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環境学部

環境学部の理念

21世紀の人類社会が迎える“地球環境の資源の有限性と環境容量の制約”に対応する社会システムへの大きな変革を長期展望したとき、人類社会は20世紀に実現したエネルギー集約的社会から、環境・資源の持続的利用を内部化した経済活動による労働・知識集約的社会を実現していかざるを得ないといわれます。このような社会システムを考慮した社会は、環境問題の見地から「持続可能な社会」と呼ばれます。

21世紀環境立国戦略によるとこの持続可能な社会の実現に向けて「低炭素社会」、「循環型社会」、「自然共生社会」を目指した取組が必要であり、それぞれの側面の相互関係を踏まえ、統合的な取組を展開していくことが不可欠であるとしています。今日、わが国の大学の環境系学部には、まさにこのような幅広い社会変革を担う人材の育成が求められています。

武蔵野大学環境学部は、建学の精神に基づいて学識、情操、品性にすぐれた人格を育成するとともに、人間が生活する場に生起する諸問題を高度な知識・技能によって持続可能な社会に改善できる人材の育成をめざしています。

※「持続可能な社会」とは、もともとは「持続可能な開発(Sustainable Development)」という概念から生まれたことばです。このことばは、国際連合の「環境と開発に関する世界委員会」(WCED = World Commission on Environment and Development、1987年)の報告書“Our Common Future”(邦題『地球の未来を守るために』、通称「ブルントラント報告」)では「将来の世代のニーズを満たす能力を損なうことなく、今日の世代のニーズを満たすような開発」とされています。そして持続可能な開発が行われて、持続可能性が実現する社会を「持続可能な社会」といいます。

環境学科の社会的使命

武蔵野大学人間関係学部に環境学科を設け一期生を迎えたのは2003年(平成15年)の春ですが、以来順調に推移してきたため、2009年(平成21年)度に人間関係学部から独立昇格し、環境学部となりました。

このことは環境学部が育てようとする持続可能な社会実現のための人材が、いかに求められ、また期待されているかの表れです。つまり、次世代への持続可能性という観点から環境を保持する社会を創造するために、さまざまな分野で環境オリエンテッドに活躍できる人材が求められているのです。そこで環境学部環境学科では、環境マインドをもってさまざまな分野で主体的に環境構築ができる多才・多彩な人材を輩出することで社会的使命を果たそうとしています。

「環境マインド」とは、現在の社会を、環境への負荷をできるだけ下げながら実現しようとする具体的対策や、そのための生活スタイル・社会スタイルの変革提案が粘り強くできる知恵と企画力をいいます。「環境マインドを持って」とは、どのような職業、社会的立場になっても、環境学科で学び始めた初心を持ちつづけてもらいたいということです。そして、周囲の情報や流行に流されることなく、最も本質的な問題は何か、次世代の人たちにとって大切なことは何かを理解して、自分の軸足をぐらつかせないで、将来にわたって「主体的に」行動してほしいということです。

環境学科には、文系、理系、デザイン系など多様な授業が展開されています。自分の才能を開花させてください。多様な分野にも興味関心を広げてください。「多才」で「多彩」な学生たちが切磋琢磨する場にしようと努めています。

環境学部は環境学科一学科の学部ですが、環境学と都市環境の2つの専攻分野の履修カリキュラムに基づいて、持続可能な社会に求められている人材を育成します。これらの専攻分野ごとの教育の目的や学修内容、進路等を次に紹介します。

法学部
経済学部
文学部
グローバル・コミュニケーション学部
政治経済学部
人間科学部
環境学部
教育学部
薬学部
看護学部
大学院
日本語教育課程
専攻科
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