経済学科 カリキュラム
カリキュラム
経済学科では、3・4年次にしっかりと応用分野に取り組むことができるよう、1・2年次に「経済学入門」や「マクロ経済学」「ミクロ経済学」「統計学」「計量経済学」「国際経済史」「現代経済史」など経済学の基本科目を多く設けています。
カリキュラムおよび学科科目は下記の「履修要覧」よりご確認ください。
授業ピックアップ
ミクロ経済学
ミクロ経済学は、経済学の基礎となるもので、消費者や企業の行動を分析し、さらに両者が取引を行う市場のメカニズムについて研究する分野です。また市場がうまく働かない時などに、政府がどのような役割を果たすかも分析していきます。
マクロ経済学
マクロ経済学では、一国経済全体に関する現象を分析。経済が全体としてどのように動いているのかを理論的に学び、経済政策の効果についても学びます。さらに、理論をもとに、マクロの統計データから日本経済や世界経済の現状を理解します。
統計学
経済学では、データ分析や計量経済学による実証研究は重要な役割を果たします。実証研究の基礎となるのが統計学です。データの取り扱い方、理論を学び、実習として学生自らが統計分析を行います
計量経済学
統計学の基礎を学んだ上で計量経済学の基本的な理論を学びます。データを扱うことの重要性を認識し、現実の経済データを用いたパソコン演習を通して、計量的手法を修得します。
ゲーム理論
ゲーム理論は、市場のメカニズムと同様に現在の経済学で重要な役割を果たしており、プレイヤーたちの行動が互いに影響し合う状況で、どのような意思決定がなされるのかを「戦略的」な観点から分析します。また、ゲーム理論と関連の深いマッチング理論についても基本的なことを学びます。
国際経済史
歴史的視点から経済の歩みを学びます。グローバル経済の起源を500年前の大航海時代にさかのぼり、近現代までの展開を長期的時間軸でとらえる「超マクロ的」科目です。欧米だけでなく、アジア、南米、アフリカについても講義します。広く世界に目を向けてください。
現代経済史
経済史は過去の経済社会のありようを知るだけでなく、現代経済がどのように成立し、また将来どのように進むのかを理解する手がかりを与えてくれます。現代経済史は19世紀末から直近の時代までの欧米経済史を体系的に説明します。
労働経済学
労働経済学は、賃金や労働時間など労働に関する様々な現象を研究する分野です。教育や差別など通常経済学の分析対象とは思われていないことも、労働の問題に関わるため重要な分析対象です。主にミクロ経済学やゲーム理論を応用する分野ですが、失業などマクロ的な問題も考えます。
国際金融論
為替レート、国際収支などを取り上げながら、国際金融の基本的な考え方を学修します。さらに、データを用いながら、制度的、歴史的側面からも実践的に学ぶことで、国際金融のしくみをより多角的にとらえ、理解する力を養います。
国際貿易論
国際貿易論では、各国の貿易パターンの決定要因や貿易がもたらす利益について学び、さらに保護貿易政策は経済にどのような影響を与えるのか、WTO(世界貿易機関)や地域貿易協定は世界経済でどのような役割を担っているのかについて学んでいきます。
公共経済学
ミクロ経済学の視点から、政府の経済活動への関わり方が市場にどのような影響を与えるのかを分析。経済活動における公共性を踏まえ、政府が関与する分野と、政府が関与せず市場に任せる分野について、それぞれの果たす役割を考えます。
財政学
財政学は消費税、所得税、相続税、公債発行等、私達の身近なところにある政府の経済活動を様々な統計データから学びます。そのうえで、地方創生、消費税増税、少子高齢化といった経済・社会の課題を考察し、解決策を考えます。
産業組織論
産業組織論は、ミクロ経済学を基礎とした応用分野です。特に、市場の構造や企業の行動を対象としており、理論モデルや実証分析など様々なアプローチを用いて分析・評価します。最近は産業組織論が網羅する範囲も広がっているので、新たな動向も紹介していきます。
環境経済学
環境経済学では、現在、対策を迫られている環境問題の多くが人間の経済活動によるものであることを認識し、経済学的視点から環境問題をとらえ、経済と環境の共生を考えていきます。
途上国の経済分析
発展途上国が直面するさまざまな課題(貧困削減、雇用、教育、保健・医療など)について経済学の視点から学びます。基礎で学んだ経済理論と計量的手法を応用して分析します。また現実のデータを使用して、途上国経済の現状の理解を深めます。