指数関数的な発展に伴い、従来効率化のための道具とされていたデジタル技術は、新しいビジネスそのもの(デジタル・ビジネス)を創出するための武器に変化してきている。
昨年度までに、デジタル・ビジネスの現況と展望について、ベンチャー企業からの視点、大企業からの視点、さらには昨今急激な台頭を見せる中国国内の視点からの大きく3つの側面から研究を進めてきた。
これらの活動から得られた成果を踏まえ、2019年度は、具体的に日本国内においてデジタル・ビジネスの創出を活性化させるための方策について議論を行いたい。
具体的には、下記のような作業を想定している。
・デジタル・ビジネスと一般的なビジネスとの相違点の整理
・内外の事例等から読みとれるデジタル・ビジネスの成功要因の分析
・日本の産業構造・企業構造を踏まえたデジタル・ビジネス推進のための処方せんの検討
また、研究成果は、最終的には企業・政策官庁等に向けた具体的な提言としてとりまとめることを想定している。