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幼児教育学科

幼児教育学科 教員紹介

幼児教育学科教員の詳細、研究業績についてはこちらをご覧ください。

教授
学科長

箕輪 潤子

ミノワ ジュンコ

保育学
幼児教育学
保育内容環境
教職論

プロフィール

箕輪潤子(みのわじゅんこ)です。乳幼児期は東京で、小学校から高校までを石川県金沢市で過ごしました。津田塾大学学芸学部国際関係学科在学中に、子どもの見ている世界に興味を持ち、東京大学大学院教育学研究科で子どもや保育のことを学びました。2017年から武蔵野大学で教員をしています。

研究について

保育所や幼稚園等の砂場での遊びや、砂場の環境について研究しています。また、共同研究で保育者の専門性についても研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

うさぎと暮らしています。

担当授業について

教職論(保育者論)・保育内容(環境)・保育内容指導法(言葉)・保育実習指導(保育所)などを担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

子どもの姿から学んでもらうこと、自分で問いを持って考えてもらうことを大切に考えて授業をしています。また、自分の視点を持ちながら、他の人の視点から学んでもらえたらと思っています。

ゼミで学べることについて

保育の環境や遊びについて学びます。子どもにとって、ひとやもの・ことなど保育の環境がどのような意味を持っているのかを、文献購読、園見学、映像の視聴とディスカッションなどを通して考えています。

准教授

今福 理博

イマフク マサヒロ

発達科学
発達心理学
教育心理学

プロフィール

今福理博(いまふくまさひろ)です。東京の郊外で育ち、魚やザリガニを釣ったり、生き物の生態を観察したりして幼少期を過ごしました。専門は発達科学、発達心理学、教育心理学です。京都大学大学院教育学研究科で教育学の博士号を取得しました。『赤ちゃんの心はどのように育つのか:社会性とことばの発達を科学する』(ミネルヴァ書房)、絵本『どこかな どこかな?』(エンブックス)などの一般向けの著書も書いています。

研究について

心の発達が〝いつ〟〝どのように〟〝なぜ〟起きるのかを、科学的に解明する研究をしています。「赤ちゃんの言語獲得」「社会性の発達」「発達リスクの評価と支援」などです。子どもの発達を理解すれば、子育ての不安だけでなく、たとえば「発達障害」や「LGBTQ」などのマイノリティ(少数派)に対してマジョリティ(多数派)が抱く偏見や差別の解消にもつながります。発達科学・発達心理学は、自分とは異なる存在を理解し、受け入れ、多様性のある社会を築くための知恵をもたらしてくれます。

趣味や特技、プライベートについて

オフの日でも研究や論文執筆、授業の準備をしていることが多いです。身体を動かすことも好きで、学生時代はテニスをしていましたが、現在はサイクリングとランニング。広島カープファンで、年に数回球場にも足を運びます。日常の気分転換にYUKIやあいみょんなどの音楽を聴いています。

担当授業について

発達心理学や教育心理学などを担当しています。ヒトの心の発達や学習の仕組み、子どもに関わる大人の心理についてを学びます。

どういうことを大切にしていますか?

複雑なヒトの心の発達を、心理学、行動学、進化学、医学、脳科学などの多様な観点で考え、子どもの多様な「幸せ」に思いを馳せることの大切さを伝えています。また、大学の授業で学べることには限りがあります。授業は一人ひとりが将来に向けて考えるための出発点です。授業を通して自分自身の問いを立て、考え、学問研究につなげてそれぞれの具体的な問いを深めていってほしいと思います。

ゼミで学べることについて

ヒトの心の発達を問うことで「人間とは何か」を考え、研究によって得られた知を保育・教育に活かす(社会発信する)ことを目指しているゼミです。フィールドワーク(子どもの観察、発達支援センターへの訪問、動物行動の観察など)や研究活動を通じて、実践と学問の双方の視点を養います。また、保育者であれば親から子育てなどについての相談を受けることもあるでしょう。現在は、学生たちがさまざまな親の子育ての悩みを発達心理学の立場から考察し、アドバイスをするというプロジェクトも進めています。

メッセージ

これから子育てや保育に関わる人は、最先端の専門的知識が必要です。なぜ最先端かというと、こうしている今も世界中でたくさんの研究・発見がなされており、それに伴って現在「常識」とされていることが、新たな「常識」に置き換わる可能性があるからです。私は、真面目で、前向きな武蔵野大学の学生たちに心から期待しています。在学生、そしてこれから入学される方々にも、発達科学・発達心理学の世界に関心を持っていただき、共に未来を担う子どもたちのためのに真理を探求していきましょう。

准教授

小川 房子

オガワ フサコ

幼児教育学
保育学
保育内容人間関係
児童文化

プロフィール

小川房子(おがわふさこ)です。大学卒業後、一般企業に就職し育児雑誌を担当していましたが、一念発起して働きながら通信制の大学にて幼稚園教諭免許と小学校教諭免許を取得し、念願の幼稚園教諭となりました。わりと頑張り屋さんです。幼少期は病弱だったため、幼稚園での思い出がほとんどありません。幼稚園で働き始めて、幼少期を取り戻しました。水の心地よさも、泥のぬくもりも、子どもたちが教えてくれました。実家が駄菓子屋だったことが自慢です。

研究について

ある幼稚園の30年間の事故報告書から保育における事故の実態と幼児の怪我の傾向を分析して修士論文としてまとめました。以来、保育中の事故と幼児の怪我に焦点を当てて「子育ち」の変容を追究しています。事故や怪我というとネガティブな印象がありますが、知っていることで防げる事故がある!とポジティブに捉えて、学生に伝えています。子どもたちが安心して生き生きと遊ぶことを支えられる保育者の養成に研究を役立てたいと考えています。

趣味や特技、プライベートについて

愛犬の「そら」と大学生の通称「まめ」、“そらまめ”コンビとにぎやかに毎日を過ごしています。保育教材づくりやつまみ細工など、細かい作業のものづくりが好きです。今は、絵本専門士として絵本の勉強中です。

担当授業について

保育内容(健康)、保育内容(人間関係)、保育内容指導法(人間関係)、教育課程論の他、プレ実習や幼稚園実習を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

資格・免許の取得は、大学生としてはゴールです。しかし、保育者としてはそこがスタートラインです。各科目の学びが養成課程で必要な知識の修得にとどまらず、卒業後に保育者として胸を張って「はじめの一歩」を踏み出すために必要な知識、技術、資質につながることを願って「種を蒔く」ようにしています。授業の中で「わかる面白さ」と「わかるためにもっと知りたい、さらに学びたい」が存在することを目指しています。

ゼミで学べることについて

教材研究・遊び・絵本と紙芝居が学びの3本柱です。教材研究は、保育教材を調べ、作り、ゼミ生同士の学び合いの中で活用方法を検討します。絵本・紙芝居は、文学的に読み解く力と年齢や場に応じた選書力の育成を目指しています。遊びは、書籍や論文を読んで考察します。また、3・4年生合同の学外活動として毎年11月に行われる遊び万博に参加します。準備のためにゼミ生同士で遊び込むことをして、遊びの場をつくることや遊びを支えつつ発展させることを考え、取り組みます。

メッセージ

幼児教育学科が学ぶ武蔵野キャンパスは、春は色鮮やかな新緑、秋は金色に輝く銀杏並木…と季節によって豊かな表情を見せてくれます。和菓子のような八重桜が咲くころのキャンパスが私はいちばん好きです。附属幼稚園や保育園の子どもたちがその豊かな自然の中で活動する姿を身近で感じられることが、幼児教育学科を目指す皆さんにとっては、魅力のひとつとなるでしょう。プレ実習で一緒に遊んだ子どもたちと学生がキャンパス内で再開し、手を振り合う光景も見られます。そんな、武蔵野キャンパスにぜひ見学に来てください。

准教授

川上 暁子

カワカミ アキコ

身体表現教育
身体教育
保育内容指導法(身体表現)
体育講義

プロフィール

川上暁子(かわかみあきこ)です。出身は東京都府中市です。幼少期は通称うらやまで基地を作ったり、木に登ったり、おてんばに過ごしていたようです。クラシックバレエを習ったことから、踊りの魅力にはまりました。お茶の水女子大学に進学して、大学院にてダンスや身体表現に関する研究を始めました。武蔵野大学には2013年から勤務しています。

研究について

主に身体表現の指導法について研究をしており、多様な動きを経験するための教材開発やプログラム作りを行っています。また身体感覚を養うプログラムにも興味があり、最近、取り組み始めました。

趣味や特技、プライベートについて

趣味=仕事という感じで踊りをやってきました。もっと若いうちはたくさん踊っていて、劇場で行われるダンス公演にダンサーとして出演したり、自分で振付けて作品を創ったりもしていました。

担当授業について

保育内容指導法(身体表現)や保育内容(健康)、体育講義などを担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

実技科目から講義科目まであって、幅広い知識と経験が求められるので、授業準備をしっかりと行なっていくようにしています。毎年少しずつ授業の内容や方法を変えて、より良い授業のため試行錯誤を続けています。

ゼミで学べることについて

主に身体のことや表現のことを学べます。実技の成果としては、身体表現の作品や幼児体操の創作を行なって発表しています。幼稚園に身体を動かす遊びのワークショップをしにいくこともあります。書籍や論文を読み考察を話し合ったり、レポートにまとめたりする回もありますが、身体を動かして体験することを重視するゼミです。

メッセージ

自分のやりたい専門について学べる時間は本当に楽しいものだと思います。同時に、なぜ自分は保育や教育がやりたかったのか、保育や教育でなくてはならないのか、問い続けて欲しいと思います。4年間を通して、自分の本当にやりたいことを見つけられるように、時間を使っていきましょう。

准教授

高牧 恵里

タカマキ エリ

音楽教育
ピアノ伴奏法
保育内容指導法(音楽表現)

プロフィール

高牧恵里(たかまきえり)です。出身は、桜島のある鹿児島です。西郷隆盛のお墓の近くの小学校に通い、時々お墓の掃除に出かける等、歴史が身近に感じられる場所で育ちました。ピアノは4歳から始め、弾く楽しさから離れられず、大学は国立音楽大学器楽学科(ピアノ専攻)に進みました。武蔵野大学には、短大部幼児教育科の時代から勤務し、女子大時代から男女共学に変遷する時代を見てきました。教育学の分野の学びを深めるため、明星大学通信制大学院前期課程で学び、現在に至っています。ピアノ演奏、合唱等の伴奏、こどもの歌の弾き歌いの指導や伴奏法、リトミック、音楽教育等について教えています。

研究について

リトミックが、子どもの成長にどのように影響を及ばすかと実際の子どもさんの様子を調査し、研究しています。ピアノの演奏も怠らないよう、2台ピアノの演奏やソロの演奏にも取り組んでいます。

趣味や特技、プライベートについて

車の運転が好きですので、好きな音楽を聴きながらドライブに出かけ、その土地の美味しい食べ物をいただくことが好きです。

担当授業について

「音楽基礎」や「保育内容指導法(音楽表現)」、「器楽」などの授業を担当しています。音楽の基礎から音楽を使った活用法を学びます。

どういうことを大切にしていますか?

様々な五感を大切にしながら音楽を使って表現することは、子どもたちと共に楽しく、そして感性を伸ばし、成長へと導くものであることを理解し、様々な方法があることを学んでほしいと思います。

ゼミで学べることについて

音楽教育で知られているオルフ、コダーイ、J=ダルクローズについて調べて、音楽教育の在り方を学びます。そして子ども向けのテレビ番組から、子どもたちが見聞きしている音楽から、子どもにとっての音楽とは何かを考えます。また具体的な取り組みとして、子どもたちと活動できるリトミックを体験し、子どもたち向けのリトミックを考えたり、子どもの歌の伴奏法などを学びます。

メッセージ

子どもたちは、日々の生活の中で自然からたくさんのことを感じています。その五感を活かしつつ、子どもたち自身が音楽で伸び伸びとした表現を導き出せる保育者を目指してほしいと思います。音楽の可能性は無限大です。自ら音楽を感じ、演奏することを楽しむことから、子どもたちと共有できる音楽ができると思うのです。

教授

生井 亮司

ナマイ リョウジ

美術教育
教育哲学
保育内容(表現)
造形

プロフィール

生井亮司(なまいりょうじ)といいます。北関東ののどかな自然の中で育ちました。
東京藝術大学の大学院で美術教育の博士号を取得したのち2010年に武蔵野大学に赴任し保育者養成に携わっています。
彫刻家としても活動しています。

研究について

美術教育、造形教育が人間が生きることや成長することになぜ必要なのかということを哲学的に研究しています。
近年は美術教育において世界的な動向となっているArts-based Researchという概念をもとにその意義を研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

「となりのトトロ」に登場するお父さんにようになりたいと子どもの頃に思いました。そんなことはすっかり忘れていたのですが、気がつけば今も田舎に住んで東京の大学に通っていますから、夢が実現しているのかもしれません。趣味は庭仕事です。

担当授業について

保育内容(表現)や造形といった授業を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

自分の身体を通った言葉を語るようにすること。
簡単に言えば、誰かの言葉や立場としての言葉ではなく「自分の言葉」で語ることを大切にしています。
その自分の言葉といったものも時間とともに古くなってしまいますから、自分自身が日々手を動かし、考え続けていることで、リアリティのある、手触り感のある言葉を届けることができるのではないかと思っています。

ゼミで学べることについて

造形教育や美術教育の根源的な意味についての理解を深めるとともに、その実践方法について学びます。
具体的には哲学的な文献と読みディスカッションすることや実践方法を検討し、子ども向けのワークショップなどを開催したりします。

メッセージ

保育や教育、表現や芸術について考えることが、子どもたちの生きる豊かな世界を理解することの手助けになります。また、そうした学びは私たち自身が生きることも豊かなものにしてくれるかもしれません。
武蔵野大学には学びを深めていく空間と時間が広がっています。
みなさんと一緒に学べることを楽しみにしています。

教授

野島 正剛

ノジマ セイゴウ

社会福祉学
児童家庭福祉
社会福祉
子ども家庭福祉

プロフィール

野島正剛(のじませいごう)です。出身は島根県です。専門は社会福祉の中でも、特に子どもと家庭の支援や相談支援です。大学を卒業した後、相談支援を行う機関で勤務しましたがもっと学びたいと大学院に進みました。修了後は横浜市の中学校でスクールカウンセラー、日本女子大学の助手、上田女子短期大学・宝仙学園短期大学の専任講師、こども教育宝仙大学教授を経て、武蔵野大学に着任しました。

研究について

「子どもの虐待」や「子どもの貧困」が新聞やテレビで報道されない日はありません。これらの問題は、多くの場合親(保護者)に要因があります。しかし、親にも様々な状況があり、親の状況に応じた支援を行うことで改善されることがわかってきました。こうした保護者の支援の方法や、虐待を受けた子どもへの支援、保育所などでの支援や早期発見・予防、相談の方法、地域との連携などを研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

なかなか出かけられないので、最近は花の写真を撮っています。大きなカメラは持たず、スマートフォンで撮影しています。通勤や出張の行き来で、街中や道の片隅に咲いている花を撮っています。

担当授業について

社会福祉、子ども家庭福祉、子ども家庭支援論のほか、保育士資格取得のための施設実習を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

「幼児教育に福祉の科目が必要なのか?」と思う人もいらっしゃるでしょう。児童虐待や子どもの貧困など、幼児教育と福祉が連携したり、幼児教育の中で福祉の知識を生かしたり、子育てに悩む保護者の相談を受けたり、幼児教育を行うためには福祉の知識が不可欠になってきました。しかし、福祉というと何か関係ないもの、遠いもののようにも感じられます。幼児教育の実践や日々の生活に結びつけながら「自分のこと」と感じられるように伝えています。

ゼミで学べることについて

人を支えるための学びを行っています。人を支える現場として、保育所や施設を訪問します。「支えること」を先生方はどのように具体化しているのか、見学やインタビューなどを行うことで理解を深めています。訪問後にはディスカッションを行っていますが、自他の考えの共通点や相違点に注目し、他者の考えを取り入れながら考察や理解を深めています。ゼミの中では発表したり、発言することも多くありますが、その発表や発言をお互いに認めることを大切にしています。

メッセージ

武蔵野女子短期大学からの長い歴史の中で卒業生も多く、実習園で卒業生が勤務したり、先輩が実習したりしています。キャンパスの中は緑豊かで、附属園の子どもたちの姿を見ることができます。「プレ実習で遊んだ○○さんが声をかけてくれた」「△△さんが頑張っている」子どもの成長を日々感じることができるのも武蔵野大学のよさです。総合大学としての幅広い学びに加え、安心して学べる環境が整っている武蔵野大学で私たちと一緒に学びましょう。

講師

松田 こずえ

マツダ コズエ

保育学
国際保育
保育原理
国際保育論

プロフィール

松田こずえ(まつだこずえ)と申します。お茶の水女子大学で児童学を学び、「幼稚園の先生になりたい!」という幼い頃からの夢を叶え、幼稚園の先生になりました。私立幼稚園、公立幼稚園に務めた後は、アメリカで2年間、子育てをしました。その後、幼稚園の先生の仕事に復帰したことをきっかけに、「幼児教育をさらに学びたい!」と、お茶の水女子大学の大学院で博士号を取得しました。今は、「保育者になりたい!」という学生と一緒に楽しく過ごしています。

研究について

今の子どもたちが大人になる20~30年後はどんな社会になってほしいかという視点から、保育について考えたいと思っています。 一つには、諸外国の保育政策やカリキュラム、幼児教育における公平性に向けた教育や多文化教育等を中心に、子どもと大人の「幸せ」につながる保育について研究を進めています。 もう一つは、子どもたちを取りまく環境を豊かにする方法について、自然環境、おもちゃ・絵本、保護者支援・子育て支援等の観点から探求していきたいと考えています。

趣味や特技、プライベートについて

好きなこと・・・旅行、旅先での美術館・博物館めぐり、人の話を聞くこと、美味しいものを食べること、素敵なものを見ること。 好きなもの・・・世界各国のおもちゃや絵本、自然豊かな環境、心地良い音楽、映画、水族館、子どもの手。

担当授業について

国際保育論、保育原理、教育の方法と技術、教育実習指導、教育実習、SDGs(発展)などの授業を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

保育について考えることを通して、社会を見る視点が豊かになることを願っています。自分が大学生として授業を受けていた頃を思い出しながら、科目ごとのねらいや特徴に合わせ、できるかぎり楽しく濃く学べるように工夫しています。授業テーマによりますが、絵本の製作、ゲーム、自分の子ども時代の経験からの学び、調べてきたことのグループでの発表による学び合いなどを取り入れています。

ゼミで学べることについて

グローバルな視点で保育や社会について考え、自分たちにできることをローカルに実践していく対話型のゼミを目指しています。文献講読、学外フィールドワーク、親子向けワークショップの企画・実施の体験や、多文化理解についての対話などを通してアクティブに学んでいきます。 いろいろなことに興味を持つこと、考えること、行動すること。「知的好奇心」を持つことで、世界はもっと面白くなります。

メッセージ

本の中で見つけたワンフレーズ、授業で聞いた教員の経験談、実習先でたまたま出会った人、フィールドワークで出かけた街の風景や体験など。学生時代に出会った小さなきっかけが、これからの人生の価値観を方向づける大きな出来事になるかもしれません。武蔵野大学というフィールドに「はじめの一歩」を踏み出してみませんか?多くの出会いと、心が動く経験につながる小さくて大きな一歩になるかもしれません。

准教授

峰 友紗

ミネ トモサ

公衆衛生学
母子保健
子どもの健康と安全
病児保育論

プロフィール

峰友紗(みねともさ)と申します。出身は横浜で、親子3代生粋の「はまっこ」です。祖父母、両親、きょうだい4人と賑やかな家族のなかで育ちました。東京慈恵会医科大学看護学科に進学後、臨床で看護師として働くというイメージが持てずにいた私が、「地域に密着した親子のための仕事がしたい!」と強く思い、公衆衛生・母子保健の世界に飛び込みました。職種、世代を超えて、健康についてさまざまな角度から話し合える環境に魅せられ、大学院に進学しました。看護基礎教育の教員を経て、4年前から幼児教育に携わっています。

研究について

蓄積された母子に関するデータを活用して、子どもの健康につなげていくことができたらと考え、研究活動をしています。これまでは、妊娠中の母親の喫煙と出生後の子どもの肥満リスクに関する研究、低出生体重児の推移、最近は保育施設で実施されている身体計測のデータを活用した研究をしています。

趣味や特技、プライベートについて

武蔵野大学に着任する前は、仙台に4年間住んでいました。その影響もあってか、徒歩圏内で生活を楽しむことが好きになりました。最近は、自宅で料理をしたり、近所にピクニックに行ったり、のんびり過ごしています。

担当授業について

子どもの保健、子どもの健康と安全、保育内容(健康)、病児保育論など、子どもの健康に関する科目を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

親子の健康は、さまざまな環境の影響を受けています。健康を切り口に、親子を取り巻く環境・社会について考え、今後どんな社会になれば、親子が幸せになれるのかを一緒に考えていかれたらと思っています。テーマが難しい内容も多いので、なるべく実践的に、実習後の体験なども振り返りながら理解できるように授業をしています。

ゼミで学べることについて

健康とは、単に病気がないということではなく、豊かな生活の手段のひとつで、みんなで作り上げていくものです。幼児期の子どもたちの健康は、その後の学童期、成人期の健康づくりの基盤になり、身近な保育者の役割がとても大きいと考えています。幼児期の健康について、保育と公衆衛生の視点からアプローチできる方法を一緒に模索していきたいと考えています。他学部と一緒に学ぶプロジェクトも進めております。

メッセージ

大学という場所は、「学びたい!」という気持ちに、とても寛大で、惜しみなくその気持ちに応えてくれる場所です。大学での授業、実習での子どもたちとの出会い、知的好奇心を共有できる仲間との学びなど、皆さんにとって財産になるものを、大学生活でぜひ見つけてください。自然豊かな武蔵野大学で、豊かな経験と出会いを楽しみに、一緒に学べたら嬉しいです。

教授

義永 睦子

ヨシナガ ムツコ

インクルーシブ保育
教育相談
幼児理解と教育相談
特別支援教育

プロフィール

義永睦子(よしながむつこ)です。東京郊外、埼玉で育ちました。専門は、保育臨床・教育相談、障害児保育です。お茶の水女子大学・大学院で児童学、関係学を学び、特別支援学校教員を経て、臨床心理士として保育園、保健センター、家庭児童相談室で、親子グループや相談を担当しています。「保育実践に求められる子育て支援」(ミネルヴァ書房)「人間関係の臨床」(慶應義塾大学出版会)、「子ども理解と教育相談-」(東洋館出版社)等があります。

研究について

「みんな違ってみんないい」が実現するにはどうしたらよいかを、考え続けています。ソーシャルインクルージョン、保育内容や保育方法の工夫、子育て、発達支援の様々場面で、関係の捉え方と関係の変化発展の見通しを持ちながら、親子関係、仲間関係、集団と個の育ち合い、保育における保育者の成長等について考えています。緩やかな集団の中で皆がいきいきと過ごし育ち合う保育を願っています。

趣味や特技、プライベートについて

緑の中で風のそよぐ音、鳥の声を聴きながらのんびり過ごすのが好きです。旅行ならば、イタリアの街の旧市街の迷路のような道を歩いたり、市場に行ったりして、その街に住むように旅を楽しみ、その土地の人の肌感覚を感じたい。

担当授業について

子ども理解と教育相談、特別支援教育/障害児保育、保育インターンシップなどを担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

どの子どもも、大人も、かけがえのない存在です。子どもと大人の通訳をしながらどの子どもたちも大人たちも心地よく過ごせる工夫を柔軟に発想できること。この羅針盤に照らしながら、様々な理論と実践を結びつけて、いつでもどこでも、活用、実践できるようにと願っています。大人の「当たり前」「普通」「常識」は、子どもにとって、はたしてどうなのかと発想することを心がけています。

ゼミで学べることについて

子どもたちも楽しく、保護者も交流やリフレッシュできる親子ワークショップを企画し、保育と子育てについて学びます。親子が一緒にいるときの子供の様子を直に見聞きし、未就園の子どもたちが興味を持っていることに触れながら遊びます。また、子育て中の保護者に、親子のエピソードを伺いながら、子どもとの生活の楽しさ、生きがい、大変なことへの生活の知恵や工夫等、保護者と子どもたちから多くの生の学びがあります。

メッセージ

子ども主体の保育、は、子ども放任の保育ではありません。保育者は、子どもの心と身体に寄り添い、子どもの気もち心持ちを汲み取りつつ、同時に客観的な情報や状況も把握しながら、保育の環境や遊びの内容、配慮を考えつつ進めるという、こうどに専門性を要します。保育の現場では、教科書を教えるのとは異なり、子どもの姿に応じて、子どもの育っていく方向を意識しながらその場の環境を創り出していきます。子どもの姿に、今伸びつつある成長の芽を捉え、子どもの発想に感動しながら育てるプロをめざしましょう。