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武蔵野大学2050VISION

(1) チャレンジA ウェルビーイング社会の創造に貢献するCreative な実践者の輩出

響創的な学修を通じてCreativeな実践者に必要な思考・スキルを修得し、スチューデント・サクセスを実現した人材の輩出を目指す。本チャレンジでは、そのための体制構築、指標・評価の整備、学修成果の可視化に重点を置き、取り組む。
スチューデント・サクセスを実現した人材の輩出に向けた体制構築としては、スチューデント・サクセス及び社会で求められる能力をふまえた全学・各学科等3ポリシーの点検、再構築を行う。また、ウェルビーイング社会の創造に貢献する人材輩出を掲げる本学への企業等の理解を促進するとともに、社会で活躍する卒業生との連携促進施策を進める。
指標・評価については、進路・就職・資格取得等の成果に関わる従前の方法を見直し、客観的指標のみならず学生個人の希望実現度といった主観的指標に基づく評価の導入を含めて再検討を行い、整備する。在学時や卒業時における個人の満足度、推奨度、成長実感の度合いを反映させた、多角的な指標・評価を取り入れる。併せて、世界のウェルビーイングに貢献する人材の指標化を行い、それに基づく出口の質保証を徹底していく。
学修成果の可視化としては、未来の世界を主体的に創造する能力(アクティブな知)の修得の指標化や学修成果(ポートフォリオ、卒論など他者に説明できる自身の能力・自信の根拠となるもの)の成績評価の方針策定を行うとともに、それらを体系的に管理、活用できるシステムの構築や施策を検討し、展開する。
以上を学科の特性に合わせた教職員一体型のキャリア教育と就職支援体制を確立しながら推進していく。

(2) チャレンジB スチューデント・サクセスを実現する響創的な学修の推進

建学の精神を具現化する人格教育を推進するため、各教職員を通しての初年次からの自校教育の充実を図り、大学礼拝、新入生築地参拝等、建学の理念への理解を深める取組を推進する。また、各学科(主専攻)での学びに加えて、仏教副専攻(令和6年度設置)を全学的に推進し、建学の精神の根幹である仏教を「学(学問)」と「行(実践)」の両面から学び、現代社会の直面する諸課題に向き合う「智慧」と、生きとし生けるものへの「慈悲」をそなえた人材の育成を目指す。
その上で、スチューデント・サクセスに向けて学修者本位の豊かで生き生きとした学びを実現するため、「学修ジャーニー(学生の入学前から卒業までの期間における学修〔目標設定、学修内容、学修成果など〕過程・履歴と、それに対応した指導の過程・履歴)」と「響学スパイラル〔問い、考動し、カタチにして、見つめ直す〕」に基づくカリキュラム構築と授業設計を行う仕組みを確立する。また、SRMを活用した個々の学生の学修・活動・志向等のプロセス把握を進め、学修支援・キャリア支援・生活支援の体制を構築し、学生ひとりひとりのスチューデント・サクセスの実現を目指す。

(3) チャレンジC MUのブランドに共鳴する学生の安定的な確保

スチューデント・サクセスを実現した学生やそれに向けて成長していく学生ストーリー(ジャーニー)及び、響創的な学修メソッドの教育事例等を戦略的に広報展開し、武蔵野大学への志願度の向上を図る。
スチューデント・サクセスをキーワードとした入試広報を通じて、志願者を推薦型選抜(総合型や指定校推薦等)や一般選抜で獲得するための入試制度及び実施体制の見直し・改善を行う。
大学の規模を維持するために、特に一般選抜の志願者数を増加するための施策の検討・実施を行う。
なお、これまでの取組で不足していた、中学校・高校、予備校、受験生の保護者に対しても充実した広報展開を行う。関係強化高校の設定、訪問・ガイダンス・広報物送付等の広報活動による関係強化を図る。高校・予備校との広報活動について一元管理できるデータベースを構築、教職員で共有し、相互に連携した広報活動を行う。
中高大接続策としては、同一法人校との接続強化、龍谷総合学園の高校との関係強化、本学の教育コンテンツを活かした高大接続プログラムの実施校の増加に取り組む。

(4) チャレンジD 多様な学生・教職員が集い、Creativeな実践者を育む体制の整備

世界のウェルビーイングの向上に貢献する大学として、多様な学生・教職員が、差別 されることなく尊重され、互いに認め合い協働できるよりよい体制と環境を再構築する。多様性(Diversity)・公平性(Equity)・包摂性(Inclusion)の推進は、その基盤である。
多様な価値観や異文化に触れる中で、固定観念にとらわれない高度な創造性が生まれる。学生のスチューデント・サクセス実現に向けた個別的で総合的な学生支援の体制強化、多様な学生活動の全学的支援、専門性や国籍文化の多様な学生・教職員が集う体制づくり・キャンパス空間整備を促進する。

(5) チャレンジE 新たな教育市場と価値創出

グローバル市場における価値の創出に向け、アジアの仏教国などの海外市場を開拓し、グローバル市場で競争力を持つ研究領域の拠点化、新たな社会課題解決に向けたグローバル・オープンイノベーションによる研究を推進する。
また、時代、社会のニーズを先取りした新たな学びの提供を目指し、学部学科・研究科等の改組や通学・通信の一体化を見据えた教育組織を検討するとともに、メタバースキャンパス、オンラインコンテンツ等を活用した教育リソースに依存しない教育形態を検討する。さらには、社会人の新たな学びの提供、地域社会との連携強化による多様な学びの場やコミュニティを創出する。各学科等においては特色ある取組の展開を通じて、各学科等における価値(ブランド)の創出を目指す。
通信教育部においては新たな教育システムを構築し、①建学の精神に基づきウェルビーイングな社会の構築に資する知識・教養を得られる学修機会、②円滑に学修を開始・継続し、卒業できるための学修支援、③「つながり」を感じられるプラットフォームを提供する。