実践福祉学専攻[修士課程]
研究科概要
現代的ニーズに応える社会福祉士のスペシャリストの育成
近年、社会福祉を巡る制度環境はドラスティックに変化しており、これまで社会福祉の中心的課題と考えられてきた貧困の問題や高齢者・障害者等の生活課題に加え、社会的な孤立や国籍・民族が異なる人々、難民、滞日外国人、虐待、子どもの貧困、依存症など、多様かつ複雑な問題が生起しています。現在、社会福祉専門職に求められていることは、今日的状況下における福祉課題や制度枠組みの変化の中で、ソーシャルワークの価値や倫理に基づいて、専門職としての知識・技術を踏まえた問題解決に向けた理論・モデル及びアプローチの開発を行うと共に、新たな福祉社会のデザインとソーシャルアクションによる社会システムの変革を行うことのできる力量を涵養することであるといえます。
本専攻では、高度な専門知識の修得と実践知の理論化により、「人」と「社会」に対する深い洞察に基づく専門的倫理性を持ち、社会福祉の現場で必要とされる最新の各種援助技能等を習得し、指導・管理能力に秀でた社会福祉専門職業人を養成することを目的とします。社会構造の劇的な変化や不安定化に伴い複雑化する福祉問題に対して、その多様化・複雑化する問題を理論的に分析する力、実践現場と当事者支援に立脚した解決方法を導き出す各種援助技能の理論的知識の習得とその内面化、更に次世代の社会福祉組織における管理・指導についても最新の理論を習得しその実践を図ることができる力を涵養し、当該分野における現代的ニーズに応える、研究力を兼ね備えた専門性の高いソーシャルワーカーを育成します。
研究科DATA
取得できる学位
修士(社会福祉学)
入学定員
7名
修業年限とキャンパス
1年:武蔵野キャンパス
2年:武蔵野キャンパス
修了後の進路
- 各種施設・機関等の管理職、福祉関係施設・機関、病院において指導的な立場となる福祉職、都道府県・市町村の福祉職といった行政機関等のソーシャルワーカー
- 社会福祉施設・機関や地域包括支援センター・社会福祉協議会等のソーシャルワーカー
- 社会福祉調査研究機関の研究員、国や都道府県が設置した社会福祉推進団体等の職員等
- 社会的な課題解決に必要な組織や団体の社会的起業を担うソーシャルワーカー など
TOPICS
社会人1年制短期コース
本専攻では、リカレント教育を重視した社会人1年制短期コースも設置します。1年間の短期集中で実務経験者はより高度な相談援助技能等を修得することで、「修士(社会福祉学)」の学位が授与されます。
教育訓練給付制度
2024年度現在、厚生労働大臣指定の教育訓練給付制度を利用することができます。次年度以降の扱いについては、入学後にご案内します。
昼夜開講制
社会人の勤務形態を考慮し、働きながらでも無理なく研究を継続できるよう昼夜開講制を導入しています。
長期履修制度
本専攻では、長期履修制度を利用して、履修年限を4年に延長することができます。
詳細はこちらをご確認ください。
カリキュラム
カリキュラムおよび開講科目は下記の「履修要覧」よりご確認ください。
教員紹介
2025年度担当予定教員一覧(担当科目等は変更になる可能性があります)。
※職位、担当科目は2024年度時点の情報です。● : エントリーシートの「希望指導教員」欄に記入可能な教員
※担当教員等は大学院修了までに変更となる場合があります。 ※研究指導が可能な教員とその専門分野、および希望する研究内容についても相違がないことを確認した上で、出願を行ってください。教員情報の詳細につきましては武蔵野大学 研究者情報をご覧ください。
名前 | 職位 | 担当科目 | 研究領域 | |
---|---|---|---|---|
大崎 広行 オオサキ ヒロユキ |
教授 | ● | □個人や家族のソーシャルワーク □ソーシャルワークリサーチ各論 □フィールドワーク演習 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
スクールソーシャルワーク、教育福祉行政 |
小俣 智子 オマタ トモコ |
教授 | □グループを活用したソーシャルワーク □ソーシャルワークリサーチ各論 |
社会福祉学、ソーシャルワーク、セルフヘルプ・グループ、小児がん患者支援 | |
木下 大生 キノシタ ダイセイ |
教授 | ● | □ソーシャルワークの基礎 □国際社会福祉特論1 □ソーシャルワークリサーチ各論 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
ソーシャルワーク、知的障害者福祉、司法福祉 |
熊田 博喜 クマダ ヒロキ |
教授 | ● | □ソーシャルワークアドミニストレーション □国際社会福祉特論1 □ソーシャルワークリサーチ各論 □フィールドワーク演習 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
地域福祉、非営利組織論 |
小髙 真美 コダカ マナミ |
教授 | ● | □国際社会福祉特論1 □ソーシャルワークリサーチ各論 □プログラム評価特論 □フィールドワーク演習 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
ソーシャルワーク、精神保健、自殺予防 |
野口 友紀子 ノグチ ユキコ |
教授 | ● | □社会福祉原理研究 □ソーシャルワークリサーチ各論 □フィールドワーク演習 □特定課題研究演習 |
社会福祉学、社会福祉史 |
渡邉 浩文 ワタナベ ヒロフミ |
教授 | ● | □ソーシャルワークケースマネジメント □ソーシャルワークリサーチ各論 □フィールドワーク演習 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
ソーシャルワーク、ケアマネジメント、高齢者福祉、認知症ケア |
渡辺 裕一 ワタナベ ユウイチ |
教授 | ● | □国際社会福祉特論1 □ソーシャルワークリサーチ総論 □ソーシャルワークリサーチ各論 □フィールドワーク演習 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
高齢者福祉とソーシャルワーク、地域住民のエンパワメント |
中西 真 ナカニシ シン |
准教授 | ● | スクールソーシャルワーク、子ども家庭福祉、少年非行、逸脱・暴力 | |
永野 咲 ナガノ サキ |
准教授 | ● | □国際社会福祉特論1 □ソーシャルワークリサーチ各論 □フィールドワーク演習 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
社会的養護、子ども虐待、子どもと家庭の福祉 |
新作 慶明 ニイサク ヨシアキ |
准教授 | □仏教と共生原理 | ||
櫻井 真一 サクライ シンイチ |
講師 | ● | □ジェネラリストソーシャルワーク □ソーシャルワークリサーチ各論 □フィールドワーク演習 □論文研究演習 □特定課題研究演習 |
|
岡田 光晴 ヴィンス オカダ ミツハル ヴィンス |
非常勤講師 | □国際社会福祉特論2 | ||
小田川 華子 オダガワ ハナコ |
非常勤講師 | □コミュニティを基盤としたソーシャルワーク | ||
小松 美智子 コマツ ミチコ |
非常勤講師 | 社会福祉学 | ||
菅野 拓 スガノ タク |
非常勤講師 | □アントレプレナー特論 | ||
竹中 啓介 タケナカ ケイスケ |
非常勤講師 | □量的分析方法特論 | ||
伊達 平和 ダテ ヘイワ |
非常勤講師 | □質的分析方法特論 | ||
長沼 葉月 ナガヌマ ハヅキ |
非常勤講師 | □家族支援特論 | ||
原田 とも子 ハラダ トモコ |
非常勤講師 | □ソーシャルワークスーパービジョン | ||
森田 亜紀 モリタ アキ |
非常勤講師 | □グリーフケア特論 | ||
矢野 明宏 ヤノ アキヒロ |
非常勤講師 | ソーシャルワーク、ケアマネジメント、チームアプローチ、高齢者福祉、福祉人材養成 | ||
山本 雅章 ヤマモト マサアキ |
非常勤講師 | □社会福祉制度制作研究 |