学部紹介
人間科学部では、建学の精神に基づく人間尊重の教育を行うと同時に、人間への理解を深める「心理学」「生命科学」など最先端の自然科学についても学び、科学的、論理的な思考力と、総合的、多面的な人間理解力を身に付けた人材を育成します。さらに、積極的な発信力と豊かなコミュニケーション力、課題を分析し、主体的、実践的に解決できる能力など、実社会で活躍するために必要な能力も身に付けていきます。いじめや虐待の深刻化、青少年の無気力化、高齢者・障害者・生活困難者への福祉の充実など、今、私たちが直面している歴史的、社会的な課題と真摯に向き合い、心理、生命、社会、福祉といった複合的な側面から科学的に理解し、解決できる人を目指します。
複数の視点で人間を考察できる能力を身に付ける人間科学科。社会に働きかけて人間の幸福を追求する社会福祉学科。学科の目的は異なりますが、共通しているのは「人」。人間がより良く生きるとはどういうことか、どう支援したらいいのかを学ぶのが人間科学部です。私の専門は犯罪心理学で、精神鑑定を通して加害者の心理を研究していますが、ゼミではこれにこだわらず、学生たちは自由にテーマを設定し、臨床心理学を学んでいます。そのためゼミ生の進路もさまざまです。公務員や銀行員などといった硬い職種に就く人もいますし、ブライダルや旅行関係などの近年人気の分野に進む人もいます。本学では、専門知識はもちろんですが、豊かな感性や教養、コミュニケーション力も身に付けてほしいと思っています。例えば、虐待についての知識はあっても、それによって負う心の傷や将来への影響などを体得できなければ力にはなりません。自分なりに考え、分析し、ディスカッションしたり、プレゼンテーションしたりする経験を通して、コミュニケーションの持つパワーを知ってください。それは、実社会で活躍するための心強い力になるはずです。