ウェルビーイング研究科※設置構想中
ウェルビーイング専攻[修士課程]
※設置構想中のため変更になる可能性があります。
研究科概要
ウェルビーイングの専門家として、幸せな人類と地球の未来を創造する高度職業人材を養成
不確実で複雑、かつ予測困難な現代社会において、経済的な豊かさにとどまらず、精神的な充実や健康なども含めて人々の幸福や生きがいを捉える「ウェルビーイング(Well-being)」の考え方が経済先進国を中心に重視されており、近年ではポストSDGsとしてもその重要性が一層高まっています。
こうした社会的関心の高まりを受け、本学では「学校法人武蔵野大学グランドデザイン」において「世界のウェルビーイングの向上を目指す」大学として、ウェルビーイング社会の創造に主体的に取り組む人材の育成を目指しています。
本専攻では、ウェルビーイングに関する総合的、体系的な専門知識と実践力を備え、現代の世界が直面する諸課題に対してウェルビーイングの視点でイノベーティブな解決方法を見出し、実践することのできる人材を養成します。
研究科長メッセージ
ウェルビーイングな社会への
革新を担う研究科へ、ようこそ
研究科長 前野 隆司 教授
東京工業大学(現東京科学大学)大学院 理工学研究科 機械工学専攻
修士課程修了[博士(工学)]
研究領域:ウェルビーイング、イノベーション
2026年4月に、日本で初めて修士(ウェルビーイング)、博士(ウェルビーイング)の学位を取得できるウェルビーイング研究科が開設されます。授業を平日夜と土曜にハイブリッド授業を配置したり、集中講義を配置したりすることによって、社会人学生にとっても学びやすくなっています。もちろん、新卒学生も大歓迎です。平日昼間はたっぷりと研究に時間を割き、夜や土曜は社会人とともに授業で学ぶことになります。修士課程は2年、博士課程は3年が標準です。
本研究科が目指しているのは、近代資本主義社会の限界を突破するために、ウェルビーイングな社会への転換を先導する人材の育成と、そのためのウェルビーイング学の発展を担うことです。現代社会においては、環境問題、格差問題、戦争・紛争、パンデミック、少子高齢化など、自由競争に基づく資本主義が生み出したともいうべき諸問題が山積しています。また、人工知能の進展が世の中を大きく変えることが必至です。こんな激動の世の中において、人類がより良い世界を構築するためには、ウェルビーイング中心社会への大転換が不可欠です。ここでウェルビーイングとは、心と体と社会の良い状態、幸せ、健康、福祉の充実を意味します。つまり、みんながみんなの幸せを目指す世界。みんなとは、人類と動植物すべてを指します。2500年前、ブッダは言いました。「生きとし生けるものが幸せでありますように」。残念ながら人類はまだこの理想を実現できていませんが、ウェルビーイング研究科は、自然科学、社会科学、人文学を駆使して、産官学連携のもとに、人類の理想というべき、みんなが幸せな社会を目指します。ぜひ、ともにより良い世界を創造しませんか?
研究科DATA
取得できる学位
修⼠(ウェルビーイング)
入学定員
20名
修業年限
2年
所属キャンパス
武蔵野キャンパス
修了後の進路
- ウェルビーイングに資する新たな製品やサービスの開発に携わる企業人、起業家
- ウェルビーイングなまちづくり・組織づくりに携わる専門家、自治体職員
- 経営者・起業家などの高度専門的職業人材等
TOPICS
社会人が学びやすい
社会人が働きながら学べるよう、授業は平日夜間及び土曜日を中心に開講します。また、対面及びオンラインのハイフレックス形式で授業を行いますので、受講しやすい形態を自由に選択することができます。 ※一部対面のみで実施する科目もありますが、当該科目を履修しなくても修了要件を満たすことが可能なため、全科目オンラインで修了することが可能です。
リスキリングプログラム(科目等履修生制度)
ウェルビーイングの理解度を向上させ、専門的知識や能力を日々の業務等に活かす力を身につけるため、科目等履修生制度によるリスキリングプログラムも設定します。 指定の条件を満たして単位修得した場合は、学修履歴の証明としてオープンバッジを発行します。 ※科目等履修生として修得した単位は、ウェルビーイング研究科に正科生として入学後、修得済単位として認定します(15単位以内)。
夜間開講制
社会人の勤務形態を考慮し、働きながらでも無理なく研究を継続できるよう、授業は平日夜間、土日祝日及び夏期休業期間等に行います。
長期履修制度
本専攻では、長期履修制度を利用して履修年限を4年に延長することができます。
詳細はこちら
カリキュラム
本専攻のカリキュラムは、「コア科目群」「選択科目群」「研究関連科目群」の3つの科目区分にて編成されています。
コア科目群 |
ウェルビーイング研究の最先端の科学的知見を学ぶための必修科目と、ウェルビーイング学を中心とした分野横断的な知見や分野融合的な独創的思考力を修得する選択必修科目で構成されています。 |
選択科目群 |
ウェルビーイングに関する総合的な知識と、ウェルビーイングな未来をデザインするための方法論を実践的に学ぶ選択科目で構成されています。 |
研究関連科目群 |
1年次にウェルビーイングの研究を進めるための方法論を身につけ、2年次にはその成果を修士論文としてまとめていくという流れで、研究活動を体系的に学べるよう構成されています。 |
履修モデル
ウェルビーイング専攻(修士課程) 履修モデル
授業紹介
ウェルビーイング学特論
ウェルビーイング学の基本と最先端についての講義を行います。ウェルビーイングとは、健康、幸せ、福祉を横断する概念であり、身体と心と社会の良い状態を指します。このため、心理学、医学、社会学をはじめ様々な分野で研究が行われています。大学院科目の中心となる本科目では、様々な学問分野の切り口からウェルビーイング学の基本と最先端について理解を深めます。
対話実践論
現代社会において、個人と社会、地球のウェルビーイングを実現するためには、自分と他者、自然との対話を通じた深い理解と共感、そして、そのすべてとの繋がりが既にそこにあることを思い出すことが必要不可欠となります。この授業では、対話の基本原則を学び、違いを知り、違いを活かす対話の技術を身につけると共に、多様な価値観や視点を受け入れる力を養いながら、自然との関わりや身体性を通じて、より深く豊かな対話の実践を追求します。人間が自然環境の一部であること、自分自身が豊かな自然そのものであることを実感し、社会におけるウェルビーイングを実現する在り方と実践的なスキルを身につけます。
地球視点のウェルビーイング特論
本科目では、人間と社会のウェルビーイングは地球のウェルビーイングなしには成り立たない、という視点に立ちます。その上で地球から生まれた生命としての感性を取り戻し、自然から学び日常に活かす心と身体の技法を学びます。自然体験から生態系の様相を洞察し、心を動かして考えることで、現在から将来世代に及ぶウェルビーイングが実現する地球人としての人間社会のデザイン力が育まれます。具体的には、担当教員が森のリトリートなどで培ってきた知見やディープエコロジーの基本的な手法を学びます。
教員紹介
2026年度担当予定教員一覧(担当科目等は変更になる可能性があります)。
※担当教員等は大学院修了までに変更となる場合があります。
名前 |
職位 |
担当科目 |
研究領域 |
前野 隆司
マエノ タカシ
|
教授 |
□ウェルビーイング学特論 □ウェルビーイングアート特論 □ウェルビーイング文献特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
ウェルビーイング イノベーション システムデザイン |
秋山 美紀
アキヤマ ミキ
|
教授 |
□医療・福祉のウェルビーイング特論 □ポジティブ心理学特論 □ウェルビーイング文献特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
ウェルビーイング 共感疲労 セルフ・コンパッション |
西本 照真 ニシモト テルマ |
教授 |
□ウェルビーイングの哲学・宗教学特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
インド哲学 中国哲学 仏教学 |
保井 俊之 ヤスイ トシユキ |
教授 |
□ウェルビーイングイノベーション特論 □地域のウェルビーイング特論 □ファイナンシャル・ウェルビーイング □ウェルビーイング文献特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
地域活性化 公共政策 ウェルビーイング 金融・通貨 社会イノベーション 社会システムデザイン |
菅原 育子 スガワラ イクコ |
教授 |
□ウェルビーイング学特論 □ウェルビーイング文献特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
高齢社会 加齢 主観的well-being 社会参加 社会関係 |
稲葉 俊郎 イナバ トシロウ |
教授 |
□ウェルビーイング学特論 □医療・福祉のウェルビーイング特論 □ウェルビーイングアート特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
心臓病 医療と芸術 伝統医学と西洋医学 湯治医療 温泉医学 |
Gustav Strandell グスタフ ストランデル |
教授 |
□医療・福祉のウェルビーイング特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
介護学 高齢者福祉 |
島田 由香 シマダ ユカ |
教授 |
□ポジティブ心理学特論 □地域のウェルビーイング特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
社会・地域学 人材開発学 |
松本 紹圭 マツモト ショウケイ |
教授 |
□ウェルビーイングの哲学・宗教学特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
現代仏教 事業構想学 |
山田 博
ヤマダ ヒロシ
|
教授 |
□地球視点のウェルビーイング特論 □自然環境とウェルビーイング特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
自然環境 対話 コーチング |
一ノ瀬 正樹 イチノセ マサキ |
教授 |
□ウェルビーイングの哲学・宗教学特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
犯罪と刑罰 音楽(Music) 死(Death) 意思決定(Decision) 確率(Probability) 人格(Person) 因果性(Causation) |
下田 正弘 シモダ マサヒロ |
教授 |
□ウェルビーイングの哲学・宗教学特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
大正新脩大蔵経 知識基盤 図書館 デジタル 仏教史全般 デジタル・ヒューマニティーズ オープンアクセス 人文情報学 仏教学 |
浦谷 裕樹 ウラタニ ヒロキ |
准教授 |
□ウェルビーイングイノベーション特論 □教育のウェルビーイング特論 □ウェルビーイング特別講義 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
ウェルビーイング ウェルビーイング教育 人材・組織開発 教育心理学 生理心理学 |
中村 一浩 ナカムラ カズヒロ |
准教授 |
□対話実践論 □自然環境とウェルビーイング特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
ウェルビーイング 教育学 対話学 |
楠 聖伸 クス キヨノブ |
講師 |
□医療・福祉のウェルビーイング特論 □ウェルビーイングイノベーション特論 □ウェルビーイング特別講義 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
ウェルビーイング 社会的養護 システム思考 福祉教育 ケースメソッド |
吉野 優香
ヨシノ ユカ
|
講師 |
□ウェルビーイング学特論 □ポジティブ心理学特論 □ウェルビーイング研究方法論 □修士研究 |
ポジティブ心理学 負債感情 感謝感情 向社会的行動 心理的負債 感謝 |