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グローバル学部

日本語コミュニケーション学科 学科ポリシー

学科ポリシー

ディプロマ・ポリシー

日本語コミュニケーション学科では、所定の卒業要件を満たし、以下の能力を修得した者に学士 (日本語コミュニケーション)の学位を授与します。

1 知識・専門性 【学びの基礎力を基盤とした専門能力】

  1. 学科専門に関する基礎的知識を体系的に理解できる。 【教養・基礎力】
  2. 学部共通のトライリンガル人材育成の目標のもと、英語、中国語(日本語を母語とする学生)、日本語(日本語以外の言語を母語とする学生)を用いて相応のコミュニケーションを取ることができる。 【教養・基礎力】
  3. 以下のいずれかに軸足を置いて専門性を身につける。
  • 「日本語教師【養成】に求められる専門的な知識・技能・態度」(文化審議国語分科会)を有し、日本語教育人材として多文化共生社会の実現に寄与できる。【日本語教育の専門性】
  • 観光学の専門知識を有し、主に「観光産業の中核人材(ミドルマネジメント層)」(観光庁)として、観光産業や観光地の課題解決と発展に寄与できる。【観光の専門性】
  • 多様な文化・言語・社会的背景を持つ人々と円滑にコミュニケーションを行うための知識・スキルを有し、組織における中核人材としてダイバーシティ推進等に寄与できる。【多文化理解の専門性】

2 関心・態度・人格 【他者と自己を理解し、自発的に踏み出す力】

  1. 自らを他者や社会との関わりのなかで捉え、多様な価値観を認めることができる。 【自己認識力・他者理解力】
  2. 国内外の社会で生じている課題に対して関心を持ち、主体的に行動することができる。 【主体性・実行力・ストレスコントロール力】
  3. グローカルな視点で幅広く物事を見て自身が何をすべきかを考え、行動を通して様々な発信ができる。 【人格形成・使命感】

3 思考力・判断力 【課題を多角的に捉え、創造的に考える力】

  1. 自ら積極的に情報収集を行い、問題に対して論理的に思考し、多角的な判断ができる。 【情報分析力・論理的思考力・判断力】
  2. 自らテーマを発見し、仮説を立てながら、調査、分析し、課題を解決できる。 【課題発見力・課題解決力】
  3. 多様な価値観を持った人々や制約された条件に対応し、柔軟に思考できる。 【創造的思考力】

4 交感力・発信力 【多様な人々のなかで、自らの考えを表現・発信する力】

  1. 母語および第二言語を用い、的確に読み、書き、聞き、他者に伝え、多様な価値観を持った人々と合意形成を図ることができる。【言語運用能力・コミュニケーション力】
  2. 自らの考えを明確かつ論理的に組み立て、文書や、図解等を用いて論文や報告書にまとめて発表することができる。 【表現力】
  3. チーム内でそれぞれの立場や役割を考え、互いを尊重しながら意見交換をして協働することができる。【傾聴力・リーダーシップ・チームワーク】

カリキュラム・ポリシー

日本語コミュニケーション学科では、卒業認定・学位授与の方針 (ディプロマ・ポリシー)を実現するために、以下の方針に基づいて教育課程を編成・実施します。

1 知識・専門性 【学びの基礎力を基盤とした専門能力】

  • 「概論」では、日本語教育学や観光学の基本的な知識の習得を目指します。
  • 語学科目において、英語、中国語(日本語を母語とする学生)、日本語(日本語以外の言語を母語とする学生)の総合的なコミュニケーション能力を育みます。
  • 「登録日本語教員」養成プログラムの科目では、「登録日本語教員実践研修・養成課程コアカリキュラム」に基づいた授業科目において、「日本語教育人材の養成・研修の在り方について(報告)改定版」(平成31年 文化審議会国語分科会)の、「専門家としての日本語教師に求められる資質・能力」および「日本語教師【養成】に求められる専門的な知識・技能・態度」を涵養します。
  • 「観光科目群」の授業科目では、観光産業等における現状や課題への認識を促進し、その解決に向けて主体的に考える力を養います。
  • 「コミュニケーション・カルチャー科目群」の授業科目では、文化・言語的に多様な背景を持つ学生が共修する本学科の環境を十分に生かし、コミュニケーションを学問的に学んで多文化共生社会における課題を主体的に考察する一方で、日本のサブカルチャーなど海外に発信力を持つ文化的事象の現状等を体系的に学ぶ活動を通して、常に多角的な視点で物事を捉える力・解決策を探る力を養います。

2 関心・態度・人格 【他者と自己を理解し、自発的に踏み出す力】

  • 多様な背景を持つ学生の共修環境の中で、互いが意見を交換したり、議論したり、共働したりすることで、自らを客観的に捉え、他者を尊重する寛容性を養います。
  • アクティブ・ラーニングを通じて、自らの主体的な学びを探究する姿勢を育みます。
  • 「グローバルプロジェクト」等のプロジェクト型学習を通し、チーム内での相互理解や自発性、またストレスコントロール力を育成します。
  • 地方自治体やNPO、企業など外部の組織・団体との連携や社会環境の中で課題に気づき、様々な価値観を持った人々と協働しながら、社会性や自ら踏み出す力を涵養します。

3 思考力・判断力 【課題を多角的に捉え、創造的に考える力】

  • 1年次の「基礎ゼミ」ではアカデミックスキル、2年次の「プレゼミ」ではクリティカルシンキングの習得を目指す。それを基に、3、4年次の「ゼミ」では、社会課題を多角的に捉え、判断する力を養います。
  • 4年次の「卒業論文」では、学修の集大成として卒業論文を課し、研究倫理に基づく適切な調査および収集データの分析を行うことで、学生個人の思考力を深め、適切な判断力を培います。
  • 各授業でのタスク・ワークや、「グローバルプロジェクト」等での共働を通じて、他者の考えを受容し、多角的な視野から判断する力を身につけます。

4 交感力・発信力 【多様な人々のなかで、自らの考えを表現・発信する力】

  • 語学科目でそれぞれの語学力を高め、他のアクティブ・ラーニングやプロジェクト等を行う科目においても、日本語を母語とする学生は英語、中国語、日本語以外の言語を母語とする学生は英語、日本語を用いて、的確に読み、書き、聞き、他者に伝え、多様な価値観を持った人々と合意形成を図ることができるようなコミュニケーション・スキルを身につけます。
  • 「基礎ゼミ」、「プレゼミ」「ゼミ」などにおいて、自らの考えを明確かつ論理的に組み立て、文書や、図解等を用いて論文や報告書にまとめて発表することができる表現のスキルを身につけます。また、ICTに対応した知識やスキルも身につけます。

アドミッション・ポリシー

本学科では、グローバル化・多文化共生化が加速する世界各地および日本国内において、異文化コミュニケーション力を備えた、日本語教育学や観光学の専門性を有するトライリンガル(日本語を母語とする学生は日本語+英語+中国語、日本語以外の言語を母語とする学生は母語+日本語+英語)でチャレンジングなブリッジ人材(文化の架け橋となる人財)を育てます。また、大学4年間の日々を日本語を母語とする学生と日本語以外の言語を母語とする学生がほぼ同数の多文化・多言語共修環境で学ぶことで、自他を積極的に受け入れて認め合う姿勢を涵養します。
グローカルな視点(グローバルな視点とローカルな視点)を持って社会に貢献できる人財の育成を目指していることから、母語や自文化、地域社会に関心を持ち、その魅力発信や課題解決のための知識・技術の習得に対する強い意志を歓迎します。 よって以下のような者の入学を求めます。

志向性:将来の進路

  1. 「登録日本語教員」を目指し、日本語と日本文化を国内外に広めていこうとする者
  2. 日本の観光資源を海外へ発信したり、観光を通じて広くグローバルに活躍したい意欲のある者
  3. 観光による地域振興・社会的課題の解決に取り組む意欲のある者
  4. 日本について関心があり、伝統文化・サブカルチャーなどを含む日本についての理解を深めてそれを国内外に発信する意欲のある者
  5. 言語・文化的多様性に配慮したコミュニケーション力を獲得し、それを駆使して仕事をしていく志向のある者

期待する能力:知識・専門性

大学入学までに学んだ教科・科目:
 日本語を母語とする学生:国語総合・現代文・英語、地理歴史(日本史・世界史)、芸術(書道、美術、音楽など)
 日本語以外の言語を母語とする学生:日本語・英語、地理歴史など
大学入学までに取得するのが望ましい資格等:
 日本語を母語とする学生:実用英語技能検定(2級以上)など
 日本語以外の言語を母語とする学生:日本留学試験260点以上、日本語能力試験N1合格など

期待する能力:関心・態度・人格

  • 世界を取り巻くさまざまな事象に強い関心を有する者
  • 外国語および母語のコミュニケーション能力と異文化に対する関心を有する者
  • グローバル社会で積極的に活躍する意欲を有する者
  • 日本や母国の地域活性化に関心を有する者

期待する能力:思考力・判断力

  • 自ら世界や地域に目を向け、問題に対して多角的な思考、判断を行うことができる者

期待する能力:交感力・発信力

  • 日本語および他言語を用い、的確に読み、書き、聞き、他者に伝えることができる者
  • 他者の話を傾聴し、他者と協働し、目標実現のためにチームワークがとれる者
  • ICTを利用してコミュニケーションや教育の分野に応用できる者