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超微量分析研究部門

生命分析化学研究室

PROJECTS

概要

 環境要因が脳神経系の機能に及ぼす影響に興味を持って研究してきました。特に、老年性認知症の発症メカニズム解明と予防物質探索、微量金属の神経毒性、アロマセラピー精油の培養神経細胞に対する効果などについて、主に培養神経細胞を用いるin vitro実験を中心に研究しています。

1. コンフォメーション病の発症メカニズム

 アルツハイマー病、プリオン病などの神経難病では、疾患関連蛋白質(βアミロイド蛋白、プリオン蛋白等)のコンフォメーション変化と異常蓄積、毒性発現が発症に重要な役割をすると考えられています。我々は、疾患関連蛋白が細胞膜に侵入してチャネル(pore)を形成して細胞死を引き起こすことを見いだし、予防物質の探索を行っています。

2. 神経無機化学

アルミニウム、亜鉛、銅、鉄などの微量金属は、ある場合は神経系の機能発現に不可欠であり、ある場合は障害を引き起こしますが、その詳細は未だに解明されていません。例えば、アルミニウムとアルツハイマー病発症との関連、亜鉛と脳血管性認知症発症との関連について研究しています。後者の研究の過程で、カルノシンが亜鉛による神経細胞死を抑制することから、脳血管性認知症予防に有効なのではないかということを見いだして、特許を出願しています(特開2007-314467)。

3. アロマセラピー精油の神経系に対する効果

 精油の効能を客観的かつ定量的に探るために、視床下部培養神経細胞を用いて研究しています。精油の中に抗酸化活性、性ホルモン阻害作用等があることを見いだしています。

SELECTED PUBLICATIONS

  1. Koyama H, Konoha K, Sadakane Y, Ohkawara S, and Kawahara M: Zinc neurotoxicity and the pathogenesis of vascular-type dementia: Involvement of calcium dyshomeostasis and carnosine, J.Clin Toxicol.(2012、in press).
  2. Kawahara M., Koyama H., Nagata T., Sadakane Y.: Zinc, copper, and carnosine attenuate neurotoxicity of prion fragment PrP106-126, Metallomics, 3, 726-734(2011). 
  3. Kawahara M*., Ohtsuka I., Yokoyama S., Kato-Negishi M. and Sadakane Y.: Membrane incorporation, channel formation, and disruption of calcium homeostasis by Alzheimer's ß-amyloid protein, Int. J. Alzheimer Dis., 304583(2011). 
  4. Kawahara M*. and Kato-Negishi M.: Link between aluminum and the pathogenesis of Alzheimer's disease: the integration of the aluminum and amyloid cascade hypotheses, Int. J. Alzheimer Dis., 276393(2011). 
  5. Kawahara M*: Role of calcium dyshomeostasis via amyloid channels in the pathogenesis of Alzheimer's disease. Current Pharmaceutical Design, 16: 2779-2789(2010). 
  6. Kawahara M, Konoha K, Nagata T, Sadakane Y: Protective substances against zinc-induced neuronal death after ischemia: carnosine as a target for drug of vascular type of dementia. In Frontiers in CNS Drug Discovery, pp 21-30 (Atta-ur-Rahman/M. Iqbal Choudhary (Eds.)) Bentham Science Publishers(2010).
  7. 川原 正博、小山 裕也、大河原 晋:神経疾患と微量金属、金属 82, 19-27(2012).
  8. 川原 正博:亜鉛と認知症:脳の中のヤヌス、ファルマシア 48, 216-220(2012).
  9. 大城 なつき,小山 裕也, 中村 亜紀子, 大河原 晋, 川原 正博: アロマセラピー精油の不死化視床下部神経細胞に対する作用、Trace Nutrients Research 28 : 49-53(2011)

STAFF

川原 正博 Masahiro Kawahara 教授 Professor
田中 健一郎 Ken-ichiro Tanaka講師 Lecturer
根岸 みどり Midori Negishi助教 Assistant Professor

ACADEMIC ACTIVITIES

日本薬学会、日本分析化学会、日本微量元素学会、微量栄養素学会、日本味と匂い学会、Society for Neuroscience、Biophysical Society
お問い合わせ
武蔵野大学薬学研究所
〒202-8585 東京都西東京市新町1丁目1番20号  
TEL:042-468-3350(武蔵野学部事務室 / 受付時間:月~金 8:45~17:00)
e-mail:pharmacy@musashino-u.ac.jp
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