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教育学科

教育学科 教員紹介

教育学科教員の詳細、研究業績についてはこちらをご覧ください。

教授
学部長
副学長
教育学研究所長

上岡 学

ウエオカ マナブ

特別活動・教育方法
教育原理・特別活動指導法

プロフィール

上岡 学(うえおか まなぶ)です。東京都大田区で生まれ育ちました。東京学芸大学教育学部を卒業し、同大学院修士課程を修了、国立市にある私立桐朋学園小学校に21年間勤務いたしました。武蔵野大学には2008年に着任し現在に至ります。

研究について

特別活動の理論と内容について研究しています。特別活動は教科外教育ともいい、教科以外の教育活動(学級活動、児童会活動、クラブ活動、学校行事)です。日本は世界の中でも特別活動を大切にしている国です。また、世界でどのような特別活動があるのか現地でフィールドワークを行い比較研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味は高校時代より40年以上続けているバドミントンです。地元の愛好家と月に2~3回練習しています。また、天気がいいときは大学まで12㎞自転車で通勤しています。玉川上水沿いを走っているので季節を感じられてリフレッシュできます。

担当授業について

学部では、特別活動、教育原理、教育学発展ゼミ、教育学総合ゼミを担当しています。大学院では、特別活動論研究、初等教育指導法研究を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

教育学に関する基礎と理論をしっかりと考えてもらおうと思っています。教育とは何か、どうあるべきかについて具体的事象をもとに分析し、批判的かつ汎用的に考察できるようになってほしいと考えています。すべての人が教員を目指すわけではないので、教育学が一般社会にも役立つように講義しています。

ゼミで学べることについて

世界や日本の教育の動きを踏まえ、教育はどうあるべきかについて学びます。教科教育や教科外教育のあり方について基礎的・理論的な部分について学修していきます。素材は教育学ですが、広い意味での教育を考えるため教員志望以外の人もゼミに入っています。

メッセージ

教育学は、「人をどう育てるか」というところから始まります。それは「人はどう生きるか」とつながり、哲学とつながります。また、どう教えたらよいか、どう学ぶのかなどは科学とつながります。そのように考えると教育学は総合的学問といえ、人間を考える一つの学問と考えられます。武蔵野大学では教師を目指す人が90%ですが、10%の人は教師以外の道を進みます。人間の営みに興味があり、教育に興味がある人はぜひ教育学を学んでください。

教授
学科長

佐藤 克士

サトウ カツシ

社会科教育学
社会・初等社会科指導法

プロフィール

佐藤 克士(さとう かつし)です。出身は、山形新幹線の終着駅である山形県新庄市です。東京都公立小学校や他大学での教員を経て、武蔵野大学に着任しました。大学で教鞭を執る傍ら、兵庫教育大学連合大学院(博士後期課程)にて、博士(学校教育学)の学位を取得しました。

研究について

研究分野は,社会科教育学(特に地理教育論)です。具体的には、小学校・中学校社会科を中心に授業開発・授業(テキスト)分析を行っています。近年では、地理学や社会学など空間論研究の成果を組み込んだ社会科教育(特に地理学習)や、今日の危機社会における主権者教育(特に防災学習)の授業構成論とその有効性について研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味は読書です。仕事柄,教育書は分野・領域を問わずタイトルを見て気になったものは迷わず購入して読みます。プライベートに関して、我が家には生き物が大好きな娘がいます。自宅では動物や昆虫,水の生物等の図鑑を一緒に読んだり、休日は関東近辺にある水族館や動物園などに家族で出かけたりすることが最近の楽しみです。

担当授業について

学部では「社会」、「初等社会科指導法」、「ICT活用論」などの授業を担当しています。また大学院では「初等教育指導法研究」、「初等教育指導法特別演習」、「修士論文演習」などの授業を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

①社会科を指導する目的・意図を語れるようになること、②理想的な授業を具体的に思い描けるようになることを大切にしています。①に関して、子供に「先生、どうして将来、農家になる予定がないのに、庄内平野の農業について勉強をしなければならないのですか」と問われた時,子供が納得する説明とはどのようなものかを考えさせたり、②に関しては、なぜ、学校教育で地理や歴史等、いわゆる社会に関する教科を設けて子供に社会に関する様々なことを学ばせなければならないのか、またこの問いについて論理的に説明しうる理想的な社会科授業とはどのようなものか等について検討させたりする機会を授業の中に設けています。さらにその具体として、単元レベルで授業を構想し、実践できる教師をめざして指導しています。

ゼミで学べることについて

学部の授業で担当している「社会」や「初等社会科指導法」の内容をさらに深く・広く学びたい(研究してみたい)と考えている人を対象に指導するゼミです。具体的には、各人の問題意識を踏まえ、主に理想として描く社会科授業について、研究テーマを設定し、文献研究を通じて研究を進めていきます。例えば、下記のような研究テーマが卒業論文として提出されています。
○価値判断力の育成をめざす小学校社会科授業開発研究
○科学的探求の論理に基づく小学校社会科授業開発研究
○批判的社会参加学習論に基づく小学校社会科授業開発研究
○経済学の研究成果を組み込んだ小学校社会科授業開発研究
○イングランド歴史教育における評価問題(GCSE)に関する研究

メッセージ

「国家百年の計は教育にあり」という言葉があります。この言葉は、人材育成こそ国家の要であり、また長期的視点で人を育てることの大切さを説いた名言として知られています。未来社会を担う子供たちにとって、理想的な教育(または社会科教育)とはどうあるべきか、武蔵野大学で一緒に考えていきましょう。

准教授

安達 光樹

アダチ ミツギ

体育科教育学
初等体育科指導法

プロフィール

安達 光樹(あだち みつぎ)です。都内の小学校で教員をした後、本学で体育授業のあり方について教えています。

研究について

体育科教育学やスポーツ運動学について研究しています。学校体育においてスポーツはどうあるべきか、人間と運動の関係等についていつも考えています。最近は体育授業におけるICT機器利用についても研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味はアウトドアです。自然の中でゆるーく過ごすのが好きです。

担当授業について

初等体育科指導法・体育A・体育B・体育講義・教育プレ実習・教育実習研究・教育海外研修等を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

毎回、何かしら新しい気づきが生まれるように心がけています。体育は誰もが受けてきた授業ですが、教える立場から見てみると、ただ運動を行わせればいいというものではありません。人はなぜ運動をするのかといった根本的なところからの問いを大切にしています。

ゼミで学べることについて

基本的に文献研究が中心です。スポーツや体育の歴史、運動心理学、体育授業のあり方など、文献を中心にディスカッション形式でゼミを行っています。時には実技研修でスポーツの面白さについて実際の運動を通して学んでいます。

メッセージ

スポーツは文化であり、学校の体育授業は、その面白さをどう享受するのかを学ぶことが大切です。ここで学ぶ皆さんには、運動の面白さや楽しさを子ども達に味わわせられる先生になってほしいです。そんな素敵な先生になれるために、共に学んでいきませんか。

准教授

飯田 和也

イイダ カズヤ

理科教育学
科学基礎・地学概論

プロフィール

飯田 和也(いいだ かずや)です。出身は千葉県です。理学系の大学院で地球科学に関する研究を行い、博士号を取得しました。その後、私立の小学校、中学校、高等学校の理科教員を経験してから、本学に着任しました。

研究について

理科教育学と教育工学に関する研究を行っています。理科を専門としなくとも、準備に時間がかからず、利用しやすい教材の開発を目指しています。最近ではVR(仮想現実)技術に注目しており、以下のような教材・授業実践の開発と評価を行っています。
○3DCG地層教材を利用した、教室で実施可能な地層観察
○AR恐竜骨格教材を利用した恐竜に関する学習
○3DCGハザードマップを利用した防災学習
○3DCG地層教材と地形教材を組み合わせた林間学校や遠足の事前指導
○web天球儀を利用した天文分野の学習

趣味や特技、プライベートについて

趣味はサイクリングです。サイクリングといっても、乗っているのは普通の自転車で、かっこいいロードレーサーではありません。都内を普通の自転車でゆるゆると巡ることが楽しみです。

担当授業について

学部では「地学概論」、「地学特論」、「地学実験」、「自然環境開発演習」などを担当します。大学院では、「理科指導法研究」や、理科指導法特別演習」を担当します。

どういうことを大切にしていますか?

理科に関する知識はもちろんですが、授業を行う際に必要となる知識・技能を伝えることも目指しています。また、地学分野は実験や観察が特に行いにくい分野と言われていますが、その解決方法も紹介しています。

ゼミで学べることについて

小学校、中学校、高等学校の理科に関してさらに深く・広く学びたい(研究したい)と考えている人を対象にした学修を行っています。また、VR技術を利用した教材開発に関しても学修を行っているので、VR技術に興味を持っている人も対象になります。

メッセージ

大学での出会いは、自分の生き方や考え方を形作る上で、非常に重要です。武蔵野大学には、さまざまなものに出会うきっかけがあります。ぜひ大学に見学に来てください。

准教授

伊藤 摂子

イトウ セツコ

早期英語教育
初等外国語指導法

プロフィール

伊藤 摂子と申します。中学高校を海外で過ごし、東北大学工学部卒業後、外資系勤務を経て、小学校教員、中高英語科教員として英語指導に携わりながら、東京大学大学院で英語教育について研究しました。その後、大学教員として教員を目指す学生さんへの指導や、現職教員の皆様のお手伝い・指導を行っています。

研究について

主な研究分野は、英語教育全般です。その中でも早期英語教育、音声指導、第二言語習得についての学習について研究をしています。日本語母語話者の人たちにとっての英語教育という視点から、どのように指導をすると学習者が学びやすくなるのか、どのような点が英語学習の難しい点であり、どのような学び方がより学びやすいものであるのか、学習者の学びをより良いものにするための研究を進めています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味はテニスです。練習は屋外テニスコートで行っており、一年中日焼けをしているため、学生さんたちからは「いつも日焼けをしている!」と言われています。みなさんと一緒にいろいろな活動ができるように、体力維持に努めています。

担当授業について

「初等外国語(英語)指導法」、「初等外国語(英語)」のような小学校英語に関する授業や、”Practical Communication”のような英語指導において英語を使用することに関する授業等を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

母語以外の言語を学ぶ、ということは思っているよりも簡単ではなく、学ぶ側も指導する側もその難しさをしっかりと理解して、指導に生かすことを大切にしています。特に初等外国語の指導は英語学習の第一歩であり、小学生の児童に指導するために様々な工夫や知識、配慮が必要となります。この第一歩目で英語の学習が上手くいかないと中1ギャップと言われる状態に陥ってしまいます。学びの楽しさをしっかりと理解していくような指導を大切にしています。

ゼミで学べることについて

英語教育の学びについての理解と、初等外国語の指導についてを大きなテーマとしています。指導案立案や教材を実際に作製し、模擬授業を通して現場で指導する際にどのような力が必要かの検討を重ね、授業を作ることの理解を深めています。卒業時には教壇に立って自分の考える英語や外国語の授業をイメージして指導できるようになることを目指しています。

メッセージ

英語学習を「苦しい」と思わず、「わかって楽しい!」となるよう、学びを実感できる英語の授業を理想として、未来のある英語の授業を皆さんと一緒に考えていきたいと思います。

特任教授

江原 美明

エハラ ヨシアキ

英語教育・教師教育
英語科教育法

プロフィール

江原 美明(えはら よしあき)と申します。神奈川県生まれです。上智大学で英語学を学び、高校教員、教育センター指導主事、県立外語短期大学准教授、県立国際言語文化アカデミア教授を経て、令和3年4月に武蔵野大学に着任しました。教員を続けながらテンプル大学大学院で研究を続け、教育学博士号を取得しました。平成25年にはNHK教育テレビ講座「リトル・チャロ4 英語で歩くニューヨーク」で講師を勤めました。

研究について

専門は英語教育です。特に、外国語としての英語学習方略、言語教師認知、教員研修を中心に研究しています。これまで10数年間、学習指導要領改訂に係わる仕事に参加させていただききながら、教育政策と現場、理論と実践を結ぶ方策について、現場の先生方の教育実践や、英語学習者の言語学習プロセスの分析等を通し、具体的提案をすることを目指しています。今後は特に、小・中・高が連携した英語教育の推進が課題であると考えています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味はスキーと旅行です。スキーと外国語の習得は、頭ではわかっていても体がイメージ通りに動かない、という点で似ています。スキーをしながら言語習得について考えたりします。ここ数年は難しいですが、海外に出かけ、現地の方々や様々な国からの旅行者と英語で話をすると、対話や体験を通した学びのすばらしさを実感します。

担当授業について

「英語科指導法(2年)」「英語科教育法(3年)」、「教育実習(4年)」など、主に中・高等学校英語教員免許取得のための講座を担当しています。Comprehensive Englishなどの語学講座や、1年生、2年生の教育関連基礎講座も担当させていただいています。

どういうことを大切にしていますか?

頭・体・心を使い、教員と学生が、また学生同士が対話を通して学び合える場を作ることを大切にしています。対話を通して思考を深め Aha! と気付いたり、さまざまなペアやグループで活動したり動き回ったり、お互いに励まし合い感動したり、頭・体・心の3要素が含まれる授業にするにはどうしたらよいかと考えながら毎日教室に向かっています。

ゼミで学べることについて

「学習法研究ゼミ」というゼミを担当しています。私は英語教育が専門ですが、ゼミの内容は学習方略全般をカバーします。教職を目指す学生が学習法についての理解を深めることで、将来児童・生徒を教える際の理論的枠組や研究方法を習得し、プロの教師・社会人として必要な資質・能力を身に付けることを目指しています。文献や論文研究、模擬授業、基礎英語によるコミュニケーション能力増進、教師としての仕事術など、広範な領域を、学際的な見地から追求します。

メッセージ

礼儀正しく真面目な学生たちを見ていると、私自身が気の引き締まる思いをします。学生たちには、よく考え、アイディアを創出し、他の人にやる気とインスピレーションを与えられる人になってほしいと思っています。そのために、微力ながら、研究・教育に努めていく所存です。

特任准教授

大杉 健

オオスギ タケシ

造形教育・鑑賞教育
初等図画工作科指導法

プロフィール

大杉 健(おおすぎ たけし)です。日本大学芸術学部で柳原義達先生、土谷武先生に師事しました。卒業後は現在の特別支援学校に3年勤務しその後、東京都の公立小学校にて図工専科として37年勤務しました。現在の武蔵野大学では6年間の勤務になります。

研究について

少年期の造形教育を専門に研究しています。少年期に培われた創造性や想像力は生涯にわたって活かされます。自分で新しい価値を想像する力らはAI社会になってますます重要になってきています。

趣味や特技、プライベートについて

かつては、山歩きやロッククライミングなどに夢中になっていた時もありましたが、今は引退して金属の立体作品を製作しています。

担当授業について

図画工作A/B、造形3/4、図画工作指導法を担当しています。現在新しく取り組まれてきている映像や写真など領域についても授業の中で取り入れて行っています。

どういうことを大切にしていますか?

まず、一人一人が違うことの素晴らしさ、そして何でも試してみる、挑戦してみることを重要性」を意識しています。「先生、これ、やってもいいですか」ではなく「これ、やってみたいのですが」を大切にしています。

ゼミで学べることについて

3年生では、様々なジャンルや共同制作など、広い範囲の造形活動に取り組むようにしています。4年生からはそれぞれが自分の目指す方向に向かって造形活動や論文作成を行っていきます。また、学外の小学校訪問や美術館などにも出かけています。

メッセージ

今、まさにクリエイティブな力が求められています。それは、新しい世界に向けて必要な力です。 多様な価値な創造を楽しむと同時に新しい可能性をみいだして欲しいと思っています。

教授

長田 和義

オサダ カズヨシ

理科教育学
理科指導法・生物学概論

プロフィール

長田 和義(おさだ かずよし)です。私は、東京学芸大学卒業後、東京都公立中学校の理科教師、環境省への長期派遣、教育委員会指導主事、教育指導課長、校長と、学校教育と教育行政を経験してきました。

研究について

自己有用感・自己肯定感を高めるカリキュラム・マネジメント、理科教育における「個別最適な学び」と「協働的な学び」を研究してきました。理科の授業実践や学習指導要領における理科の変遷について研究を進めています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味は、ドライブ、音楽鑑賞と芸術(美術)鑑賞です。そして、最近は、農園での野菜作り(夏野菜が中心)に取り組んでいます。

担当授業について

「専門の生物や自然環境教育等の専門科目」「理科の指導法や教育実習に関する科目」「教職実践演習等の教職に関する科目」「1年から4年までのゼミ科目」、そして、教職採用試験対策講座を担当予定です。

どういうことを大切にしていますか?

教えられるのではなく、自らが学ぶことを大切にしたいと考えています。他者との協議や自然・実物から学びを深めていきたいと考えています。

ゼミで学べることについて

ゼミは、これからスタートしますが、他者の考えや視点も参考にしながら学びを深めていきたいと考えています。自分自身の中にある好奇心を大切に探究する学修を進めていきたいです。

メッセージ

自分の成長は、他者と比較するものではなく、過去の自分との比較です。学びを深めることで、自分の成長を実感できる、自覚できることを大切にしたいと考えます。一緒に学び合い、これからの教育を考えていきましょう。

准教授

小野 健太郎

オノ ケンタロウ

算数教育・教育心理学
算数・初等算数科指導法

プロフィール

小野 健太郎(おの けんたろう)です。慶應義塾大学理工学部&立教大学文学部を卒業した後、私立小学校と国立大学法人附属小学校で計11年間,小学校の教員として勤めました。教員として勤めるかたわら、東京学芸大学大学院教育学研究科学校心理専攻修士課程を修了しました。専門は、算数・数学教育です。

研究について

「オーセンティック」概念をキーワードに、算数・数学教育の授業実践を対象にした研究を行っています。オーセンティックとは,「ほんものの」「真正な」といった意味を表わす形容詞です。「ほんものの算数・数学の学習」とはいったいどのようなものでしょうか。皆さんもぜひ考えてみてください。

趣味や特技、プライベートについて

趣味は折り紙です。ユニット折り紙と呼ばれる、複数枚の折り紙を組み合わせて多面体を構成する折り紙をつくることが好きです。妻と小学生の娘と息子、のロングコートチワワの計(4人+2頭)家族です。

担当授業について

「算数」「初等算数科指導法」といった科目を担当しています。単に数学の内容を学ぶのではなく、教える/学ぶことを前提とした「教育内容」と「教育方法」の一体化を目指した知の修得が目標です。

どういうことを大切にしていますか?

学生が能動的に学修に関わるための工夫を大切にしています。全てではありませんが、学生自身が課題を見つけ、探究的手法を洗練させて、その探究過程を振り返る中で、よりよい自分のあり方を目指せると良いですね。

ゼミで学べることについて

算数や教育心理学関連の文献講読,及び受講生一人ひとりが設定したテーマに基づく探究活動を中心に行っています。また、近年はコロナ禍の影響で実施できていませんが、希望者と全国の質の高い初等教育やオルタナティブ教育の実践校を参観し、意見交換を行うなどもしていました。

メッセージ

教育関連の仕事(特に教職)の大変さは、ニュースやSNSを通じて徐々に知れ渡るところです。しかし,だからこそ、「今」教育に向き合い、教職を考えることが「熱い!」と私は思っています。立場も関わらず、(算数・数学教育を中心に)今の教育をともに見つめ直しましょう!

准教授

勘米良 祐太

カンメラ ユウタ

国語科教育学
初等国語科教育法

プロフィール

勘米良 祐太(かんめら ゆうた)といいます。東京都荒川区の出身です。実家の近くを都電が走っています。都内の高校、大学を卒業したあと、筑波大学大学院で学び、博士(教育学)の学位を取得しました。浜松の大学に5年、名古屋の大学に2年勤めたあと、2022年から武蔵野大学に勤務しています。

研究について

国語教育学、とくに国語教育史が専門です。テーマは文法教育です。「未然、連用……」などの学校文法が、なぜ今のように指導されるようになったのかを研究しています。学校文法は、書くことなどの他領域につながらず、暗記的に教えられがちであることが批判されています。そうだとするなら、そもそもなぜ今の学校文法が教えられるようになったのかを考えることが、文法教育(ひいては国語教育)を改善することにつながるのではないかと思い、研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

将棋が好きです。といっても指す方はへなちょこで、ネット将棋の1級を何年もさまよっています(見る方が多いいわゆる「観る将」です)。あとは音楽も好きです。コロナ禍になるまでは、ひとりで浜松から千葉までロックフェス(SUMMER SONIC)に行っていました。

担当授業について

「初等国語科指導法」「国語(書写を含む。)」といった、小学校の国語科に関する科目を担当しています。国語の教科書の内容や日本語について理解を深めたり、授業の準備の仕方・授業の進め方について理解を深めたりすることが目標です。

どういうことを大切にしていますか?

学生のみなさん自身が考えること、みなさんの「世界が広がる」ことを目指しています。国語にかぎらず、世の中には今の自分に思いもよらない出来事、考え方が広がっています。知っている世界に閉じこもるのは簡単ですが、それではあまりにもったいないです。国語科の内容を通して、「世界の広さ」や「学び続けることの大切さ」もいっしょに伝えられたらと思っています。

ゼミで学べることについて

国語科に関する内容を中心に、自分で問いを立て、その問いの解決をめざすプロジェクト型の学修を行っています。その成果は最終的に卒業論文としてまとめ、発表します。とはいえ、問いを立てるのはゼミに入ってはじめて、という学生もいます。その場合は個別に相談する時間をとり、みなさんの関心からプロジェクトを考え始めることを重視しています。

メッセージ

学んでいる最中はなかなかその意義が感じられないものです。しかし学んだことは、かならずみなさんの人生を豊かにします。ゆっくりでも構いませんので、一緒に学び続けていきましょう。

特任教授

田村 正弘

タムラ マサヒロ

理科教育・学校経営
理科・初等理科指導法

プロフィール

田村 正弘(たむら まさひろ)です。生まれも育ちも東京の下町です。埼玉県で中学校教員をした後、東京都の公立小学校の教員をしました。その後、教育委員会指導主事や副校長、校長を歴任しました。

研究について

研究分野は理科教育学です。特に初等理科教育指導法について研究しています。教育管理職の経験が長かったので、学校経営や人材育成マネジメントの他、幼稚園等の就学前教育施設からの接続期カリキュラムの研究も行っています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味は旅行です。国内外を問わず最南端、最北端等の極端な場所を訪れることが好きです。まん中も好きで赤道付近にあるガラパゴス諸島には3回も行きました。特技は昔遊びで、こまやけん玉、あやとりなどが得意です。プライベートでは「杏」という名前のミニチュアシュナウザーを飼っているので、愛犬との散歩で心を癒しています。

担当授業について

各ゼミ関係のほか、「理科」、「初等理科指導法」、「科学基礎1,2」、「SDGs発展」、「教育実践演習」、「教育実習指導」などを担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

学修者自身が受け身にならず、自ら問題意識をもち、課題設定し、解決のために探究していく授業を心がけます。これは、学校現場においても同様で、児童・生徒自らが問題解決する授業が大切だからです。

ゼミで学べることについて

理科は自然を対象にする教科ですので、教科書に書かれていることがいつも正しいとは限りません。観察や実験を通して得られたデータこそが真実です。もし、その結果が社会通念上の正解とは異なっていたとしても、まずは結果を尊重します。それでも納得できなければ、原因を探り、仮説や方法を見直し、リトライするような学修を行っていきます。

メッセージ

私の経験では、大学生時代が一番楽しく好きなことができました。また、教員(管理職を含む)は、一番働きがいのある充実感を味わえる仕事だと思っています。今しかできない学生生活を送った上で、働く喜びが得られる社会人を目指してください。

准教授

中川 洋子

ナカガワ ヨウコ

英語教育・言語政策
英語学

プロフィール

中川 洋子(なかがわ ようこ)と申します。茨城県の水戸生まれです。私立高校、国立工業高等専門学校、大学で教鞭を執り、2021年に武蔵野大学に着任しました。専門は英語教育と言語政策で、筑波大学大学院で博士号(言語学)を取得しました。

研究について

日本人の英語観と英語教育との関係について、教科書やマスメディアなどを題材に、研究を続けています。最近は、国内の英語教育における複言語主義教育の可能性について、日本語教育やイギリスのナショナル・カリキュラムの観点から研究を進めており、そこから得られた知見を英語学習者の積極的な学びに活かしていきたいと考えています。

趣味や特技、プライベートについて

最近はなかなかできませんが、旅行やドライブ、サイクリングが好きです。

担当授業について

英語学やComprehensive English、児童英語、ゼミ等を担当しています。

どういうことを大切にしていますか?

英語という言語や異文化理解について、授業を通して多角的な視点を身につけることを目指しています。また、英語のインプットとアウトプットがバランス良くできるような授業を心がけています。

ゼミで学べることについて

英語教育学の文献講読とディスカッション、模擬授業を通じて、英語とは何か、コミュニケーション能力とは何か、学習指導要領、母語獲得と第二言語習得、日本における英語教育の歴史など、英語を教える教育者として知るべき理論と実践の学修を目指しています。

メッセージ

「人生に無駄なし」と言われますが、大学時代の学び、体験、読書等は、皆さんの知識や知恵の源となり、自信につながります。物事に対する自分の問い(「知りたい」「なぜ」)を大事にして、それを追求していきましょう。

講師

中村 駿

ナカムラ シュン

教育工学
ICT 活用論

プロフィール

中村 駿(なかむら しゅん)です。出身は岐阜県で、子どもの頃は近所の川で虫や魚を捕まえて遊んでいました。早稲田大学人間科学研究科で博士号(人間科学)を取得し、2021年度から武蔵野大学で教員をしています。著書には『これからの教師研究』(東京図書)、『教師の学習と成長』(ミネルヴァ書房)、『教育を読み解くデータサイエンス』(ミネルヴァ書房)があります。

研究について

専門は教育工学(授業研究・教師教育)で、教師を対象とした研究をしています。具体的には、授業時の教師の思考プロセス、授業を通した教師の学びに関心があります。また、共同研究では、仮想現実(Virtual Reality)を活用した教育の可能性、教師のICT活用について研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

趣味はバスケットボールです。最近はなかなかできる状況ではありませんが、近所の公園に行き、バスケットボールを通じて小中学生から社会人までいろんな人と繋がることも1つの楽しみです。

担当授業について

教育の方法と技術、ICT活用論などを担当しています。授業実践を支える理論を学ぶとともに、効果的なICT活用の方法について模擬授業等を通して考えます。

どういうことを大切にしていますか?

教育の方法は、良くも悪くも自身の被教育経験に大きな影響を受けるので、授業では教育方法を多面的に捉えられるように、さまざまな教育の考え方、授業法を紹介しています。また、私自身、教師の学びをテーマに研究しているので、1人の大学教員として、学生の声に耳を傾け、自身の授業を改善できるよう試行錯誤しています。

ゼミで学べることについて

「教育実践学ゼミ」と称して、アクションリサーチ(自身の教育実践を対象とし、探究する研究)、教師研究、教材開発の3本柱で研究活動をしています。ゼミでは、さまざまな領域の論文や書籍を読み、学校ボランティアや教育実習等の経験と結びつけながら、よりよい教育実践のあり方について考察します。また、VR等の先端機器も体験しながら、新たな教育の可能性も考えます。

メッセージ

人間の幸福を実現するために、学校教育は社会の変化に応じて絶えず問い直されます。そのため、教師はさまざまなことに関心を持ち、学び続けることが大切です。武蔵野大学は、教員志望が多く、同じ夢に向かって学び合う文化があります。ぜひ大学に見学に来てください。

教授

初谷 和行

ハツガイ カズユキ

国語科教育学
近代文学・国語科教育法

プロフィール

初谷 和行(はつがい かずゆき)と申します。栃木県の県南の足利市というところに生まれました。筑波大学の大学院で国語教育について学び、大学院修了後、特別支援学校に3年間、高等学校教員に10年間、保育・幼児教育系の短期大学に3年間勤めました。武蔵野大学には2016年に赴任しました。

研究について

国語教育学が専門です。その中でも、文学理論に基づく文学教育論や国語科授業における言語活動の在り方について研究しています。プロフィールで紹介しましたように、高等学校の学校現場を経ていますので、中学校・高等学校を中心とした国語科の授業実践について分析したり提案したりすることを行っています。高等学校の教科書編集などにも携わっています。

趣味や特技、プライベートについて

ドライブをしたり、旅行に行ったり、サッカーを観戦することが趣味です。Jリーグの浦和レッズのサポーターを20年以上続けており、シーズンチケットを持っています。浦和レッズや他のチームをサポートする学生や教職員と、時折、サッカーの話で盛り上がっています。

担当授業について

中学校・高等学校の国語科免許を取得するための科目を中心に担当しています。「近代文学」、「現代文学」、「国語科指導法」、「国語科教育法」、「教育実習(中高国語)」などの科目です。

どういうことを大切にしていますか?

授業の場は学生が主役ということを常に念頭に置いています。学生同士で議論したり、学生自身が思考し表現したりすることを重視しています。授業で私自身は、学生同士の議論を整理したり、考えるための「タネ」を提示したり、最小限の「裏方」をする役割を担うよう心がけています。そして、授業後の学生へのフィードバックを丁寧に行うことも心がけています。

ゼミで学べることについて

中学校・高等学校を中心とした国語科授業をいかに充実させるかということを考えたり、自分の授業を自分で客観的に分析したりすることについて学ぶことができます。3年生では、高等学校の学校現場で研究授業を行い、その授業を分析するという、プロジェクト型の学修をしています。4年生では国語教育を中心とした研究テーマを設定した卒業研究を行っています。

メッセージ

教育学科の学生は、物事を真剣に考え、真摯な姿勢で学ぶ人ばかりです。そして、お互いに尊重し、協力し合いながら様々なことに取り組んでくれます。このような環境でこそ、私の専門でもある国語の力が育つのだと思います。皆さん、是非一緒に学び合いましょう。

教授

廣瀨 裕之

ヒロセ ヒロユキ

書写書道教育・書道史
書道史・書道科指導法

プロフィール

廣瀬 裕之です。中学校・高等学校の教員を経て現在は、書写書道教育の研究者であり、書家(毎日書道展審査会員)です。かつてフランス・パリと東京新宿で個展を開催しました。また西東京市の文化財保護審議会等の委員をしております。

研究について

書写書道教育では「漢字仮名交じりの書の指導法の研究」や、「書くことの科学的分析」を、書道史の分野では奈良の「薬師寺国宝仏足石銘文の書美の研究」を、書道の実技分野では、「現代の言葉の現代風な書表現とは」を探究し制作に励んでいます。武蔵野の石碑についても研究しています。

趣味や特技、プライベートについて

旅行と歴史探究。サイクリング。大きな筆で大きな文字を書くことです。「西東京市の公共施設等総合管理計画改定等に向けたヒアリング」の依頼があり、文化芸術関係施設の未来の在り方について、市長室隣の会議室で10・20年後だけではなく、100年後を見据えて策定していただけるように熱く語ってきました。古きことも新しきことも楽しいことが大好きです。

担当授業について

書道・書道史・書論鑑賞・書道科指導法・児童教育演習・総合演習・大学院の書道などです。

どういうことを大切にしていますか?

本物に直接触れること。そしてじっくりと鑑ることです。世界の芸術が集まるパリで個展をするにあたり画廊主から言われた言葉が「日本での肩書きはいっさい捨ててください。あなたの作品が本物ならパリの人にも解ります。」と。この「本物」ということばに衝撃を受けました。日本での常識はパリでは当てはまらない。日本に通じ、かつ世界に通じる書文化を伝えていきたいと思います。

ゼミで学べることについて

3年ゼミでは、「漢字仮名交じりの書」の創作研究を主とし、4年の卒論ゼミでは、自分の好きな古典臨書または創作の大作を制作することとしています。古典の書をじっくりとみつめ、新しいものを創造する鍛錬を行なっています。また日本の伝統文化である書を後世に伝えていく役割も担っています。

メッセージ

とにかく本を読んでください。そして本物を見に、自分の足で出かけてほしいと思います。博物館も美術館も東京にはたくさんあります。良いといわれているものを、だだじっと見るだけで鑑賞眼が自然に高まります。芸術は、五感で味わい感じるものです。

准教授

渡辺 英雄

ワタナベ ヒデオ

英語教授法
英語科指導法

プロフィール

渡辺 英雄(わたなべ ひでお)です。大学在学時に英語教育を学び卒業後に東京都立高等学校英語科の教員になりました。
その後、オーストラリアにあるシドニー大学大学院で修士号(英語教授法)、博士号(教育)を取得しました。
大学院修了後は武蔵野大学に赴任するまでオーストラリアの大学・大学院で英語指導法や言語学を講師として教えていました。

研究について

主に英文の構造や文法について研究しています。
具体的には大学入試ではどんな種類の英語を書くことが求められているのか、英字新聞では国際的な問題を報道する際どんな文法が使われているのかなどを研究しています。
このような研究から英語教育への応用を考えています。

趣味や特技、プライベートについて

小学生から今もサッカーを続けています。
言葉、文化、世代を越えて色々な人と繋がることができるサッカーが好きです。Jリーグや海外のリーグの試合を見ることも好きです。

担当授業について

英語、英語の教え方、異文化理解に関する授業を担当しています。
「英語が使える」とは、「いい英語の授業」とは、「他の文化を理解するために必要な視点」とは等を学生と一緒に考えながら教えています。

どういうことを大切にしていますか?

「学生の発想」と「学問の中で発達した知識」のバランスを大切にしています。
学生が自ら考えアイデアを出し、形にすることはとても大切です。
ただその土台として先人たちが考えこと、発見したことを踏まえることを大事にしています。

ゼミで学べることについて

3年次に英語の言語活動、模擬授業、言語評価の発表を行います。言語学習と指導についての理論を学びそれを実際に行う活動です。
4年次では学生それぞれが言語や言語教育に関する卒業研究を行います。

メッセージ

私は高等教育と呼ばれる大学や大学院での出会い、学び、経験が自分の生き方、考え方にとても大きな影響を与えました。
入学を考えている皆さんにとって武蔵野大学は様々な出会い、学び、経験をする場となると思います。