2つの特長
社会と環境をデザインし実現する力を身に付ける2つのコース
本学科では文理融合型カリキュラムを採用し、サステナビリティを推進する能力を身に付けられるよう2つのコース(履修モデル)を用意しています。自分の興味関心、希望する進路に応じてコース(履修モデル)を参考に自分で授業を組み立てることができます。「ソーシャルデザインコース」では、多様な人との協働によりサステナビリティを推進する仕組みや事業をデザインし実行する力を身に付けることができます。「環境エンジニアリングコース」では、環境調査や分析、設計など工学的な方法により環境問題の解決策を検討し、提案する力を身に付けることができます。
実社会をフィールドにした活きた学び「サステナビリティプロジェクト」
本学科では実社会の「本物」の課題に向き合うプロジェクトをカリキュラムの中心に置いています。1年次から3 年次にかけて行う必修科目「サステナビリティプロジェクト」では、現実社会の課題を見つけ、その解決に挑戦します。企業や地域社会と連携し現実社会の課題を解決する実践型プロジェクトや、課題解決の前の先進的な研究を行う探究型プロジェクトがあります。「サステナビリティプロジェクト」には1週間に400分の時間があてられており、まさに本学科の学びの中心となります。座学など他の専門科目は、プロジェクトと有機的につながっており、プロジェクトに必要な知識や考え方、スキルを専門科目で学ぶ形となります。
先輩たちの就職・進学先
進学
京都大学大学院/北海道大学大学院/筑波大学大学院/横浜国立大学大学院/早稲田大学大学院/武蔵野大学大学院 他
就職
日立製作所/清水建設/住友林業/ネクストエナジー・アンド・リソース/ UPDATER / NEC/積水ハウス/環境管理センター/東京電力ホールディングス/ JTB /全国農業協同組合連合会(JA 全農)/オイシックス・ラ・大地/セガ/日本コムシス/住友生命保険/大和リース/ユアサ商事/千葉県庁(技術職)/川崎市(行政職)
※ 環境システム学科(サステナビリティ学科の前身)の実績
教員メッセージ
「人の転換と社会の転換」を共に創る 「サステナビリティ」を学び、実践する
白井 信雄 教授
大阪大学大学院工学研究科 環境工学専攻前期課程修了 [博士(工学)]技術士(環境部門)、専門社会調査士 研究領域:持続可能な地域づくり、環境政策、サステナビリティ学
SDGs未来都市やゼロカーボンシティ、スマートシティ、地域循環共生圏、という言葉を聞くことがあるでしょうか。これらの「持続可能な地域づくり」は、気候変動や廃棄物、生物多様性、有害化学物質等といった環境問題の根本解決とともに、環境と経済・社会に関する様々な問題の同時解決を進め、「誰もが幸せな地域」の実現を目指します。「サステナビリティ学」は、持続可能な発展に向けた地域や企業等の取組みを進めるために必要となる、哲学・思想、専門的な理論、調査・分析の手法、計画・実践・見直しの方法等をまとめたもの。地域や企業等の現場をキャンパスとした社会実験や、多くの人との出会いや対話を通じて、共に学んでいきしょう。
教員メッセージ
誰もが持っている創造性を発揮して、 社会をデザインする
鈴木 菜央 准教授
東京造形大学 デザイン学部 デザイン学科[学士(造形)] NPOグリーンズ代表 greenz.jp編集長 研究領域:サステナビリティ学、デザイン学
私の専門分野は、ソーシャルデザイン(人と人がいかしあう社会の仕組みのデザイン)、コミュニティデザイン(持続可能な社会に向けた地域共同体のデザイン)、そしてパーマカルチャーデザイン(人と自然がいかしあう暮らしと社会のデザイン)です。本学科で私がみなさんと共に学び、成長したいのは、特に次の3つです。①自分自身と出会い直し、自分の心からやりたいことをみつけ、それに向かって歩み続ける力(価値観)。②未来の暮らしや社会が「こうだったら最高」というビジョンを観る力をつける(ビジョン力)。③人を生かし、活かしあえる豊かな関係性がある場をつくりだし、未来を共に創造する力(共創力)。私は、一人ひとりの中の創造性を発揮すれば、かならず持続可能な社会はつくれるし、そんな生き方は最高にかっこいいのではないかと思っています。僕らと一緒に最高の学びを実践していきましょう!
教員メッセージ
グローバルにサステナビリティを考える
伊尾木 慶子 講師
京都大学大学院農学研究科 博士課程修了[ 博士(農学)] 研究領域:景観生態学、森林計画学
ふだんコンクリートに囲まれた都会で生活している私たちには少し想像しにくいですが、世界各地では土地の改変や過度な森林伐採などによる生態系の減少・劣化が急速に進んでいます。人間活動や自然災害、気候変動が与える生態系への影響や生物多様性の現状を把握するため、近年さまざまな技術が開発され、利用されるようになってきました。本学科ではそうした技術を使って、自然環境の保全に必要なスキルを身につけるための授業を展開していきます。また、現地で暮らす人々がどのように環境と関わり、恩恵を得ているかを理解することもとても重要です。持続可能な社会の実現に向けて、身近な場所から遠い海外まで様々な地域の現状や事例を通じて一緒に考えていきましょう。