学部長メッセージ

経済学は、家計・企業・政府という経済主体の行動を分析し、最適化や均衡の視点から経済現象を捉える学問です。家計や企業が取引をおこなう場としての市場の機能が重視されますが、市場は万能ではありません。外部性・情報の偏り・公共財の不足など、市場では望ましい結果が得られない場合は、政府が所得再分配や公共財の供給、景気安定策を通じて介入し、社会の厚生を高める役割を担います。経済学とは、市場や政府の働きを実証と理論の両面から分析し、「世界の幸せをカタチにする」ための学問と言えるでしょう。
現代は、少子高齢化による社会保障の持続可能性、労働市場の変化、気候変動といった複雑な課題が山積しています。さらに生成AIをはじめとする最新技術が、働き方・学び方、さらには政策形成のプロセスにまで「21世紀の産業革命」を起こしつつあります。こうした時代だからこそ、データに基づいて考え、自分の言葉で提案できる力が一層求められます。
本学経済学部では、基礎から応用・最新理論・歴史までを体系的に学べるカリキュラムを整え、「何を問い、答えをどう確かめるか」という力を鍛えます。また、SDGsの諸目標を各教員の専門と結びつけ、貧困・教育・環境・経済成長といった課題に研究と実践の両面から取り組みます。皆さんが希望と意欲をもって入学される日を、心よりお待ちしています。
