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「世界の幸せをカタチにする。」とはどういうことだろう?

PERSONAL STORY 2
自分たちは「世界」の作り手だという主体性が学生たちに芽生えるよう種をまいていく。

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後藤 新
法学部 政治学科 准教授



1999年琉球大学法文学部法政学科政治学コース卒業。2007年慶應義塾大学大学院法学研究科政治学専攻(後期博士課程)単位取得退学後、慶應義塾大学通信教育課程非常勤講師などを経て、2008年武蔵野大学非常勤講師に着任、2019年から現職。専門分野は、近代日本政治史、近代日本外交史。学外学修推進センター次長としてフィールド・スタディーズも担当している。

大学で学んだ知識を「世界」でどう活かすか。

私のゼミでは、学外学修活動として、江東区森下商店街振興組合が主催する朝顔市やお祭りをお手伝いしています。学生たちに大学で学んだ知識を「世界」でどのように活かせるか考えてほしいと思ったことがきっかけです。
学生たちは、熱心にゼミ活動に取り組んでいますが、社会問題への関心は低く、自分も「世界」の作り手の一員だという意識が希薄だと感じていました。歴史ある地域の実際に触れ、異なる世代の方たちと関わり、専門的な学びの視点から、自分や「世界」の未来のあり方を考えてほしいと願っています。
朝顔市に参加した学生の中から「アルバイトではマニュアル通りに動かないといけないけれど、朝顔市では自分たちの言葉で、自分たちが良いと思う接客をおこなうことができて楽しかった」という声を聞きました。自分たちで作ることの喜びや楽しさを感じてもらえたようで、この学外学習活動に手応えを感じました

学生の将来を見据えて、主体性を育てる。

商店街から声をかけていただき、昨年度から学生たちはお祭りの企画や運営にも参加しています。例えば今年(2019年度)は、松田達先生(建築デザイン学科)と神吉宇一先生(言語文化研究科)のゼミ生にも参加してもらい、高橋のらくろードと小名木川の船着き場を会場としておこなわれた夏祭りに携わりました。まだまだ指導がうまく行き届かず、けっしてもろ手を挙げて成功だったといえる結果ではありませんでしたが、学生たちは四苦八苦しながら、一生懸命取り組んでくれたと思います。
よい企画を考えるには、地域の歴史を学び、また他の地域の成功・失敗事例など様々なことを知るなど、自らの引き出しを増やすことが大切です。時にはヒントをだし、地域の人々の視点から見ることを促すなど手助けもしますが、できる限り口出しせず見守るようにしています。学生の主体性をだし、自主的に動けるよう、その成長の種をまくのが私の仕事だと考えているからです。

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失敗を恐れさせず、成長につなげる

商店街の方にご了解いただき、学外の方たちとのやりとりは、できるだけ学生たちにまかせています。連絡手段一つをとっても、学生たちは世代間ギャップを感じて、もどかしい思いをすることもあるようです。学生たちから求められれば、もちろん話をききますが、必要以上に口は出さないよう気をつけています。この学外学修活動を通して、相手の求めていることを察知し、自分たちのしたいことをきちんと伝え、実現するプロセスを体験してほしいと思うからです。この取り組みは、商店街をはじめ多くの方たちの温かさ、懐の深さ、見守りなしには成立しません。今すぐでなくても構わないので、この経験が多くの方たちの支えによってなされたことに気づいてほしいと願っています。
「世界」で自分にはどんなことができるのか考えるきっかけになってほしいと考えスタートしたこの活動ですが、朝顔市のお手伝いを通して自分のやりたいことが明確になり就職先を決めた学生もいます。「世界」での学びと大学での学びを往来しながら、自分の研究したいことや「世界」で成し遂げたいことを見つけるきっかけにしてほしいと思っています。この活動でえた経験や学びが、5年先、10年先の学生の力になってくれると信じています。

後藤先生が考える、「世界の幸せをカタチにする。」とは?

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