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令和4年度 入学式式辞

令和2年度卒業式・修了式式辞2

武蔵野大学に入学された新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。武蔵野大学教職員一同、皆さんのご入学を心より歓迎いたします。また、これまで長い間、皆さんの勉学を支えてこられたご家族、関係者の皆さまにもお慶びを申し上げます。

また、海外から入学された皆さんの中には、まだ日本に入国できていない方、オンラインを通じてこの入学式に参加されている方もおられるかと思いますが、一言、武蔵野キャンパスからお祝いの気持ちをお届けします。
On behalf of the entire faculty and staff I wish to congratulate and welcome you with open arms to Musashino University. Based on the mission of our school rooted in Buddhism, our university is ready to support each and every one of you in establishing your ideals and realizing them in the real world. At the same time, we are a university which aspires to the ideal of "Creating Peace & Happiness for the World". In order to achieve this lofty goal, we strive to offer educational curriculum of the highest quality and to support you in your personal growth and development. Moving forward, as a student at Musashino University, please make the greatest effort in achieving the greatest results in your life. Best wishes to you all!
各位同学好!我是校长西本照真。首先祝贺大家入学武藏野大学。我谨代表我校群体教职员工衷心欢迎你们成为我校的一员。武藏野大学是一所以佛教精神为基本理念的大学,我们的目标是“创造幸福感动世界”。为了实现这个远大的目标,我们将不遗余力地为你们提供各种高质量的教育课程,同时提供帮助你们树立更高远理想的土壤和环境。希望各位能够尽自己最大的努力,将大学生活过成人生中最充实,最有意义,成果最丰盛的时光。谢谢大家!

さて、新入生の皆さん、今年度の入学式は、まだ新型コロナウイルスの感染拡大状況にありますが、感染防止に十分に配慮して、本日と明日、6回に分けて行います。入学の主人公である新入生の皆さんには対面でご参加いただき、ご事情のある方、ご家族、関係者の皆様にはオンラインにてご参加いただくことにしています。

武蔵野大学では、コロナの感染拡大が続く中でも、「いつでも、どこでも、どんな時でも学びをストップさせない」を合言葉に、この2年間、新型コロナに向き合ってきました。コロナに先駆けて、2019年から全学的にスタートしていたBYOD(Bring your own device)、すなわちパソコン全員必携の取り組みは、コロナ禍の学びをスムーズに進める上で大いに助けとなりました。2年前の春、感染拡大が始まる中、新年度の開講を延期せざるを得ない大学も多くありましたが、本学では学事日程を変更することなく授業をスタートさせました。どのような状況でも授業への参加を可能とするために、ハイフレックスの授業を可能とする機器も設置してきました。新型コロナはまだまだ予断を許さない状況にありますが、今年度においては対面授業を中心としつつ、学びの質を一層高めていく予定です。グローバルコミュニケーション学科のアメリカ全員留学をはじめ、海外への留学も再開しました。みなさんも、ワクチン接種をできるだけ進めていただき、感染防止につとめながら、コロナであるからといって内向きにならず、ぜひアクティブでチャレンジングな大学生活をスタートしてください。

1.ウクライナに平和と安穏を

今日、世界をめぐる情勢の中で、みなさんが心を痛めておられるのは、ウクライナの情勢ではないかと思います。2月後半以降、ロシアのウクライナ侵攻が続いており、生まれたばかりの赤ちゃんからお年寄りに至るまで多くの民間の人たちの、無辜(むこ)の命が、爆撃で、銃撃で奪われています。数百万人の人々が、他国に避難を強いられています。映像を通して現地の惨状を見るにつけ、武蔵野大学においても、過去に悲しいできごとがあったことを思い起こさざるを得ません。1944年12月3日、この武蔵野キャンパス一帯は爆撃に見舞われました。当時の武蔵野女子学院高等女学校の生徒は、学徒勤労動員でキャンパスの北にあった中島飛行機製作所にて作業に従事していました。空襲警報の鳴り響く中、キャンパスに逃げ帰り、防空壕に逃げ込んだ女子生徒たち、その中の4名が、投下された爆弾の直撃を受け、若き命が散華するところとなりました。本学のブランドステートメントは、「世界の幸せをカタチにする。」ですが、英語では “Creating Peace & Happiness for the World” です。ですから、幸せとともに、その前提としての平和への願いも込められています。そして、その願いは、本学の過去の悲しい経験からも発せられているものなのです。

ウクライナの事態に対する3月1日の学長声明でもご紹介しましたが、『ブッダの真理のことば 感興のことば』(中村元訳、岩波文庫)「第10章 暴力」の一節には次のように述べられています。

すべての者は暴力におびえ、すべての者は死をおそれる。
己(おの)が身をひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。
すべての者は暴力におびえる。すべての(生きもの)にとって生命は愛しい。
己が身にひきくらべて、殺してはならぬ。殺さしめてはならぬ。

自分自身の身に置き換えて考えれば、他者の生命を脅かし奪い去る暴力は容認することはできません。ロシアが一刻も早く武力侵攻を中止し、ウクライナから全面撤退することを望みます。また、恐怖の只中にあるウクライナの人々に、安穏な生活が一刻も早く取り戻されることを願います。

2.「世界の幸せをカタチにする」Happiness Creatorに

今日という一日、今というこの瞬間は、皆さん一人ひとりにとっても、また、武蔵野大学にとっても特別な意味を持っています。皆さん一人ひとりのこれまでの人生の歩みと、100年ほど前に創設された武蔵野大学の歩みが、今まさに一つに出会う瞬間を迎えているからです。そしてその出会いを、ともに喜びあう中で、皆さんにとっても武蔵野にとっても新たな歴史の1ページをスタートさせたいと思います。そのためには、お互いに願いや夢を伝え合い、理解し合い、カタチにし合っていくことが大切です。ぜひ、皆さんは、これから出会う友人同士、教員や職員の方々へも、皆さんの抱く大きな夢や理想を語って、ともに歩んでいただきたいと思います。同時に、本学にも抱き続けてきた願いや目標があります。それを大学生活のスタートにあたって、ぜひ皆さんとも共有しておきたいと思います。

本学は、1923年9月1日に起こった関東大震災の翌年、1924年に東京の築地本願寺で産声を上げました。震災から半年後、ようやく復興に向けて歩み始めた頃、築地本願寺境内に仮設されていた日本赤十字社診療所跡を仮校舎として本学の前身である武蔵野女子学院はスタートしました。一言でいえば、深い悲しみの中で、復興を願いつつ、これからの時代を担っていく志ある子女を教育したいという願いのもとに設立されました。この学校を始められた学祖の高楠順次郎博士は、世界的な仏教学者であり、文化勲章を受章された方でありますが、「理想が高まるに従って人格が高まり、人格が高まるに従って高い理想が現出する」と述べ、仏教の開祖である釈尊(しゃくそん)を理想の人格として仰ぎ、私たちもその理想に向かって、人格向上の歩みを進めることこそ人生の意義であると説いています。そのような学祖の願いを受けて、武蔵野大学では建学の精神について、仏教の根本精神である四弘誓願(しぐぜいがん)[ほとけのねがい]を基礎とする人格教育にあると定めています。四弘誓願というのは、本日皆さんにお渡しする礼讃抄(らいさんしょう)やブランドブックにも書かれていますが、次のような願いです。

四弘誓願

武蔵野大学は、この四弘誓願を基礎とする仏教の建学の精神を受け継ぎ、今日的に具現化していくため、6年前に新しいブランドステートメントとブランドマークを発表いたしました。ブランドステートメントは、「世界の幸せをカタチにする。」(Creating Peace & Happiness for the World)、ブランドマークは虹色の螺旋によって表された武蔵野大学のイニシャル「MU」です。武蔵野に集う人々のいのちの色、多様ないのちの輝きが一つになって、武蔵野大学を構成している。本学に集う者すべてが、感性と知恵と響創力(響き合いながら幸せのカタチを創造していく力)を繋げ、連帯しながら、未来へと永続的にブランドステートメントの達成に取り組んでいく、その願いと決意を表しています。そして、その真ん中には地球が描かれています。地球に生きるすべてのものが幸せであるように、との願いがこめられています。逆に言うと、世界の幸せをカタチにしたいという願いに共鳴するものがここ武蔵野大学に集っている。世界的な視座をもって生きていきたいという大きな志のあるものがここに集っている。入学したみなさんもその一員であり、一人ひとりがHappiness Creatorとして、自分のできるところから世界の幸せのカタチづくりに取り組んでいく。これが武蔵野大学に集うものの姿です。これから学修していく全学共通基礎課程「武蔵野INITIAL」の授業科目の中に、「SDGs基礎」や「SDGs発展」などの科目が配置されているのも、「誰一人取り残さない」というSDGsの基本理念が本学の願いと軌を一にしているからです。

3.2024年の武蔵野大学創立100周年を跳躍台に、未来へ

いよいよ今から2年後の2024年に武蔵野大学は創立100周年を迎えます。100年前に蒔かれた種が、100年をかけて12学部20学科13研究科と、通信教育部を擁し、学生数では1万人を超える総合大学へと成長してきました。本学にとって100年に一度のこの瞬間を、本日入学したみなさんとともに迎えることができるのは、大きな喜びです。学祖の高楠先生は、「我々が努力して成し遂げたものは、そのままで終わりを告ぐべきものと思うのは間違いである。この後に為すべきものの第一歩である」と述べています。武蔵野大学は、2024年の100周年を、次の100年、すなわち2124年に至る100年において世界の幸せとウェルビーイングをクリエイトしていく跳躍台にしたいと考えています。みなさん方は、2050年の未来に向かって、世界の幸せをクリエイトしていく世代です。そして、はるかに22世紀の未来を生きていく方もおられることでしょう。そういう意味で、短期的な狭い視野ではなく、ぜひ長期的な広い視野に立って、30年後の2050年代、さらに80年後の2100年代という未来を眺望しながら、その未来を切り開いていくのに必要な力を、ぜひこの大学生活の中で身につけていただきたいと思います。その願いを込めて、今、学内に張りめぐらされているこのようなポスターに書かれたブランドメッセージ「2050年のあなたへ。」を読み上げて、入学のメッセージといたします。
2050年のあなたへ。

20歳の学生であるあなたが50歳になる、2050年。あなたを取り巻く世界は、どんな世界だろうか。

気候変動による異常気象、災害が頻発し、資源や食料を奪い合う国家間の紛争が多発し、

あなたを含む、多くのいのちが危機を迎えている。今の私たちはそんな可能性を決して否定できずにいる。



人間が生きるということそのものが、動植物のいのちをいただくことで成り立っているように、

生きとし生けるものが繋がっている世界。

「自分さえよければ」が誰かから生じれば、その繋がりごと壊れてしまう。

無関心でいられる安全地帯など誰にもなく、「自分」さえも生を持続させることができない。



そんな世界にしないためのたたかいこそが、これからの学問。

誰かの痛みを放っておけない感性と、「ひとりよがり」から踏み出していく勇敢さをもって、

私たち、武蔵野大学は挑み続ける。

国連が提唱するSDGs達成への取り組みや、課題解決力を持ったクリエイティブな実践者を輩出する

未来創造型プログラムなど、2020年、私たちの全学的なアクションが始まっている。




困難はある。でも武蔵野で学んだ者はあきらめない。

「世界は、幸せか」と問い続け、応え続けていく。

私たちにはできる。



世界は、幸せか。
メッセージの最後に、「世界は、幸せか」とありましたが、武蔵野大学の学びは問うことからスタートします。「問う→考動する→カタチにする→見つめ直す」の4項を繰り返しつなげて、学びのスパイラルを高めていく、これが武蔵野大学の学修スタイルであり、響き合う学びということで「響学スパイラル」と呼んでいます。どうかみなさん、それぞれの学部・学科の学びの中で、皆さん自身が最高の成長を果たすとともに、世界の平和と幸せをカタチにし、今日、世界が直面する諸課題を解決していくという本学の使命を実現するために、ともに歩みだしていきましょう。今、皆さんは、これまでの偏差値で輪切りにされた教育体制から、自由を獲得しました。どのような夢を抱き、どのような目標に向かって、チャレンジしていくか。まっさらな大学生活に、未来図を描いていくのは皆さん自身です。
 
今日、今、この一瞬から目標をしっかりと立て、自らの、そして世界の未来を思い描いて、ああ、この大学に学んで本当によかったと卒業の時点でいえるような大学生活を自身の手で切り開いていってください。教職員一同、皆さんの夢と理想の実現を全力で応援いたします。改めて、入学おめでとう。一緒にがんばりましょう。
令和4(2022)年4月4日、5日
武蔵野大学学長 西本 照真
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