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仏教学研究科(博士課程)

仏教学研究科博士後期課程

仏教学研究科の理念・目的と設置の趣旨

本研究科は、建学の仏教精神に則り、仏教学に関する高度に専門的な知識を修得し、その深奥を究めて、文化思想の進展に寄与する人材を育成する。特に、人類が直面する文明的危機、歴史的・社会的諸課題に対して仏教の真理観、人間観と諸科学の最新の成果を総合し人間尊重の立場に立って実践的に解決できる人材を養成する。

本研究科は平成25年4月からスタートしました。すでに十年以上前のことになりますが、本学ではそれまで培ってきた仏教主義の伝統をさらに今日的課題にもとづいて発展させるべく、平成11年に人間社会・文化研究科人間社会専攻(修士課程)を設置、平成14年度には同研究科同専攻(博士後期課程)を設置しました(平成22年度に人間社会研究科に改組)。同研究科では、仏教学を基盤として人間存在の本質を宗教的・思想的観点から深めていくアプローチと、心理学を基盤として人間の精神活動を客観的、実証的な裏付けの中で深めていくアプローチをともに取り入れ、学問分野の相互交流を深めつつ人間に関する総合的で高度な研究を行うことを目的として教育・研究活動に取り組んできました。この10数年間の教育・研究活動の中で、人間機能の病的な変容までも客観的に理解できる宗教家・仏教研究者、人間の生き方や宗教観までも視野に入れて対処できる高度な心理分野の専門家、人間尊重の立場に立って人間の抱える精神的問題を解決できる応用心理学の専門家、死生観を学ぶことで人間のいのちの根源までも視野に入れた臨床心理の専門家など、人間学の基礎を総合的に学びつつそれぞれの専門的学問分野の研究を深めた優秀な高度職業人、研究者を社会に輩出してきました。
平成23年3月、東日本大震災が起こり、福島第一原子力発電所事故を経験する中で、これまで人類が絶対的信頼を置いて積み上げてきた現代文明が極めて脆弱な基盤の上に成り立っていたこと、科学万能主義の代償が人類の存亡さえも脅かしかねないような危機的で深刻な問題をはらんでいること、これらの問題が一気に顕在化して我々に突きつけられてきました。このような文明的危機の中で、人間が抱える根源的苦悩に向き合い、無常なる人生の中に深い意義を見出して実り豊かな人生へと生き方を転換してゆく道しるべとなる仏教の重要性はますます高まってきているといえます。このような状況の中で、仏教学の教育・研究を本格的に推進していくことの今日的重要性に鑑み、大学院人間社会研究科人間学専攻を改組して、大学院仏教学研究科仏教学専攻(博士後期課程)(以下、「本研究科」という。)を設置しました。本研究科は、人間社会研究科人間学専攻(修士課程)を基礎とし、連続的に発展させるという位置づけのもとに設置するものであり、人間社会研究科人間学専攻(修士課程)における仏教学、心理学、生理人類学など人間学の基礎的専門知識の幅広い修得の上に展開されるものです。そのことによって、本研究科の教育・研究は、仏教の真理観、人間観に関する高度に専門的な教育・研究を可能とするとともに、時代と社会の今日的要請にも即応しうる実践的な研究を保証しうるものになると確信しています。
これまで本学において蓄積してきた世界に誇れる仏教学研究の成果を国内外に広く発信し、仏教学を専門的に深める優秀な学生・研究者を広く集めて仏教学の教育研究拠点として発展させていくことは仏教主義を掲げて歩んできた本学の使命であると考えます。

履修モデル

研究指導スケジュール

カリキュラム

コース・科目区分授業科目の名称配当年次開講期単位数
必須選択
特別研究仏教学研究11通年4 
仏教学研究22通年 4
仏教倫理研究通年 4
研究指導特殊研究(研究指導)1・2・3通年12 
法学部
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文学部
グローバル・コミュニケーション学部
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