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今を生きる私たち - 礒部 有希 -

学生インタビュー

価値観が変わり始めている。
きっと、いい方向に。

礒部 有希

学友会 会長
人間科学科3年

大学を、ただ勉強だけをして帰る場所だと思っていたら、それはもったいない。自分たちで企画して動かしていけば、もっと充実した大学生活を自分たちでつくっていける。先輩たちからの伝統を受け継いで、Milky Way Festivalや秋の大学祭での企画、クラブ活動の運営サポートなどをやってきたのが学友会執行部です。約50人のメンバーが毎年中心となって学友会を運営しており、2020年は私が会長を務めることになりました。

ただ、コロナ禍によって例年の企画は全て中止に。キャンパスに来られずにいる学生、特に新入生のために、私たちも何かやろうと執行部のメンバーも悩みながらアイデアを出し合いました。まずは離れていても交流を始められないかと、私たちが自分たちの声で語り合うラジオ番組風の動画をつくってYou Tubeで発信を続けています。会えなくなってあらためて大学の仲間との繋がりの大切さを感じることになりました。

コロナ禍に限らず、世界は今、幸せなことばかりではないと思います。気候変動や貧困などの世界的な課題には、私自身は何もできていないと感じます。でも今までのやり方がいろいろなところで考え直され、社会の価値観が変わり始めている時期なのではと感じており、それは悪いことだとは思いません。一部の人間にとっての便利だけを考えていたら壊れていくものがある。多くの人がそう気づけば変えられると思います。

日々を支えてくれる親や友だちを始め、私はまだ周囲から幸せにしてもらうばかりですが、してもらってきたものを返すことで、誰かの幸せに繋がることができたらと思います。将来は心理カウンセラーとして、苦しんでいる相談者を助けていたいと思い、心理学を学んでいます。待っているのではなく、幸せな環境にない人を救い出しに行けるようなアプローチができる人になりたいと考えています。

(2020年8月取材)

2050年のあなたへ。