学外学修推進センター
武蔵野大学学外学修推進センターは、学外学修プログラムの企画・実施を行い、本学の学外学修の推進を図ることを目的に、平成30年1月に発足しました。事業内容は以下になります。
- 学外学修プログラム「フィールド・スタディーズ(FS)」の教育課程等に関すること~
- 海外短期語学研修に関すること
- International Lecturesに関すること
- その他学外学修に関すること


「学外学修の目指すもの」
学外で学ぶとはどういうことでしょうか。せっかく大学に入ってきたのに、大学内ではなく学外で学ぶことにはどんな意味があるでしょうか。
大学の学びには、高度な知識や技能を体系的に学び、各専門分野で活躍する力をつけるという側面があります。一方で、変化の早い時代にあって、高度な知識や技能は常に変化をしていきます。私たちの人生を通して社会をより良くし、「世界の幸せをカタチにする。」ためには、学ぶことの楽しさを心から感じ、生涯学び続けられるようになることが大切です。学外学修とは、学外でのさまざまな経験を通して、学ぶことの楽しさを発見し学ぶことと生きることについて考えるきっかけを得る場です。
本学が育てたい人は、「世界の幸せ」を創っていく人です。では「世界の幸せ」とは何でしょうか。それはすべての生きとし生けるものが、誰にも脅かされることなく、健やかな心身をたもち、心豊かに生きて、最後には安心して病み、死んでいける世界のことです。
そうした幸せな世界を創る人になるのにはどうしたらいいのでしょうか。
世界について考える際に、大切にしたい二つのことがあります。それは「縁」と「恩」という考え方です。
「縁」とはこの世界のありようで、すべてのことが関係を持ちあっているという考え方です。あるベトナムのお坊さんが「一枚の紙の中に私は雲が見える」と言いました。紙は木から作られます。木は森の中にあり、森は雨によって育ちます。そして、雨は雲から生じるのです。だから紙の中に雲の姿を見るのです。同じようにみなさんの身近な事柄でも考えてみましょう。みなさんがお店で買うシャツは、その多くが外国で作られているはずです。シャツの代金の中には原料費も人々の手間賃も含まれています。みなさんが支払うシャツの代金は、売り手だけでなく、それを運ぶ人、仲介する人から縫製工場の働き手、さらには原料を作る人の賃金として分配されていきます。1枚のシャツに関わる多様な働き手は、その中から自分たちの生活費を得ています。私たちの生活と切り離せないお金の世界は、私たちの身近にあるシャツ売り場の棚と、縫製に関わるミャンマーやバングラデシュ、原料を加工するインドネシアやコロンビアの工場、さらには原料を生み出すインドの綿花畑、綿花の種を製造するアメリカの種苗会社を結びつけています。私たちが生きていることそれ自体が互いに影響しあっていて、支えあっているのです。このようなたくさんの物事が関係しあっている世界のありようを「縁」と言います。
「恩」とは世界と自分の関係についての認識です。今ここに私という人間が生きているということは、数えきれないほどたくさんの命や仕事に支えられているということです。私たちが日々食べるものも着るものも、他のものの命を奪うことでここに来ますし、他の誰かが作り、運び、売られることで私たちのもとに来ます。私たちは、私たち自身が他者に支えられている存在であることを強く認識しなければなりません。同時に、私たち自身が他者を支えよりよい世界を創っていく主体であるということも強く認識する必要があるでしょう。これが「恩」です。私たちは恩を受けて生きている存在です。
これら二つの世界認識「縁」と「恩」を土台とし、学ぶことの喜びを感じつつ専門的で高度な知識や技術を積み重ねていくことこそが、「世界の幸せをカタチにする。」ことなのです。
フィールド・スタディーズ科目は皆さんが学外に出て、多くの人たちとかかわりを持ちながら学ぶと同時に、そこでの縁と恩とを感じることを目的としています。つまりこれからの学びと人生の土台作りの場なのです。第一歩を踏み出さないではどんな旅も始まりません。世界について、縁と恩とを柱にして、「世界の幸せ」を考える人生はこの先ずっと続きますが、学外学修プログラムがその第一歩になると信じています。
FS
(フィールド・スタディーズ)
海外短期語学研修
International Lectures
相談窓口・問合せ先
学外学修に関する以下の内容について、ご相談等ありましたらお気軽にご連絡ください。
- 産官学連携、地域連携、大学間連携等の本学との連携に関すること
- 社会課題、地域課題等の課題発見・解決に向けた教育研究に関すること
- プログラムの企画・運営に関すること
- その他、学外学修に関すること
学外学修推進センターでは、学外学修を通じて、武蔵野大学と連携してくださる自治体様、企業様を募集しています。
これからも武蔵野大学は産業界、自治体等と積極的に連携し、人材教育及び産業・地域の活性化に共に取り組んでいきたいと考えています。
ゼミ教育と連動して課題を発見・設定し、オリジナルの連携プログラムを共につくることも行いますし、連携先様のニーズに合わせて、課題解決型プログラムを共につくることも考えられます。
ご関心をいただきましたら、是非私たちにご一報願います。
本件に関するお問い合わせ
教育企画部 学外学修推進センター事務課
武蔵野大学 有明キャンパス
〒135-8181
東京都江東区有明三丁目3番3号
TEL:03-5530-7395
E-mail:
gakugai@musashino-u.ac.jp