2021年度
シリア戦争後の中東新秩序の形成
概要
本プロジェクトでは、「イスラーム国」支配領域の事実上の消滅以降、なおも激動のさなかにある中東地域の社会情勢や最新動向を分析し、イランとシリアとトルコをめぐる米露関係、アフリカ・中東の関係、また湾岸諸国・イスラエルからマグリブ諸国・カフカース中央アジア地域まで包括するユーラシアの政治力学や社会構造の変動を考察する。2020年度はシリア情勢の鍵を握る米露、イラン、トルコの国内情勢の変化と各国の相互関係の変容、欧州の変動と中東・北アフリカとの関係を軸に、中東情勢を分析した。2021年度は、イランとシリアをめぐる米国のバイデン新政権とロシア、EUとの関係を軸とする国際秩序の変容、イスラエルと湾岸諸国やモロッコとの関係の変容、さらにはリビアをめぐるトルコとロシアの関係を軸に中東・北アフリカ情勢を総合的に考察・分析する。
プロジェクトメンバー
プロジェクトリーダー | 山内 昌之 | 国際総合研究所 主任研究員 / グローバル学部(教養教育)特任教授 / 東京大学 名誉教授 |
MIGAメンバー | 中川 恵 | 国際総合研究所 研究主幹 / 羽衣国際大学 現代社会学部教授 |
| 布施 哲史 | 国際総合研究所 客員研究員 |
| 近藤 洋平 | 国際総合研究所 リサーチアシスタント |
研究状況
中東中央アジア構造変動研究会
第1回 | 2021年6月7日 (鈴木恵美 福岡女子大学国際文理学部・准教授) 「スィースィー政権の安定性と脆弱性の検証:露中との関係を中心に」 |