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数理工学センター

数理工学センター(MCME)セミナー

どなたでも自由にご参加いただけるセミナーです。
お申込み不要、参加無料ですので、下記のテーマにご関心のある方、ぜひご参集ください。

開催セミナー

MCME16

第16回MCMEセミナー


【セミナー概要】
日 時  2017年7月24日(月) 16:30-17:50
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階410室
講演者石井 晃 氏(鳥取大学工学研究科機械宇宙工学専攻)
講演題目ヒット現象の数理モデル:物理で社会を解析
講演概要社会物理学の理論の1つであるヒット現象の数理モデルは、物理学の考え方を社会の中の人の関心の動きに応用したものです。ポイントは日毎の移り変わりを解析する点で、広告量を入力にして計算されたものをブログやTwitterの投稿量と比較することで、AKB選抜総選挙、映画、ロックバンド、ポケモンGO、PPAPなどの流行を解析できる他、数理モデル自体をいろいろと拡張することもできます。
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第16回MCMEセミナーパンフレット

終了セミナー

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第15回MCMEセミナー

今回3名の講演者は、私が日本側担当者の一人となっている、Japanese-Hungarian Bilateral Grant(ハンガリー政府によるハンガリーと日本の2国間研究推進助成金)による研究推進の一環で来日されました。講演内容は、微小スケールの生物・化学観測技術とその応用、またナノスケール粒子の凝集現象と、主に工学・化学分野に関する講演でしたが、数理的な視点が様々なところで現れ、特に最先端の技術においては重要な役割を果たすことが良くわかる内容であったと思います。学部学生には、国際的な研究の広がりや、数理工学という学問の多彩な分野と繋がりを知る良い機会になったのではないでしょうか。

コーディネーター:上山大信(本学工学部数理工学科教授)

【セミナー概要】
日 時  2017年5月18日(木) 16:30-18:00
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
第1部
講演者 Beatrix Péter 氏 (Nanobiosensorics Group, MTA EK MFA, Budapest, Hungary)
講演題目 Living cells and copolymer coatings exposed to green tea polyphenol (EGCg): dynamic investigations using label-free optical biosensors
講演概要 Scientists examine the positive effects of epigallocatechin-gallate (EGCg), one of the active substances of green tea, for a long while. In the literature the authors mostly use labeling methods in general, thus, examination of this specific material EGCg by label-free techniques opens up new perspectives. In our work, optical label-free biosensors were applied to investigate the green tea polyphenol and its effects on living cells (HeLa cell line) and on copolymer coatings in a real-time way.

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第2部
講演者 Robert Horvath 氏 (Nanobiosensorics Group, MTA EK MFA, Budapest, Hungary)
講演題目 Biomolecules and living cells monitored by label-free optical waveguide sensors
講演概要 The present talk highlights the most recent optical waveguide based biosensors to monitor biomolecules and living cells. Our group is developing and applying such sensors for highly sensitive analyzis of surface processes in real time, without the need for any labels. These biosensors offer the possibility to monitor the binding of small molecules, the adhesion kinetics of cells, and molecular movement inside living cells; highly relevant for the development of biomedical surfaces and drug discovery.

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第3部
講演者 Istvan Lagzi 氏 (Department of Physics, Budapest University of Technology and Economics, Budapest, Hungary)
講演題目 Precipitation of oppositely charged nanoparticles
講演概要 It is known that the oppositely charged nanoparticles precipitate sharply only at the point of electroneutrality, i.e. the point at which the charges on the nanoparticles are compensated. We investigated the aggregation and precipitation properties of oppositely charged nanoparticles in the concentration range from 10 mM to 10-3 mM (in terms of gold atoms). We used solutions of equally sized (~ 6 nm) gold nanoparticles functionalized and stabilized with either positively charged N, N, N-trimethyl(11-mercaptoundecyl)ammonium chloride (TMA) or with negatively charged mercaptoundecanoic acid (MUA). We found that precipitation of oppositely charged nanoparticles does not occur if the concentration of the nanoparticles is below a threshold even if the electroneutrality condition is fulfilled.
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第15回MCMEセミナーパンフレット 第1部
第15回MCMEセミナーパンフレット 第2部
第15回MCMEセミナーパンフレット 第3部
2016年度(第8回~第14回)

第14回MCMEセミナー

第14回MCMEセミナー

永野先生のご専門は、数理最適化の中でも特に離散変数の問題を対象とする離散最適化です。ネットワーク構造などを含む様々な離散構造を扱うことのできる「離散凸性」を備えた最適化法の領域において、その理論研究ならびに応用研究に取り組んでいらっしゃいます。ここで「離散凸性」とは、最適化が効率よく行える離散最適化問題が共通に持つ性質を抽象化したもので、「離散凸性」を持つ関数の代表例として劣モジュラ関数があります。今回のご講演では、この劣モジュラ関数が、機械学習分野に現れる最適化問題に対してどのように有効に働くかを、平易に解説していただきました。 
 
コーディネーター:田中 健一郎(本学工学部数理工学科准教授)

【セミナー概要】
日 時  2017年2月20日(月) 17:00-18:30 (※通常と時間が異なります。)
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
講演者永野 清仁 氏 (公立はこだて未来大学 システム情報科学部)
講演題目機械学習と劣モジュラ最適化 ~理論と計算~
講演概要機械学習はコンピュータに人間のような学習能力を獲得させるための技術です。ビッグデータ活用の必要性と相まって、機械学習の重要性は広く認識されつつあります。
最適化技術に基づく手法は現在、機械学習分野の標準的なアプローチです。今回は、近年注目されている機械学習のための劣モジュラ最適化について、その基礎理論や最新の話題について解説します。
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第14回MCMEセミナーパンフレット

第13回MCMEセミナー

第13回MCMEセミナー

稲葉先生は、人口学、理論生物学、感染症生物学における微分方程式を用いた数理モデルの開発と数理解析がご専門です。今回のご講演では、感染症数理モデルにまつわる研究・教育に関連した話題から年齢構造を取り入れた数理モデルとその数理解析の解説といった多様な側面から感染症の数理モデルについて詳しくお話しいただき、大変有意義なご講演となりました。
 
コーディネーター:松家 敬介(本学工学部数理工学科講師)

【セミナー概要】
日 時 2017年1月24日(火) 16:30-18:00 
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
講演者稲葉 寿 氏 (東京大学大学院数理科学研究科)
講演題目感染症の数理モデル:歴史と展望
講演概要感染症の流行は過去において、そして現代においても人類の生存への最大の脅威の一つである。数理モデルを用いてそのダイナミクスを理解し、予防・対策に役立てようという考えはすでに18世紀には表れていたが、現在では数理生命科学のなかでも最もよく研究され、実践的な意義もおおきい分野になってきている。
本講演では、感染症数理モデルの基本的概念の発展に焦点を当てて、その起源から最近の発展までを紹介したい。
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第13回MCMEセミナーパンフレット

第12回MCMEセミナー

第12回MCMEセミナー

村重淳先生は、船舶技術とそれに関連する海洋波のご研究をされていて非線形波動がご専門です。
今回のご講演では弱非線形で振幅が小さいソリトンではなく、大振幅を示す非線形波動の例として内部波と呼ばれる波をターゲットとされていました。特に「砕波」と呼ばれる非線形性が要因となって波が壊れる波動現象に対して、村重先生がご提案された非定常ホドグラフ変換を用いた新しいタイプの数値計算手法(UHT)の有効性、及びその安定性について詳しく解説していただきました。複素解析が利用されている事例ということもあり、学部生にとっても大変有意義なご講演となりました。
コーディネーター:田中 健一郎(本学工学部数理工学科准教授)、友枝 明保(本学工学部数理工学科准教授)

【セミナー概要】
日 時  2016年12月13日(火) 16:30-18:00 
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
講演者村重 淳 氏 (茨城大学理学部)
講演題目海洋における非線形波動の数理
講演概要海洋における非線形波動の数理的研究は比較的古くから行われ、Stokesが構築した微小振幅波理論や、浅水波近似に基づいたソリトン理論はよく知られている。一方、最近の実験・観測技術の進歩により、従来の理論だけでは説明できない振幅の大きな非線形波動(砕波や内部波など)の重要性が明らかになってきた。本講演では、大振幅・非線形海洋波に関する最近の研究の話題を紹介し、複素解析に基づいた新しいタイプの数理的手法について解説する。 
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第12回MCMEセミナーパンフレット

第11回MCMEセミナー

第11回MCMEセミナー

矢野先生は、ウエアラブルセンサーによる人間の動きの特徴と幸福度の間の定量的な相関を発見され、幸福度を指標にした人工知能を開発されています。講演では大成功を収めたディープラーニングを用いた人工知能などが汎用的な用途に対応できていない現状について触れ、矢野先生らが開発を進めてきた汎用的な人工知能について、ブランコを漕ぐロボットや倉庫の物流管理、店舗の売り上げ管理、ネット銀行の審査の自動化など多くのビジネスへの適用事例の紹介がありました。
また組織のビッグデータの解析から、センサーで測定した組織の幸福度と組織の生産性が相関していることを発見され、幸福度が高まるような行動をアドバイスすることで生産性を高めるシステムを開発し、多くの大手事業者に納入していることを紹介されました。さらに、高度な多様性を持つ生物の進化の方法に学び、次世代の創造性を備えた人工知能を目指されている現在の活動にも触れられ、非常に刺激に満ちた講演でした。
コーディネーター:西川 哲夫(本学工学部数理工学科教授)

【セミナー概要】
日 時  2016年11月2日(水) 16:30-18:00 
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
講演者矢野 和男 氏 (株式会社日立製作所)
講演題目人工知能はビジネスをどう変えるか
講演概要人工知能が注目されている中で実はビジネスの成果はなかなか出ていない。
ビジネスの成果につながる人工知能のために何が必要かを解き明かす。14分野57案件を超える実適用のユースケースを使い、今後を展望する。 
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第11回MCMEセミナーパンフレット

第10回MCMEセミナー

第10回MCMEセミナー

高安秀樹先生は「経済現象」を数理モデルとデータ解析の両面から物理のセンスで切り込み、特に為替市場における為替レートの動きに関してそのメカニズム解明に新たな視点を提供されてます.具体的には、為替市場の動きを「ミクロ」、「メソスコピック」、「マクロ」の3つのスケールに分離し実データと比較しながら、それぞれの領域で為替市場の動力学モデルを提案されました。特に印象深かったものは「メソスコピック」領域での板情報の動力学モデルであり、溶媒中のコロイド粒子の振る舞いとの類似性について議論されました。為替市場においても詳細なビッグデータを解析できるようになり、経済現象のある断面について物理的な視点・手法で研究できる時代に入ったことを感じさせる講演でした。
コーディネーター:木下 修一(本学工学部数理工学科准教授)

【セミナー概要】
日 時  2016年10月19日(水) 16:30-18:00 
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
講演者高安 秀樹氏(ソニーCSL・東京工業大学)
講演題目金融市場の基本特性と観測所の必要性
講演概要今世紀に入って入手可能となった金融市場の詳細な売買取引データを分析することで、市場の価格変動の本当の姿が明らかになってきた。需要と供給の差が市場価格を動かすという経済学における最も基本的な考え方にも修正が必要である。例えば、同じ買い注文であっても、現在の市場価格に近い注文と遠い注文ではその意味と役割が全く異なり、市場価格への影響も正反対になる。本講演では、まず、最近解明された金融市場の基本特性を紹介し、次に、気象や地震などと同じような公的な市場変動観測所が必要であることを説明し、観測や予測のための基本技術を紹介する。 
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第10回MCMEセミナーパンフレット

第9回MCMEセミナー

第9回MCMEセミナー

西成活裕先生は、「渋滞学」という新しい学問分野を提唱されており、講演では様々な渋滞について、実験動画も交えて、大変わかりやすく解説していただいた。特に、高速道路で渋滞を起こさないための車間距離が40mであることや、ある種のアリはフェロモンを介した情報通信により車間距離が維持され渋滞しないことなど、最新の研究成果についても紹介していただいた。「渋滞」という社会現象は数理工学における中心的な研究テーマの一つであり、その研究において、数理が大きな貢献を果たしていることが示されており、研究者のみならず、学生にとっても大変有意義な講演であった。
コーディネーター: 薩摩 順吉(本学工学部数理工学科教授)、友枝 明保(本学工学部数理工学科准教授)

【セミナー概要】
日 時  2016年7月27日(水) 16:30-18:00 
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
講演者西成 活裕氏(東京大学 先端科学技術研究センター)
講演題目渋滞のサイエンス
講演概要渋滞は車だけでなく、人の滞留や、物流、そして情報通信にも見られ、さらには我々の体内でも起こってそれが病気の原因にもなっている。 これらを広く渋滞現象を表す複雑系として捉え、それをセルオートマトンなどの数理科学的手法でメカニズムを分析する渋滞学を紹介する。 また、これまでの研究で得られた知見を利用して、どのように渋滞を解消すればよいかをシミュレーションや実験などを交えて議論する。  
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第9回MCMEセミナーパンフレット

第8回MCMEセミナー

第8回MCMEセミナー

太陽系より外にある惑星をどのように観測するのか?観測することで何がわかるのか?最近になって次々と惑星が見つかっているのはなぜなのか?などなど、初歩的なところからお話いただいたおかげで、私のような専門外の人間からもわかりやすい講義でした。
 私たちの住む太陽系にはないタイプの太陽系外惑星やその形成現場を観測することで、天体の重心や物質の流れが明らかになります。それが惑星の成り立ちを知ることにつながるということでしたが、物質の流れを観測結果とシミュレーション結果を合わせることで説得力のある仕事となっており、大変魅力的なお話でした。
コーディネーター: 八島 亮子(本学工学部数理工学科助教) 

【セミナー概要】
日 時  2016年5月12日(木) 16:30-18:00 
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、4号館4階403室
講演者眞山 聡 氏(総合研究大学院大学)
講演題目太陽系外惑星及びその母体となる原始惑星系円盤のすばる望遠鏡による観測的研究
講演概要 1995年の初検出報告以来、この20年間で1000を超える数の太陽系外惑星が検出されている。これまで検出された惑星は、太陽系とは異なる惑星も多く、惑星の多様性の起源、さらには惑星の形成方法については、未だよく理解されていない。 本講演では、すばる望遠鏡等を用いた、太陽系外惑星とその形成母体となる原始惑星系円盤の観測的研究プロジェクトを説明し、それによって明らかになってきた、星・惑星系形成の観測的研究最前線を紹介する。  
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
第8回MCMEセミナーパンフレット
2015年度(第1回~第7回)

第7回MCMEセミナー

第7回MCMEセミナー

小川哲生先生は、光物性の研究において、平衡状態に関する量子凝縮の研究成果と非平衡現象に関するレーザー発振の研究成果を共に含む「平衡-非平衡クロスオーバー理論」を提案され、講演ではその内容を分かりやすく解説された。このテーマは、物性物理の分野での重要な問題に対する数理的扱いの新しい方向を示したもので、きわめて有意義な講演であった。
コーディネーター: 薩摩順吉(本学工学部数理工学科教授) 

【セミナー概要】
日 時  2016年2月24日(水) 16:30-18:00
場 所 武蔵野大学有明キャンパス 1号館4階406室
講演者小川 哲生 氏(大阪大学大学院 理学研究科)
講演題目平衡現象と非平衡現象のクロスオーバー:ポラリトン凝縮とレーザーの狭間
講演概要微小光共振器中の半導体量子井戸系は、電子正孔対(励起子)が光子場と強く結合した「共振器ポラリトン」を形成する。ポラリトン密度が大きくなると、ボーズアインシュタイン凝縮のような量子凝縮を起こすことが実験的に観測されている。ポラリトン密度をさらに大きくすると「第2の閾値」が観測され、半導体レーザー発振に移り変わると解釈されている。この問題を理論的に解明するために、平衡現象である量子縮と非平衡現象であるレーザー発振の両方を包含する「平衡-非平衡クロスオーバー理論」を構築した。本研究を、共振器ポラリトン系を光デバイス等に応用する際の基礎的知見としてだけでなく、非平衡統計力学の構築や非平衡現象の理解につながる学術的展開の第一歩にしたい。
主 催武蔵野大学 数理工学センター(MCME)
第7回MCMEセミナーパンフレット

第6回MCMEセミナー

第6回MCMEセミナー

合田先生は現在「根拠に基づく教育を行う」という観点から物理教育のプロジェクトに携わっており、定量的に学生の能力を測るテストを用いた調査および先行結果について講演されました。テストは「力学概念理解度調査(FCI)」および「科学的推論能力テスト(CTSR)」の2種類から成り立っています。米国および中国での調査結果は驚くほど似ており、このテストにより学生の力学の理解度や科学的推論能力を正確に測ることが出来る可能性を示唆しています。本研究は来年度から数理工学科で基礎物理科目(必修)の講義が始まることから教員のFD研修も兼ね根拠に基づく教育実現にあたりその計測手法を学ぶ貴重な機会となった。
コーディネーター: 木下 修一(本学工学部数理工学科准教授) 

【セミナー概要】
日 時  2016年2月18日(木) 16:30-18:00
場 所 武蔵野大学有明キャンパス 1号館4階406室
講演者合田 正毅 氏(新潟大学 名誉教授)
講演題目物理教育研究(Physics Education Research PER)とは何か?
講演概要教育は人類の歴史とともにありますが、今も未解決の課題を多く抱えており、私達は日夜呻吟しています。近年日本でもアクティブラーニングやインタラクティブな教育が流行していますが、それらは一体どのような基盤の上に何を実現しようとしているのでしょうか? 本講演では、最近の教育の動向の基盤にあるが日本ではあまり知られていない、米国での物理教育研究(PER)の成果の一部を私なりの視点から紹介し、それらを日本の物理教育に活用して行くことの有効性とそのための基盤形成の必要性について考えてみます。 サイエンスの立場から教育を語るためには、教授者の側の努力に付いて語るだけではなく、受容者の頭脳がどのような状態からどのように形成されてゆくかを認知科学の助けを借りながら"計測"に基づいて検証して行き、そこにどのような働きかけをすることが有効かも"計測"に基づき検証して行く必要があります。
主 催武蔵野大学 数理工学センター(MCME)
第6回MCMEセミナーパンフレット

第5回MCMEセミナー

第5回MCMEセミナー

時田先生は統計物理の手法および数値計算を用い複雑な多体系について研究を進められており、今回のセミナーでは生物多様性についての数理モデル研究について講演して頂きました。具体的には種の個体数を順位順に並べた種個体数分布の観察結果が中立モデルを用いた数値計算と近似計算により再現されることを示されました。その上で、現実的な観察結果を考慮し中立モデルの仮定を"適応度が中立である"と緩め、仮定を緩めた場合においても種個体数分布が再現されることを示されました。これらの結果は、生物種のような観察の難しい対象ではメカニズム解明のためには数理モデルが非常に重要である事を示唆しており興味深い結果を紹介してくださいました。
コーディネーター: 木下 修一(本学工学部数理工学科准教授)
 

【セミナー概要】
日 時  2016年2月12日(金) 16:30-18:00
場 所 武蔵野大学有明キャンパス 1号館3階306室
講演者時田恵一郎 氏(名古屋大学大学院情報科学研究科)
講演題目生物多様性の科学
講演概要熱帯雨林や珊瑚礁などの巨大な生態系の種数や個体数を調べると、環境に依存して特徴的な生物多様性のパターンが見出される。群集生態学者たちは、どのような因子に従って生物多様性とそのパターンが維持されるのかを研究してきた。本講演では、大規模生態群集における生物多様性とその維持機構やパターンの創発に関する理論研究の歴史から始めて、理論物理学やシミュレーション科学の方法による最新の知見、特に種間相互作用ネットワークの構造が群集ダイナミクスに与える影響などの最近の研究結果を紹介する。
主 催武蔵野大学 数理工学センター(MCME)
第5回MCMEセミナーパンフレット

第4回MCMEセミナー

第4回MCMEセミナー

杉原教授は数値解析の分野で幅広くご活躍されており、特に、著名な数値積分法である二重指数関数型(DE)公式に関する理論的な解析や、そのDE公式に使われる変数変換とSinc関数近似を組み合わせたDE-Sinc数値計算法の考案および解析に関して、重要な業績を挙げられています。今回のセミナーでは、DE公式が生まれた歴史的経緯やDE公式の設計思想についてご説明された後、その理論的な解析の内容や、DE-Sinc数値計算法への発展、今後の研究の方向性についてお話をされました。数値計算公式の設計に際して、数理工学的発想法の一例をお示しいただいたという意味でも、非常に有意義なご講演でした。
コーディネーター: 田中健一郎(本学工学部数理工学科准教授)
 

【セミナー概要】
日 時  2015年12月18日(金) 16:30-18:00
場 所 武蔵野大学有明キャンパス 1号館3階306室
講演者杉原正顯 氏(青山学院大学 理工学部 物理・数理学科)
講演題目 DE公式からDE-Sinc数値計算法へ
講演概要 1970年ごろ、数値積分の分野で、変数変換を用いた台形則の有用性が認識され、高橋秀俊・森正武によって、最適数値積分公式として、二重指数関数型変数変換を用いた数値積分公式、すなわち、二重指数関数型数値積分公式(Double Exponential Formula、略してDE公式)が提案された。しかしながら、その最適性の議論が半ば理論的、半ば実験的であったため、DE公式は、実際上は超高精度であるが理論的根拠が不明確な公式とされた。一方、1970年ごろから、Stengerによって、解析関数の関数近似法、数値積分法、微分方程式の数値解法として、変数変換を用いたSinc関数近似に基づく方法、すなわち、Sinc数値計算法が提案された。こちらは一重指数関数型変数変換を用いる。Stengerが理論的根拠に乏しい二重指数関数型変数変換の使用を避けたためである。
 本講演では、高橋・森のDE公式の最適性の議論を復習し、それを数学的に厳密なものとし、それによって、DE公式で用いられる二重指数関数型変数変換が自然な形でSinc数値計算法に組み込まれ、超高精度数値計算法、DE-Sinc数値計算法が得られることを示す。
主 催武蔵野大学 数理工学センター(MCME)
第4回MCMEセミナーパンフレット

第3回MCMEセミナー

第3回MCMEセミナー

Grammaticos教授は、非線形可積分系理論の分野で世界的に著名な研究者であり、とくに非線形離散方程式に関して優れた業績を挙げられています。 今回のセミナーでは、さまざまな微分方程式で表される非線形系に対して良い性質を持つ差分方程式を構成する系統的な方法についてわかりやすく説明された後、生物数学や数理物理学への応用に関する最新の結果を示されました。また、数理工学への応用に役立つと思われる可積分性判定法についての新しい見方も紹介され、今後のセンターの活動にも有意義な講演でした。
コーディネーター: 薩摩順吉(本学工学部数理工学科教授)
 

【セミナー概要】
日 時  2015年11月2日(月) 16:30-18:00
場 所 武蔵野大学有明キャンパス 1号館2階208室
講演者 Basil Grammaticos 氏 (University of Paris Ⅶ,France)
講演題目 Discretising integrable (and non-integrable) systems:a soft introduction
講演概要 In this talk I shall present a review of the results of our Paris group, in collaboration with the teams of Professors Satsuma and Willox, concerning a systematic approach to the construction of discrete analogues to differential systems, be they integrable or not. Our method is inspired by the approach of Hirota and of Mickens (approaches which will be summarised in my talk). Various applications will be presented, concerning the Lotka-Volterra predator-prey model, the SIR model for epidemic dynamics, and, most importantly, the Painleve equations.
主 催武蔵野大学 数理工学センター(MCME)
第3回MCMEセミナーパンフレット

第2回MCMEセミナー

第2回MCMEセミナー

谷村吉隆先生は化学物理・統計力学の分野で活躍されている理論家で、量子散逸系の定式化に関する先駆的なお仕事をされています。今回のセミナーでは、この定式化を光合成の初期過程に適用した最近の研究についてお話し頂きました。色素分子間のエネルギー移動と電子移動をモデル化し、タンパク質による散逸効果を確率的リュービュール方程式を用いて記述し、さらに実験と比較するため高次の分光スペクトルを計算するところまで、高度な理論のエッセンスを大変分かりやすくご紹介くださいました。
コーディネーター: 阿部 修治(本学工学部数理工学科教授)
 

【セミナー概要】
日 時  2015年9月3日(木) 16:30-18:30
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、1号館3階306室
講演者谷村吉隆氏(京都大学理学研究科)
講演題目散逸系の量子力学に基づく光合成初期過程の動力学的研究
講演概要光合成系は光と水で二酸化炭素を還元する究極のエコシステムである。その過程には光吸収、エネルギー移動、電子移動、プロトン移動など多くの量子過程が介在し、不可逆性にはタンパク質が重要な働きをする。
 本講演では、散逸系の量子力学の基礎を確率的リュービュール方程式と関連づけながら説明し、これを光合成系に適用し、生物系における量子効果と散逸過程の重要性を議論する。
主 催武蔵野大学 数理工学センター(MCME)
第2回MCMEセミナーパンフレット

第1回MCMEセミナー

第1回MCMEセミナー

記念すべき第1回のMCMEセミナーでは、University of Iowa(USA)のTong Li先生に、交通流モデル関する数学解析について、ご講演いただきました。交通渋滞は解決すべき大きな社会問題であり、実際に渋滞を起こす/減らすといった社会実験を行うことは容易ではないため、数理モデルを用いた研究が盛んに行われています。Tong Li先生は、交通流現象を記述する数理モデルに対して、数学解析を通じて多くの研究業績を残されている世界でも有数の研究者であり、特に、数学の視点から交通流現象を解明しようとされています。ご講演では、さまざまなモデルのレビューからスタートしていただき、渋滞は、偏微分方程式においては、進行波解として解釈されるため、数理モデルの持つ解の性質を明らかにしていく、というストーリーでした。このような交通流モデルを数学として扱っている研究者は日本ではほとんど聞いたことがないので、大変貴重な話を聞く機会となりました。
コーディネーター: 友枝 明保(本学工学部数理工学科准教授)
 

【セミナー概要】
日 時  2015年5月20日(水) 17:00-18:30
場 所 武蔵野大学有明キャンパス、1号館3階306室
講演者 Tong Li 氏(University of Iowa,USA)
講演題目 Qualitative Analysis of Some PDE Models of Traffic Flow
講演概要 We present qualitative analysis of some PDE  models of traffic flow. Well-posedness theory, finite time blow-up and asymptotic behavior of the solutions are studied. In particular, the existence and nonlinear stability of traveling waves solutions will be presented.
主 催武蔵野大学 数理工学センター(MCME)
第1回MCMEセミナーパンフレット

武蔵野大学数理工学シンポジウム

武蔵野大学数理工学シンポジウム2016(終了)

平成27年4月に開設した武蔵野大学数理工学センターでは、昨年度に引き続き、シンポジウムを開催する運びとなりました。
本シンポジウムは、どなたでもご参加いただけます。
お申込み不要、参加無料ですので、下記のテーマにご関心のある方、ぜひご参集ください。
 

【シンポジウム概要】
日 時  2016年11月21日(月)・22日(火)
場 所 武蔵野大学有明キャンパス 4号館3階306室
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME)
武蔵野大学数理工学シンポジウム2016

武蔵野大学数理工学シンポジウム2016

11月21日(月)

オープニング

薩摩 順吉(武蔵野大学数理工学科、数理工学センター長)

 

10:00 - 11:00

「個体群における比率調整問題の現象数理」

上山 大信(明治大学)

11:15 - 12:15

「統計学の真髄をふまえたこれからの時代の統計教育」

田栗 正章(千葉大学)

昼休み

 

 

13:20 - 14:20

「生活に寄り添うシステムがもたらすもの」

中村 裕美(東京大学)

14:35 - 15:35

「数理視覚科学による錯視の研究と画像処理への応用」

新井 仁之(東京大学)

15:50 - 16:50

「第一世代のだまし絵立体から第五世代のトポロジー攪乱立体まで」

杉原 厚吉(明治大学)

17:05 - 18:05

「楽しい離散系」

高橋 大輔(早稲田大学)

11月22日(火)

10:00 - 11:00

「金融リスク管理の数理 -信用リスク計測のためのモデル-」

山中 卓(日本銀行)

11:15 - 12:15

「小さなアリたちが築く賢い社会―アリの行動実験と数理科学的アプローチー」

西森 拓 (広島大学)

昼休み

 

 

13:20 - 14:20

「計算代数統計の可能性」 

青木敏(神戸大学)

14:35 - 15:35

「離散凸解析とオークション理論の接点」 

室田一雄(首都大学東京)

クロージング

 

 


2015年度開催シンポジウム
武蔵野大学数理工学シンポジウム2015(終了)

平成27年4月に開設した武蔵野大学数理工学センターでは、初年度より、学外そして海外の団体・研究者とも広く連携しており、その方々のご協力を賜り、この度、初のシンポジウムを開催する運びとなりました。
本イベントは、どなたでもご参加いただけます。お申込み不要、参加無料ですので、下記のテーマにご関心のある方、ぜひご参集ください。

【シンポジウム概要】
日 時 2015年11月19日(木)・20日(金) 
場 所武蔵野大学有明キャンパス 1号館4階406室 
主 催武蔵野大学数理工学センター(MCME) 

 

11月19日(木)

オープニング

薩摩 順吉(武蔵野大学数理工学科、数理工学センター長)

 

10:00 - 11:00

「佐藤超函数論に基づく数値積分」

緒方 秀教(電気通信大学大学院情報理工学研究科)

11:00 - 12:00

「生命動態の数理--心筋細胞と血管新生の数理モデル--」

時弘 哲治(東京大学大学院数理科学研究科)

昼休み

 

 

13:15 - 14:15

「逆解析数理とシミュレーションの融合による「ものづくり」の高度化」

樋口 知之(統計数理研究所)

14:15 - 15:15

「生物と数学とロボットと — 理学の眼と工学の眼 —」

小林 亮(広島大学大学院理学研究科数理分子生命理学専攻)

休憩

 

 

15:30 - 16:30

「Degree, Branching Matrix and Integrability of Discrete Systems」

K.M.Tamizhmani(Dean, Ramanujan School of Mathematical Sciences,Pondicherry Univ.)

16:30 - 17:30

「微小重力環境下での燃焼―再燃の恐怖ー」

三村 昌泰(明治大学先端数理科学インスティテュート)

11月20日(金)

10:00 - 11:00

「折紙の数理と工学への応用」

石田 祥子(明治大学理工学部機械工学科)

11:00 - 12:00

「非線形偏微分方程式に対する高速な構造保存解法」

降旗 大介(大阪大学サイバーメディアセンター)

昼休み

 

 

13:15 - 14:15

「数理計画の楽しさ」

宮代 隆平(東京農工大学 大学院 工学系研究院)

14:15 - 15:15

「VRと新しい感覚の科学」

廣瀬 通孝(東京大学大学院情報理工学系研究科)

休憩

 

 

15:30 - 16:30

「最短経路と検索と応用の話」

宮本 裕一郎(上智大学理工学部)


お問い合わせ
数理工学センター
住所:〒135-8181 東京都江東区有明3丁目3番3号 有明キャンパス 
TEL:03-6865-8051 
e-mail:mcme@musashino-u.ac.jp
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