に向けた活動を実際に行ってきました。
今年度は、全クラス合わせて43のアクションを起こしました。一部の活動を、第1回~第4回までで紹介してきました。

第5回では、今年度の社会福祉学科の発展ゼミナールを通して見える学びのカタチについて、今年度発展ゼミナールの統括の渡辺 裕一教授にお伺いしたインタビューをお届けします。

Q 社会福祉学科における「ソーシャルアクション」の位置づけを教えてください。
A ソーシャルアクションプログラムは、冒頭でも紹介したとおり2年次の「発展ゼミナール」という授業の中に位置づけられていますが、発展ゼミナールの前身である「社会福祉課題演習」という科目の時代から考えると、10年以上取り組んでいる社会福祉学科の特徴的なプログラムです。
Q 社会福祉を学ぶ科目群の中ではユニークな取組だと思いますが、このプログラムにはどのような意図があるのでしょうか。
A 武蔵野大学の社会福祉学科では、「声なき声に耳を傾け、社会の問題の解決に向けて個人や家族への個別的な支援にとどまらず、地域や社会、制度等の課題として捉え、多様な価値を有する一人ひとりを大切にし、それぞれの自己実現を支え合える多文化共生社会を実現すること」ができるソーシャルワーカーの育成を大事にしています。このような人材像をディプロマ・ポリシーにも位置づけていますが、「社会を変える」は簡単なことではありません。それでも、地域社会との相互作用の中で、チームで試行錯誤・切磋琢磨する「リアル」な学びを通して「社会を変えようとすること」の経験を、このプログラムで積んでもらいたいと思っています。
Q 学生にはこの科目で得た経験を、将来にどう活かしてもらいたいですか?
A 授業の中では、教員がコーチのように関わりますが、答えを提供したり導いたりする役割をあえて抑え、ガイドしすぎないようにしています。壁にぶつかる中で、チームで進める重要性や、段取りの大切さ、交渉や戦略の重要性を肌感覚で学んでいきます。この10年間の歩みのなかで、学生がアポイントメントを取らずに突撃して、お叱りを受けたことも何度もありました。教員は、そこでもなぜこのような結果になったのか、次はどうすればよいかを共に考え、あきらめないように背中を押して再チャレンジを支えるように関わります。このような「生きた知」と「あきらめない力」が、社会に出てからも、社会を変えていく上で不可欠な力や経験となって、学生を支えていくものだと信じています。
Q 今年度の「ソーシャルアクション」を総評して、一言お願いします。
A 毎年、年度末の全体報告会では各クラスの代表チーム(各クラスで一番アクションの質やインパクトが高かった取組が1組選考される)の発表がありますが、どの取組にも魅力や意義があり、43チームすべてのプレゼンテーションを聴くことが出来ないことが悔やまれます。今年の全体報告会では、後期という限られた時間のアクションでしたが、その中でもやってみて、うまくいかなければ、修正して再度チャレンジするというサイクルを回して、アクションを形にした取組が複数エントリーしていたことが印象的でした。また、今年は入学予定者の方へも報告会を公開しました。入学前に授業の雰囲気を肌で感じながら、先輩と懇談する機会にもなり、良い場を設けることが出来たと思います。

渡辺先生、ありがとうございました。1月6日に実施した発展ゼミナールの全体報告会の様子を今後掲載予定です。ぜひご覧ください。

学生のソーシャルアクションの実現においては、学内外の多くの方々のご理解やご協力をいただきました。心より御礼申し上げます。

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