2014-15年から始まった今回のコーポレートガバナンス改革は大きく進展したが改革の深化の視点で新しい諸課題が顕在化
一方、2020年度からのコロナ情勢により企業経営の環境が大きく変化、Beyondコロナに於いて企業がいかなる課題を持ち、それにどう対応をするか
他方、今回のコーポレートガバナンス改革の原点である財務価値をベースとする企業価値の持続的成長に対して、ESG、SDGs等の非財務資本による価値創造の考え方や人的資源、知的財産等無形資産への投資の再評価が出てきた
更に、経営のグローバル化が進む中、現下の世界情勢下地政学的リスクを含めいかなる経営上の課題があるかも検討が求められる
上記の視点・認識の下に、より具体的には下記を含む諸課題を検討・議論する:
- 経営のグローバル化、事業規模の拡大・多様化の下、海外子会社を含め企業価値成長を実現するためのグループガバナンスの在り方
- 日本企業の経営の質の向上のために経営人材の強化・流動化、人的資源最適化と活性化(含グローバルHR管理)の視点より課題を分析
- 持続的成長視点からの事業ポートフォリオの最適化・組替え
- サステナビリティ関連(ESG・SDGs, 無形資産、IFRS財団による開示基準設定の動きetc、それらに対する取締役会の監督)の課題
- 企業と投資家の対話の深化(含対話ガイドラインの改訂での課題への対応)
- (上記諸課題に対応する)取締役会の機能強化
機関設計の在り方、取締役会の構成(多様性、スキル)、評価と選任の仕組み、実効性評価と改善、執行力の強化と監督、マネジメントモデルvsモニタリングモデル - 社外取締役の在り方
- その他の課題
会計監査の信頼性確保に向けて、株主総会運営の課題と在り方、開示制度の課題、 経営陣の報酬制度と課題、 multi-stakeholder論、リスクマネジメントの在り方、市場再編関連の課題、会社法改正、コーポレートガバナンスコード改訂関連その他の課題、etc。